現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 高齢者の送迎に適した軽カーの条件とは? 足腰が弱ると乗降しづらい軽自動車も合わせて紹介

ここから本文です

高齢者の送迎に適した軽カーの条件とは? 足腰が弱ると乗降しづらい軽自動車も合わせて紹介

掲載 30
高齢者の送迎に適した軽カーの条件とは? 足腰が弱ると乗降しづらい軽自動車も合わせて紹介

高齢者が乗り降りしやすいクルマの条件とは?

 足腰の弱った高齢者(両親など)をクルマの後席に快適に乗せてあげたい……そんな要望に応えてくれるのは、どんなクルマだろうか。ここでは軽自動車を例に、足腰の弱った高齢者が乗りやすいクルマではなく、逆に乗りにくいかもしれない中古モデルを紹介したい(※注:あくまで一般論です。乗り降りのしやすさは乗降者個々によって異なります)。

高齢者がいるなら避けるべき! 足腰が弱ると乗り降りしにくい軽自動車5選

ステップ/フロア地上高が重要なポイント

 まず先に、足腰の弱った高齢者が乗り降りしやすいクルマと言えば、両側スライドドアを備えたスーパーハイト系軽自動車が挙げられる。理由は、車高が高く、リヤドアのステップが低く、サイドシルとフロアに段差のないワンステップで、開口部が高く、車種によってはセンターピラーにアシストグリップがあるようなクルマだからだ。

 スライドドアなら車体に向って真っすぐに、玄関ドアをくぐるように乗り込め、ステップが低く段差がなければ足さばきが楽で、ドア開口部の高さがたっぷりあれば、背をかがめずに、無理な姿勢にならずに乗降できるからである。それにセンターピラーのアシストグリップがあれば理想的というわけだ。

 また、意外に見落としがちなのが、フロアに対するシート位置。ここが低いと、乗降時の腰の移動量が増え、足腰の弱った高齢者としては辛くなってしまうのだ。できればフロアに対するシート先端の高さ=ヒール段差が高めなほうがよい(350mm以上あれば乗車、降車性ともに合格だ)。

 では、本題。スーパーハイト系軽自動車が足腰の弱った高齢者に最適なクルマであることは、高齢者施設の移動用のクルマが両側スライドドアを備えたクルマ(スーパーハイト系軽自動車、ミニバン)が多いことからも納得できる。

 一方で、足腰の弱った高齢者にあまり適していない軽自動車と言えば、やはり全高が低いセダンタイプで、リヤヒンジ式ドア、サイドシルとフロアに段差があったり、ヒール段差が低めのクルマ、ということになる。

スズキ・アルト/ダイハツ・ミライース(OEMモデル含む)

 中古軽自動車なら、例えば全高が低めの先代スズキ・アルト(全高1500mm)、ダイハツ・ミライース(全高1500mm)、初代スズキ・アルトラパン(全高1510mm)あたりだ。それらのOEM車、つまりマツダ・キャロル(マツダ版アルト)、トヨタ・ピクシスエポック(トヨタ版ミライース)なども含まれる。

 背の高いスーパーハイト系軽自動車を運転することに抵抗があったとしても、せめてハイト系ワゴンのスズキ・ワゴンR(先代、5代目で全高1660mm~)のような軽自動車を選びたいところである。

ホンダ・バモス

 一方、リヤスライドドア車でも、かつてホンダの軽自動車にあったバモスのような特殊な駆動レイアウトを持ち、フロアが高いクルマもあるので要注意。

 ホビオという遊び心満点の一般ユーザー向けグレードになると、FFでも最低地上高が190mmもあり、当然、足腰の弱った高齢者に不向きなフロア高になってしまうのである。

三菱i

 三菱のアイもフロアが高く(EVのアイミーブ用に床下にバッテリーを敷き詰める要件があったため)、425mmもあるから、ここでの条件としては向いていない1台となる。

 古めのワンボックスタイプの軽自動車もリヤスライドドアこそ備えていてもフロアは高めだから遠慮したいところである。ちなみに足腰の弱った高齢者に推奨するスーパーハイト系軽自動車のスライドドア部分のステップ/フロア地上高は、ホンダN−BOX=360mm、スズキ・スペーシア=345mm、ダイハツ・タント370mm、日産ルークス&三菱ekスペース=360mm。足腰の弱った高齢者に適したステップ/フロア地上高(段差なしも必須)の基準として、覚えておいてほしい。

こんな記事も読まれています

ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
グーネット
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
グーネット
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
AUTOCAR JAPAN
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
グーネット
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
グーネット
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
グーネット
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
AUTOSPORT web
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
くるまのニュース
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
AUTOCAR JAPAN
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
Auto Messe Web
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
AUTOSPORT web
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
AUTOCAR JAPAN
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
レスポンス
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
AUTOSPORT web
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
くるまのニュース
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
WEB CARTOP
愛車の履歴書──Vol42. 石野真子さん(後編)
愛車の履歴書──Vol42. 石野真子さん(後編)
GQ JAPAN
イクリプスがカーナビ「AVN」のLSシリーズ2024年モデルを発売
イクリプスがカーナビ「AVN」のLSシリーズ2024年モデルを発売
レスポンス

みんなのコメント

30件
  • スライドドアの車はステップが高く高齢者には乗り降りがし難い。
    シート高が高いと尚更。
    私の祖母は足腰が悪く背も低い為、ワゴンRでも乗り降りがし難いとの事。
    シート高の低いアルトの方が乗り降りがし易かったと言っています。
    スライドドアのスーパーハイトワゴンが高齢者に向いていると言うのは、間違った認識です。
  • 「高齢者」乗せたことが無い人が、妄想で描いた記事。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3200.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1480.02480.0万円

中古車を検索
FFの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

3200.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1480.02480.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村