2019年のスーパーGTは9月22日、宮城県のスポーツランドSUGOで第7戦の決勝レースが行われ、スーパーGT GT300クラスはARTA NSX GT3が優勝を飾り、ポイントランキングでのリードを14.5ポイントまで広げている。
シリーズ全8戦で争われている2019年のスーパーGT。最終戦直前の戦いとなる第7戦は、シリーズ唯一の東北ラウンドとして、高速テクニカルサーキットのSUGOを舞台に争われた。
日本列島に台風17号が接近していることもあり、この週末はなかなか太陽が姿を見せないコンディションに。決勝日朝も雨粒こそ落ちてこなかったものの、分厚い雲がサーキット上空を覆う天候となり、決勝に向けたグリッド試走、グリッドウォークの時間帯にはとうとう霧雨が降り始める。
この霧雨はレーススタート時刻が近づくにつれて弱いシャワー状態へと変化。路面も濡れてウエットコンディションとなっていったため、各チームでスタートタイヤをドライタイヤにするか、ウエットタイヤにするかで判断が分かれた。
前戦オートポリス同様、天候も読みながらの戦いとなった決勝レースは定刻の14時、セーフティカー先導のもとにスタート。このセーフティカーランは3周続き、レースは4周目に実質的スタートを迎えた。
セーフティカー退出直後の1コーナーでは、2番手につけていたARTA NSX GT3がポールシッターのSUBARU BRZ R&D SPORTを交わしてトップへ浮上。ドライタイヤを履くSUBARU BRZはペースが上がらず、6番手まで後退してしまう。
ウエットタイヤを履いているARTA NSX GT3はドライタイヤを履いてペースの上がらないGT500クラスも交わすほどの快走で周回を重ね、5周目時点で2番手のリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rに対し、早くも10秒以上のギャップを築いてみせた。
GT300が7周を終えた時点でのトップ10は、ARTA NSX GT3、リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、エヴァRT初号機 X Works GT-R、グッドスマイル 初音ミク AMGRUNUP RIVAUX GT-R、LEON PYRAMID AMG、UPGARAGE NSX GT3、K-tunes RC F GT3、arto RC F GT3、Hitotsuyama Audi R8 LMSとなる。
このうち、3位を争うエヴァRT初号機GT-Rと初音ミクAMGはテール・トゥ・ノーズでバトルを展開すると、10周目の4コーナーで初音ミクAMGがエヴァRT初号機GT-Rを攻略。その翌周にはリアライズGT-Rも捉えて、2番手までポジションを挙げていった。
また予選13番手だったLEON AMGも、これがGT300でのレース2戦目となる菅波冬悟が1分30秒台で周回を重ねて着実にポジションを上げると、13周目にはリアライズGT-Rを攻略。表彰台圏内の3番手へと浮上する。
その後もペースをキープし続けたLEON AMGは19周終了時点で2番手初音ミクAMGの約3秒後方まで接近。追われる初音ミクAMGの片岡龍也も反撃してギャップを維持していたものの、25周目にとうとう2台の差は0.5秒まで縮まり、テール・トゥ・ノーズのバトルに発展した。
GT500クラスが絡むタイミングで、2台の間隔が一時的に開く場面もあったが、両者は10周近くに渡ってバトルを繰り広げる。この結果、2台のペースが落ちてきたこともあり、その後方からチャンピオンを争うK-tunes RC F GT3の新田守男も追いつき、2位争いは三つどもえのバトルに変化していく。
10秒以上のギャップをつけてトップを快走していたARTA NSX GT3、そして2位を争う3台のうち、初音ミクAMGとLEON AMGは、36周を消化した時点で同時にピットへ。すると、2コーナーでコースオフしたGT500のカルソニック IMPUL GT-Rを回収するべく、このタイミングでセーフティカーが導入された。
この時点でトップにはK-tunes RC Fがつけたがルーティンのピット未消化で大きなロスを被ってしまう。実質的トップのARTA NSX GT3は4番手でコースに復帰、ピットで初音ミクAMGを交わしたLEON AMGが実質2位となる6番手、その後方には初音ミクAMGが続いた。
■セーフティカー退出後のレース終盤はK-tunes RC Fが怒涛の追い上げ
マシンの回収と隊列整理を経て、セーフティカー導入から12分後の41周目にレースが再開されると、この周のSPアウトコーナーで初音ミクAMG谷口信輝がLEON AMG蒲生尚弥に迫ると、最終コーナー~ホームストレートでアウトから豪快にオーバーテイク。ポジションを奪い返す。
2番手を取り戻した初音ミクAMGの谷口は、その後一時は8秒近くあったトップARTA NSX GT3福住仁嶺との差をみるみると詰めていき、44周目には1.5秒差まで接近。その直後には背後まで迫ったがオーバーテイクは叶わず。ここで福住がペースを上げて、ふたたびギャップを広げていった。
GT300の周回で63周目、3位を争うLEON AMGとリアライズGT-Rの差が約3秒まで縮まるが、その後方から1周1~3秒ほど速いペースで追い上げてきたのが、セーフティカーのタイミングでタイムを失っていたK-tunes RC Fの阪口晴南だった。
阪口は67周目の3~4コーナーでリアライズGT-Rを操るサッシャ・フェネストラズのインに飛び込むと、マシンが軽く接触し、パーツが飛び散る肉弾戦を繰り広げながらオーバーテイク。その翌周には3秒前方にいたLEON AMGに最終コーナーでアウトから並びかけると、ホームストレートで追い抜き、表彰台圏内まで復活してみせる。
その後はトップのARTA NSX GT3、2番手初音ミクAMG、3番手K-tunes RC F、4番手LEON AMGそれぞれの間隔が広がったことで、上位陣の争いは動きのないままチェッカーを迎え、ここまでの全戦で着実にポイントを重ねてきたARTA NSX GT3が2019年シーズン初優勝を飾った。
2位は初音ミクAMGで今季初表彰台、3位のK-tunes RC Fは優勝した第3戦鈴鹿以来の表彰台獲得となった。
編集部集計のポイントランキングでは優勝したARTA NSX GT3の高木真一/福住組が61.5ポイントまで得点を伸ばして首位を堅持。2位のK-tunes RC F新田/阪口組が14.5ポイント差の47ポイント、3位は初音ミクAMGの谷口/片岡組で20ポイント差の40.5ポイントとなっている。
スーパーGTでは優勝+ポールポジションで1レース最大21ポイントを獲得できるため、計算上は41ポイントをリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rの平峰一貴/フェネストラズ組までチャンピオン獲得の権利を持つが、高木/福住組は大きなリードをもって最終戦へ臨むことになる。
2019年のスーパーGT最終戦となる第8戦は11月2~3日、ツインリンクもてぎで250kmレースとして行われる。
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