現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産がドル箱のコンパクト&ミニバン市場で巨人トヨタに勝てるワケ

ここから本文です

日産がドル箱のコンパクト&ミニバン市場で巨人トヨタに勝てるワケ

掲載 更新
日産がドル箱のコンパクト&ミニバン市場で巨人トヨタに勝てるワケ

 一番の要因はe-POWERの追加だ

 日産自動車は2018年の年間販売台数において、日本自動車販売連合会の統計によると、日産ノートが13万6324台で乗用車ブランド通称名別順位の1位となった。また、ミニバンの日産セレナも9万9865台で、ミニバン部門での1位を獲得した。

「電気自動車の新しいカタチ」の日産ノートe-POWERは新しい技術じゃないってホント?

 ことに日産ノートの場合、2018年の上期における販売台数首位は、かつて日産サニーで1位を獲って以来48年ぶりの大きな出来事となった。前年の2017年にも年間販売台数で、暦年および年度の両方で1位となっている。

 日産ノートも日産セレナも、このような好調な販売は、e-POWERと呼ばれるシリーズハイブリッド車を追加した効果が大きい。2016年にまず日産ノートに採用され、ノートe-POWERの累計台数はすでに20万台を超えている。日産セレナへも2018年からe-POWERが加わり、販売を後押しした。

 日産セレナには、交流発電機にモーター機能を加えたECOモーターと呼ぶマイルドハイブリッドシステムのS-HYBRIDを12年に車種追加しているが、日産の本格的なハイブリッド車は、2000年の日産ティーノハイブリッド以来といえる。ただその間に後輪駆動(FR)車には、10年の日産フーガに1モーター2クラッチ式ハイブリッドを設定している。

 多くの人々が購入する車種でのハイブリッド車は、そのように長い間の空白期間があったため、日産ノートと日産セレナのe-POWERは、日産ファンの消費者が待ちに待った車種の到来といえた。

 消費者のニーズと合致した結果といえよう

 なおかつ、e-POWERは、電気自動車(EV)日産リーフのモーターなど電気技術を応用したシリーズ式であるため、e-Pedalと呼ばれアクセルのワンペダル操作による運転を可能にしている。発進・加速から、減速し停止するまで、アクセルペダルだけでの運転が可能になり、コツを呑み込めば、ブレーキへのペダル踏み替えなしで走ることができる。なおかつ停車時も、ブレーキペダルを踏まなくても大丈夫なほどだ。

 ワンペダルでの運転は、ペダル踏み替えの際に約1秒とされる空走時間をなくすことができ、ことに緊急時などでのペダル踏み間違いや、ブレーキペダルの踏みそこないなどに対し、アクセルペダルを戻した時点で回生ブレーキによる減速が開始されるので、最終的な衝突を低減させる可能性も備える。つまり低燃費という環境性能に加え、より安全に資するハイブリッド方式でもあるのだ。そほのか、ブレーキパッドの摩耗も抑え、整備費用の低減も実現できる。

 日産がいちはやくEVの量産をした成果がe-POWERの商品性を大いに高めている。同じハイブリッド車といえども他社と異なる商品力を、消費者は嗅ぎ取っているのだろう。

 一方、昨18年の暦年における国内販売台数で日産は軽自動車を含めても61万台強だ。かたやトヨタは156万台以上であり、2.5倍以上、上まわる。電動化商品の一層の拡充が、国内での日産の販売をさらに押し上げるのではないだろうか。

