レクサスは、東京モーターショー2019に魅力的なオープンモデル「LCコンバーチブル コンセプト」を展示した。
オープン化を念頭に開発されたLCだけに、グッドルッキング。クーペのLCがもつ優雅さを損ねていない。狭いリアシートも、贅沢さを高める。
ソフトトップを閉じた状態や開閉シーンは残念ながら見られなかったが、クローズ時も優雅さを保ったデザインが魅力という。
気になる価格は1000万円オーバーになるはずだ。日本車のオープン・カーで、1000万円オーバーの量販モデルは史上初かもしれない。ちなみに今、ワールドワイドでも、1000万円オーバーのオープン・モデルは限られる。
とくにラージ・クラスのオープンは、メルセデス・ベンツ「Sクラス」およびBMW「8シリーズ」ぐらい。かつては、ジャガー「XKシリーズ」やキャデラック「XLR」など、ラグジュアリーなオープン・モデルが複数あっただけに、寂しい限りだ。
そんな寂しい市場に新車を投入するレクサスはすごい。さまざまなメーカーが、販売が見込めない&採算がとれないなどの事情によって撤退したジャンルに、わざわざ新車を投入するわけだから、それほどの自信作なのだろう。
2020年の登場が待ち遠しい。
ステーションワゴン、最後の砦東京モーターショー2019に唯一展示されたステーションワゴン(WAKUスポは除く)のコンセプトカーが次期型「レヴォーグ」だった。
かつて一世を風靡したステーションワゴンも、今やSUVやミニバンに変わってしまい、人気はイマイチ。日本メーカーのステーションワゴンは、ごくわずかである。
こうした状況でも、ステーションワゴンに力を入れているのはスバルだ。今回のショーにも、「レガシィ ツーリングワゴン」の流れを汲む「レヴォーグ」の次期モデルを展示した。
あらゆる点が「不明」であるものの、開発責任者は「現行レヴォーグと比べあらゆる面が進化しています」と、自信たっぷり。日本の道路事情を考慮しつつデザインした、スタイリッシュなエクステリア・デザインも注目ポイントであると述べる。
日産「ステージア」や三菱「レグナム」などといったライバルなきいま、レヴォーグの存在はステーションワゴン愛好家にとって非常に重要である。はたして、2020年後半の登場までに、どれほどアップデートされるのか? 注目だ!
【東京モーターショー2019展示モデル】TOYOTA
「e-Palette」
トヨタは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会用に電気自動車「e-Palette」を開発した。注目は自動運転の実用化だ!
LEXUS
「LF-30 Electrified」
レクサスの斬新なコンセプトカー「LF-30 Electrified」は、“運転する歓び”を追求しているのが特徴でもある。自動運転技術より、“走りの良さ”をアピールするワケとは?
「LCコンバーチブル コンセプト」
レクサスのフラグシップ・クーペ「LC」のオープンモデルが東京モーターショーに出展された! 偽装が施されていないオープンモデルの公開は、日本初になる。
HONDA
「LiB-AID E500 for Music」
東京モーターショー2019のホンダ・ブースに展示された蓄電機「LiB-AID E500 for Music」とは?
SUBARU
「LEVORG」
東京モーターショー2019で披露された、スバルの次期型「レヴォーグ」の詳細に迫った!
(本文より)「見た目では、このプロトは現行よりも低く、幅広い印象がある。しかし、五島氏は、『ボディサイズが公表されたとき、きっと驚かれると思いますよ』と言うから、実寸以上に低く、そしてワイドに見えているのかもしれない。」
DAIHATSU
「Tsumu Tsumu(ツムツム)」
ダイハツの軽トラック「Tsumu Tsumu(ツムツム)」の実車が東京モーターショーに展示された!
(本文より)「農業に従事されている方々をメインターゲットに開発しました。ボディからは新鮮な野菜をイメージしています」
SUZUKI
「WAKUスポ」
クーペとステーションワゴン、ふたつのボディ形状を有するスズキのコンセプトモデル「WAKUスポ」。披露された変形方法とは?
ALIPNE
「A110S」
アルピーヌ「A110」のハイパフォーマンスモデル「A110S」がまもなく日本に上陸するが、ひと足先に東京モーターショー2019に出展された。もとになるA110との違いはいかに?
文・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)
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