皆さんはエスティマを覚えているだろうか?? 「天才タマゴ」の異名を持ったトヨタの元祖ミニバンで今は亡きクルマだ。だがファミリーカーとは裏腹に、さまざまな挑戦をしたクルマだったのだ。今回はトヨタが作った元祖ロイヤルラウンジ、エスティマモバイルオフィスを紹介しよう。
文/小板橋望実、写真/TOYOTA
アルファードのロイヤルラウンジ元祖はエスティマだった!? 2代目にあったモバイルオフィスがスゴいのよ!!
■攻めすぎたコンセプト、高すぎた価格
当時の高級ミニバン黎明期にこのクルマを出すトヨタには感服だ(トヨタ公式ホームページより)
エスティマモバイルオフィスが設定されたのは2000年1月11日に登場した2代目エスティマだ。
「第4回トヨタ環境フォーラム」に出展したコンセプトモデル、「エスティマハイブリッド“ムービングオフィス”」をもとに、モデリスタが開発。
内装は三列目シートを取っ払ったレクサスLMを彷彿とさせる豪華4人乗り仕様となっている。
当時の車両販売価格が約652万円でこれは今のアルファードエグゼクティブラウンジに匹敵する価格だ。
これだけ聞くと「クソ高いわ、誰が買うんだよ」と思わず言ってしまいたくなる気持ちも分かるが、ちょっと待てい!! 今から皆さんにその凄すぎる装備をご説明しよう。
■え、これがあのエスティマの姿か??
高級感のある車内にこれでもかって位の豪華装備で思わず車内に入ってしまいそうだ(トヨタ公式ホームページより)
エスティマモバイルオフィスのベース車は7人乗りのエスティマハイブリッドGセレクション(本体車両価格約363万円)で運転席と助手席はそのままに、2列目シートに専用の大型リアシート2座を装備した。
シートの主な機能は電動リクライニングとスライド式のオットマンで、リアセンターコンソールからミラー付き格納式テーブルなど、高機能オフィスとして必要な機器を装備可能としている。
またオプションから冷蔵庫の設置も可能で、時代を感じるVHSビデオデッキ&DVDプレーヤー、マガジンラックなどがついた「黒木目調リアキャビネット」を配置。
それに加えて、後席天井に9型液晶ワイドディスプレイや可動式読書灯など、“モバイルオフィス”に相応しいアイテムが備わっていた。
■一世代限りで終わったがエスティマの意思は受け継がれる
こちらは1世代前の型だが、約10年でこの進化はすさまじい物だ(トヨタ公式ホームページより)
豪華装備をふんだんに使ったエスティマモバイルオフィスだったが2006年のフルモデルチェンジで3代目エスティマにバトンタッチするのを機に販売が終了。
しかし、それとほぼ同時期の2006年6月にエスティマモバイルオフィスを踏襲した初代アルファードロイヤルラウンジが後継として登場した。
エスティマに比べて進化した点は、シートが本革になり、電動オットマンを採用、更にシートヒーターを搭載して乗り心地の向上を実現した。
エスティマは現在では生産が終了し、街中で目にする機会も少なくなってしまったが過去に築いた礎は20年以上経った今でも姿形を変えて「VIPカー」として存在しているのは感慨深いなと筆者は思う。
因みに余談だが、元祖4人乗りミニバンは日産のエルグランドロイヤルラインだったりする。
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