2019年3月のジュネーブ・モーターショーでベールを脱いで以来、注目を集め続けている新型プジョー208。ここ日本でも上陸を心待ちにする声が日増しに挙がっている。このセグメントは欧州勢に実力派が多いが、その一方で実は多くのカスタマーが比較対象として挙げている日本勢がマツダ・デミオだ。欧州ブランドのディーラーで聞き取りを行っても、「現在マツダ車に乗られていたり、マツダ車を候補に挙げられているお客さまが多い」とのコメントをよく耳にする。ならば、ということで、新型208とデミオのボディサイズを比較してみたい。
新型プジョー208 全長4055×全幅1745×全高1430mm ホイールベース2540mm
【新旧比較】新型プジョー508のボディサイズを先代モデルと比べてみよう
マツダ・デミオ 全長4060×全幅1695×全高1500~1550mm ホイールベース2570mm
全長は酷似しているが、全幅や全高はかなり異なる
全長
208 :4055mm
デミオ:4060mm(+5mm)
全幅
208 :1745mm
デミオ:1695mm(−50mm)
全高
208 :1430mm
デミオ:1500~1550mm(+70~120mm)
ホイールベース
208 :2540mm
デミオ:2570mm(+30mm)
※()内は208に対するデミオの差
デミオの控え目なサイズは魅力的だが、208も適正サイズを堅守
大きくなりすぎた先々代(207)の反省からか、先代以降はコンパクトさと取り回し性を優先させてきた208だが、それよりもさらにコンパクトでなボディを持つデミオ。1.7mを切る全幅は、日本市場では大きなアドバンテージを持つだろう。
また、高い全高は乗員をアップライトに座らせられ、結果的に前後方向にも余裕が生まれることになる。デミオはそれを単純に後席のレッグスペースやラゲッジルームの拡大ではなく、フロントホイールとドライバーズシートの距離に充てることでペダルレイアウトの位置を適正化するというマニアを唸らせるような設計を行っている。
一方の208は、全幅こそ50mmも広いが、そのおかげで前輪の切れ角が大きくなっている可能性がある(最小回転半径は今のところ未公表)。そもそも、このセグメントとしてはとくに幅広というわけでもない。
いずれにせよ、ここ10数年ほど続いたボディの拡大化に歯止めが掛かり、2台とも適正なボディサイズに留められていることは好ましい。早く実車を乗り比べてみたいものである。
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