現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > え! 車内で「パーティ」!? ミニバンの謎装備「回転対座シート」がもはや懐かしい! 座席回して「何してた」?

ここから本文です

え! 車内で「パーティ」!? ミニバンの謎装備「回転対座シート」がもはや懐かしい! 座席回して「何してた」?

掲載 19
え! 車内で「パーティ」!? ミニバンの謎装備「回転対座シート」がもはや懐かしい! 座席回して「何してた」?

■車内が一転「リビング」に!?

 かつては一般的だったクルマの装備も、時代の流れとともにすっかり消えてしまったものがあります。
 
 なかでも、ワンボックスワゴンやミニバンで定番だった「回転対座シート」はそのひとつといえます。どういった装備だったのでしょうか。

日産高級ミニバン、新「エルグランド」発売! 379万円から

 今でこそ一般的な存在になったミニバンですが、祖先は、1967年に登場したトヨタ「ハイエース」などのワンボックスワゴン車です。

 当初商用車としてみられていたこの種のワンボックスカーは、大家族用のファミリーカーとしても徐々に受け入れられていきます。

 そして1970年代後半にはトヨタ「ライトエース」「タウンエース」や日産「バネット」、マツダ「ボンゴ」、三菱「デリカ」などに相次いで多人数乗車可能なワゴン仕様が登場し、ワンボックスワゴンブームが始まりました。

 もとより走行性能が重視されなかったこの種のクルマは、室内の快適さやシートレイアウトの多様性を訴求していきます。

 1982年に登場した日産「キャラバン/ホーミー」や「バネットラルゴ」、トヨタ「タウンエース」は、いずれもシートバリエーションの多様性をポイントとしていました。

 これらのクルマはセカンドシートを後ろ向きにすることができ、サードシートと向かい合わせにしてサロンのような居心地を楽しめるというものです。

 なお当時のメーカーの説明では、回転させたシートは駐車中に使用することとされていました。

 もし走行中に出来たとしても、セカンドシートにうしろ向きで座った人は乗り物酔いに悩まされたことでしょう。

 さらに、回転対座で楽しめるのは4人までです。

 3列のシートがありながら、シートを回転させて楽しさの恩恵にあずかれるのは定員3分の2という、ちょっと不思議なものでした。

 この種の装備は、カタログで見ている間は便利で楽しそうと感じさせてくれますが、実際にクルマを購入すると、シートのレイアウトを変えることが面倒になってしまい、使用しなくなってしまうことがあります。

 するとメーカーでも装備を削減してしまい、結局元のシンプルなシートになってしまう傾向にあります。

 回転対座シートは今のところ、2001年に登場した2代目「ステップワゴン」で前席(1列目)が回転するタイプが登場したあと、2005年登場の3代目ステップワゴン、2007年登場の2代目トヨタ「ノア/ヴォクシー」などで2列目席に装備され、その後は復活していないようです。

※ ※ ※

 近年販売を伸ばすキャンピングカーにおいては、2列目シートの向きを変えたり、前席を回転させるなどするのがむしろ一般的なシートアレンジのスタイルとなっています。

 間にテーブルを配置すれば、旅先でいつでも「リビング」空間が出来あがるからです。

 限られたスペースを有効に活用するシートアレンジは決して絶滅したわけではなく、いまもこうして残っています。

こんな記事も読まれています

トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
くるまのニュース
レクサス『LBX MORIZO RR』やマツダ『CX-80』、最新4車種にブリッツ「OBDモニター」が適合
レクサス『LBX MORIZO RR』やマツダ『CX-80』、最新4車種にブリッツ「OBDモニター」が適合
レスポンス
マジ!? 今が[ベストタイミング]!? 新車は買えなくなったホンダ[S660]を中古で探すぞ!!
マジ!? 今が[ベストタイミング]!? 新車は買えなくなったホンダ[S660]を中古で探すぞ!!
ベストカーWeb
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
トヨタWRC代表、タイトル獲得に向けラリージャパンで“チームプレー”徹した勝田貴元の「マネジメント力を見ていた」
motorsport.com 日本版
みなとみらいのヤマハ発信拠点で“外に繰り出したくなる”イラスト展開催 12月11日~15日
みなとみらいのヤマハ発信拠点で“外に繰り出したくなる”イラスト展開催 12月11日~15日
レスポンス
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
ルクレール、”チームオーダー無視”のサインツJr.を批判「優しくすると、いつも損をするんだ!」
motorsport.com 日本版
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
F1 Topic:ホテルでも空港でも遊べる“ギャンブルの街”ラスベガス。気になる賭け率とガスリーの躍進
AUTOSPORT web
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
乗りものニュース
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
クルマはいまやボディだけじゃなくてシートもコーティングが基本! 車内で飲食するなら「布シートコーティング」は必須だった
WEB CARTOP
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
エンブレムが立ち上がった! メルセデスベンツ『EQS』が「電気自動車のSクラス」らしく進化 1535万円から
レスポンス
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
4連覇達成のフェルスタッペン、レッドブル離脱は考えていたのか? 内紛とライバル猛追に苦しんだ2024年を回顧
motorsport.com 日本版
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
もう“永遠の2番手”じゃない。ヌービル、悲願のWRC初タイトルは「諦めず頑張り続けたご褒美。残る全てはオマケだ!」
motorsport.com 日本版
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
「くっそかっこいいやん!」トライアンフの新型ミドルアドベンチャー登場にSNSは好感触
レスポンス
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
「横で積む」それとも「縦に置く」? 知らないドライバーも多数! 外した「夏タイヤ」の「正しい積み方」正解はどっち!?
くるまのニュース
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
メルセデス・ベンツ「Gクラス」の電動仕様「G580」のスゴさとは? 戦車みたいに“その場”で旋回! BEV化にて舗装路も悪路も「走りが格上」に
VAGUE
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
初めてのスポーツバイクにオススメ 『境川サイクリングロード』を走ってみた
バイクのニュース
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
サインツ予選2番手「マクラーレンに勝ってタイトルをつかむため、最大限のポイントを獲得する」フェラーリ/F1第22戦
AUTOSPORT web
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
Auto Messe Web

みんなのコメント

19件
  • E50エルグランド(8人乗り)に乗っている時によく対面にしていました。
    釣りに行って雨が降っていると対面にして広い空間で昼食を食べたり、足を思い切り伸ばせるのでゆったりしたいとき・・・様々なシーンで便利に使い分けていました。
  • 回転対座シートを対面座位って呼んでた奥さんがいたな‥
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村