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【昭和の名車 95】トヨタ スープラ 3.0GTターボ:昭和61年(1986年)

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【昭和の名車 95】トヨタ スープラ 3.0GTターボ:昭和61年(1986年)

昭和は遠くなりにけり…だが、昭和生まれの国産スポーティカーは、日本だけでなく世界的にもブームとなっている。そんな昭和の名車たちを時系列で紹介していこう。今回は昭和61年発売のトヨタ スープラだ。

アメリカンテイストあふれる高速グランドツアラー
トヨタ スープラ 3.0GTターボ:昭和61年(1986年)2月発売
スープラは昭和61年(1986年)2月にデビューした。実質的にはセリカXXのフルモデルチェンジなのだが、このときから車名をセリカXXの北米輸出名であるスープラとした。CMのキャッチフレーズでは「トヨタ3000GT」という名称も使われ、このクルマに対する意気込みを感じさせた。

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搭載されたエンジンは7M-GTEU型で、3L DOHC24バルブに、空冷インタークーター付ターボを装着したもの。当時はまだ珍しかった光学式カルマン渦エアフローメーターを採用し、吸気抵抗を減らしつつ最適な燃料噴射が行えるようになっていた。これらによって、最高出力は230ps/5600rpm、最大トルクは33.0kgm/4000rpmを発生した。

サスペンションは、新設計された4輪ダブルウイッシュボーン式だ。前後のアッパーアームをアルミ鍛造品とし、高剛性と軽量化を図ったほか、当時、新開発したボールブッシュによってサスペンションの摩擦低減と剛性の向上を果たしている。特にリアサスペンションは十分なコンプライアンスを確保しながら、ブッシュによるステア変化を極小とするリンク配置にこだわった。

ショックアブソーバに、減衰力を走行条件に応じて自動制御する電子制御サスペンション〔TEMS〕を設定したのも話題だった。これによって常に最適な乗り心地と操縦性、走行安定性の確保を目指していた。

ブレーキにはマイコンにより4輪ロックを防ぎ、滑りやすい路面における急制動時の安定性と、制動中の操縦性を向上させた電子制御式スキッドコントロール装置(4輪ESC)を設定。タイヤにも当時の技術の粋を集めた技術に対応すべく、205/60R15タイヤを専用開発した。

ちなみに4輪ダブルウイッシュボーンに3L DOHCターボの7M-GTEU型、2L DOHCツインターボの1G-GTEU型などのエンジン ラインアップはソアラと同一だ。

スタイリングは「走りの機能と感性の調和」がテーマ。大きな平面絞りの基本フォルムはダイナミックさと力強さを感じさせるものといえる。特にフロント部はリトラクタブルヘッドランプと、ダブルウイッシュボーン式サスペンションの採用により、非常に低いノーズ部の処理となっているのが印象的。1986年の6月にはデタッチャブルトップを採用したエアロトップ仕様が追加された。

スープラはソアラと基本メカニズムは同じながら、まったく性格が異なっている。国内専用モデルの箱庭的な装備が自慢のソアラに対して、スープラは鷹揚なのびやかさを持つ大陸的なGTカーとして位置付けられていた。ドライブフィールやエンジンのレスポンスにシャープさはあまり感じられないが、高速クルージングでは快適なことこの上ない。

1987年1月には3Lの最上級グレードである3.0GTターボリミテッドがワイドボディ化された。ブリスターフェンダーを持つ輸出仕様と同じもので、こちらが本来のスープラの姿だ。1988年のマイナーチェンジでは、内外装のリファインとともに、エンジン性能が大幅に向上している。さらに1990年8月には2.5L DOHCツインターボモデルが登場するなど、スープラはモデルライフを通して輝きを放ち続けた。

トヨタ スープラ 3.0GTターボ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4620×1690×1310mm
●ホイールベース:2595mm
●重量:1520kg
●エンジン型式・種類:7M-GTEU型・直6 DOHCターボ
●排気量:2954cc
●最高出力:230ps/5600rpm
●最大トルク:33.0kgm/4000rpm
●トランスミッション:4速AT
●タイヤサイズ:205/60R15
●価格:335万5000円

昭和の名車のバックナンバー

[ アルバム : トヨタ スープラ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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  • 今現在、MA70Lに乗っています。たぶん生涯手放せません。今乗っている人たちは、みな同じ思いなのではないでしょうか?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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