アウディが2019年に発売する電気自動車(EV)のSUVがe-tronだ。WLTPドライビングサイクルで400km以上の航続距離を実現するe-tronは、アウディが描くEV戦略の第一歩を飾る重要なモデルとなる。アウディがベルリンで行ったe-tronの充電コンセプトとバッテリー技術説明会の模様をレポートする。TEXT & PHOTO◎鈴木慎一(Shin-ichi SUZUKI)
アウディが2019年に発売する予定のアウディe-tronのプロトタイプの充電&バッテリー技術についての報道陣向けのセミナーがベルリンで開催された。
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向かった先はジーメンス(Siemens)の「高電圧テストベイ」(high voltage test bay)。1958年に作られたというこの施設の中に入ると、ちょっと異様な空間が広がる。42m×32mで高さが25mというこの空間は「フェラデーケージ(Faraday Dage)」と呼ばれる場所で、その中央にアウディe-tronプロトタイプが置かれている。
説明を前に、場内が暗くなる。
突然、e-tronに強烈な閃光が走る。まるで雷のような放電が行われた。
あまりに突然だったので、うまく写真が撮れない。
そう思っていると、やや場内が明るくなって、もう一度実験を行ってくれた。
「EVに雷が落ちても安心です」というデモンストレーションではない。
これは、
500kV(50万V)×0.8A、つまり400kWで2秒間電流が流れたことを言いたかったのだ。
計算すると0.22kWhの電力量だということだ。
これだけ強烈な電力量でもわずか0.22kWh。
これに対して、アウディe-tronコンセプトが搭載するリチウムイオン電池の容量は、なんと95kWhなのである。
つまり、この実験で使われた電力量は、e-tronの電池容量のわずか0.2%程度ということなのだ。95kWhというのがどれほど大きなものなのか……。
とある資料によれば、日本の家庭(4人家族)の1日の電力使用量の平均は、18.5kWh。e-tronのバッテリーがあれば5.14日分の電力が賄える計算だ。
EVの鍵を握るのは、バッテリー。しかし、どんな大容量の電池を搭載しても、充電が面倒だったり長時間かかったら、EVの利便性はエンジン車にいつまでたっても敵わない。
ということで、アウディはバッテリー技術と充電技術、インフラについて真剣に考えている。
それが、この技術セミナーのテーマだった。
詳細は、Part2にリポートする。
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