■エアロダイナミクスと冷却に主眼を置いたチューニング
取扱うモデルの多さから、もはや総合チューナーと表現してもよいドイツのチューナー「ノビテック」。
桁が違う… 5007馬力の12000ccエンジン搭載 ドバイ製スーパーカー登場
今回発表されたのは、ランボルギーニの最新モデルともいえる、「ウラカンEVO RWD」をベースとしたコンプリートカーだ。
●冷却に24金をふんだんに使用
ウラカンEVO RWDは、4WDモデルよりも33kgも軽いという特性と、最適な前後重量配分を実現したことで、スーパーカー市場でも非常に高い人気を博している。
はたしてこの素材をベースに、ノビテックはどのようなモデルを仕上げてくるのだろうか。
EVO RWDの最大の魅力は、スポーティなハンドリングにある。これはレーストラックで魅力的なラップタイムを刻むには欠かせないものだ。
それと同時に最適化されたエアロダイナミクスが、高速域において抜群の安定性を保証してくれる。
今回ノビテックが注目したのもこの2点にある。ストックの状態で610psのパワースペックを誇る5.2リッターV型10気筒エンジンそのものには改良の手を加えず、吸排気やエンジンルーム内の冷却にまずチューニングの主眼を置いているのが大きな特徴となる。
エグゾーストシステムは、ノビテック・オリジナルの軽量かつ高い耐熱性を誇るインコネル製で、さらに放熱性を高めるために24Kのファインゴールドをこのエグゾーストに、そしてエンジンベイに張り付けることも可能とのことだ。
そのサウンドは、自然吸気エンジンらしい迫力のある乾いた音質に仕上がっている。
■迫力のスタイルを生むオリジナル・エアロパーツ
吸気側のチューニングに関しては、ボディのモディファイと密接な関係がある。
より多くのフレッシュエアを吸気システムへと送り込み、またエンジンベイそのものを冷却するために、ノビテックは側面のエアインテークなどのデザインを変更。
一方でさらなるダウンフォースを得るために、新形状のフロントスポイラーやリアウイング、リアディフューザー、ネイキッドカーボンフードなどが独自にデザインされた。
●35ミリローダウンした圧巻のスタイル
ノビテックのデザインアップグレード・プログラムには、もちろん前後のホイールも含まれる。これはアメリカのVossen社との提携によって開発されたもので、最先端の鍛造技術が用いられている。
サイズはフロントが20インチ、リアが21インチの設定で、大きく開いたY字型のデザインを採用することで、視覚的により大きなホイールであるかのような錯覚を生み出している。
タイヤはフロントが245/30ZR20、リアが325/25ZR21。ノビテックでは2タイプのタイヤが選択可能とのことだ。
前後のサスペンションには、KW社との共同開発となるアルミニウム製のコイルオーバー・サスペンションを選ぶことができる。
サスペンションを自分のセッティングに合せてさらに細かく調節しようというカスタマーにはこのキットはとても有効で、実際にそのダンパーは低速と高速、伸び側と縮み側で、各々13段階にセッティングを定めることができるという。
車高はオリジナルから最大で35mmのローダウン。快適な乗り心地が確保されているのも自慢だ。
ノビテックの手によって、さらに魅力的なスーパースポーツカーとなったウラカンEVO RWD。その走りをぜひ、サーキットで試してみたいものである。
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