こんな記事も読まれています

HJCヘルメット、クアルタラロの『ル・マン スペシャル2024』レプリカを7月に発売/MotoGPフランスGP
HJCヘルメット、クアルタラロの『ル・マン スペシャル2024』レプリカを7月に発売/MotoGPフランスGP
AUTOSPORT web
ダイハツの合弁「プロドゥア」、初のEVプロトタイプ発表
ダイハツの合弁「プロドゥア」、初のEVプロトタイプ発表
レスポンス
アバルト、限定車「F595Cセカンドエディション」発売 5速MTの電動ソフトトップ仕様
アバルト、限定車「F595Cセカンドエディション」発売 5速MTの電動ソフトトップ仕様
日刊自動車新聞
車中泊にもバッチリ対応! アウトドアにぴったりハマる三菱 デリカミニがベースの軽キャンパー
車中泊にもバッチリ対応! アウトドアにぴったりハマる三菱 デリカミニがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
世界初! 1日の「ソーラー充電」だけで“30キロ”走行可能!? めちゃ凄い新型「3人乗りトライク」初公開!
世界初! 1日の「ソーラー充電」だけで“30キロ”走行可能!? めちゃ凄い新型「3人乗りトライク」初公開!
くるまのニュース
「ディフェンダー」の2025年モデル受注開始! ロングボディの「130」にも“最強”5リッターV8エンジン搭載車を用意
「ディフェンダー」の2025年モデル受注開始! ロングボディの「130」にも“最強”5リッターV8エンジン搭載車を用意
VAGUE
クルマ作りで最も大切なのは[壊すこと]!? [衝撃のGRヤリス]姿に納得! トヨタ車が信頼性抜群のワケ
クルマ作りで最も大切なのは[壊すこと]!? [衝撃のGRヤリス]姿に納得! トヨタ車が信頼性抜群のワケ
ベストカーWeb
昭和のサーキットを華やかに駆け抜けた名レーサー 都平健二氏との思い出
昭和のサーキットを華やかに駆け抜けた名レーサー 都平健二氏との思い出
バイクのニュース
車外でシャワーも使える便利な相棒! トヨタ タウンエースがベースのキャンパー
車外でシャワーも使える便利な相棒! トヨタ タウンエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
トヨタ、プリウスの後席ドアハンドルのリコール対応 6/14めどに開始 生産再開は6/17から
トヨタ、プリウスの後席ドアハンドルのリコール対応 6/14めどに開始 生産再開は6/17から
日刊自動車新聞
ポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」を期間限定でオープン!次世代LEXUSの「Premium Casualな世界」が全開だ
ポップアップエキジビション「LBX LOUNGE」を期間限定でオープン!次世代LEXUSの「Premium Casualな世界」が全開だ
Webモーターマガジン
日本ではその性能のすべてを発揮できない! 出力270kWの充電が可能なアウディQ6 e-tron登場
日本ではその性能のすべてを発揮できない! 出力270kWの充電が可能なアウディQ6 e-tron登場
THE EV TIMES
ワイルドなメルセデス190といえばこれ!「ブラバス 190E 3.6S」はベビーベンツをモンスターへと変身させた!
ワイルドなメルセデス190といえばこれ!「ブラバス 190E 3.6S」はベビーベンツをモンスターへと変身させた!
AutoBild Japan
AKEEYO のディスプレイオーディオ「AIO-5 Play」のクラウドファンディング応援購入金額が4,300万円・購入者1300人を突破!
AKEEYO のディスプレイオーディオ「AIO-5 Play」のクラウドファンディング応援購入金額が4,300万円・購入者1300人を突破!
バイクブロス
"三浦半島の先端"に悲願のバイパス道路!? 「地獄の渋滞」解消へ三崎口~油壷を直結「西海岸線」計画が進行中!
"三浦半島の先端"に悲願のバイパス道路!? 「地獄の渋滞」解消へ三崎口~油壷を直結「西海岸線」計画が進行中!
くるまのニュース
上位勢のギャップが消えつつあることは「F1にとって良いニュース」とフェラーリF1代表
上位勢のギャップが消えつつあることは「F1にとって良いニュース」とフェラーリF1代表
AUTOSPORT web
佐藤琢磨が3度目の制覇に挑むインディ500をNHK BSで完全放送。琢磨優勝の2020年大会を振り返る特集も
佐藤琢磨が3度目の制覇に挑むインディ500をNHK BSで完全放送。琢磨優勝の2020年大会を振り返る特集も
AUTOSPORT web
【カワサキ】Ninja ZX-25R オーナーのためのレーシングスクール「Ninja Team Green Trial in SPA直入」のレポートを公開
【カワサキ】Ninja ZX-25R オーナーのためのレーシングスクール「Ninja Team Green Trial in SPA直入」のレポートを公開
バイクブロス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0298.0万円

中古車を検索
ノートの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

144.8268.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0298.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村