現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > メルセデスAMG、F1直系の電動システムで最高出力680PSを誇る『C63 S E PERFORMANCE』を発売

ここから本文です

メルセデスAMG、F1直系の電動システムで最高出力680PSを誇る『C63 S E PERFORMANCE』を発売

掲載 3
メルセデスAMG、F1直系の電動システムで最高出力680PSを誇る『C63 S E PERFORMANCE』を発売

 現行で5代目を数えるCセグメントの“メートル原器”的存在のメルセデス・ベンツ『Cクラス』に、高性能部門メルセデスAMG社でマイスターにより組み上げられた2.0リッターの直噴ターボエンジンと、F1直系のテクノロジーを採用したプラグインハイブリッド(PHEV)を組み合わせ、システム出力500kW(680PS)を誇るシリーズ最速モデル『メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCE』が登場。現状はセダンのみの展開で、10月25日より発売開始となっている。

 2019年以来、約4年ぶりの開催となり、装いも新たにジャパンモビリティショー2023として開催されたイベント初日の報道公開日に、メルセデス・ベンツのカンファレンスで華々しく公開された同車は、同月に導入された『メルセデスAMG S63 E PERFORMANCE Edition1』同様、高性能プラグインハイブリッドであることを示す“Eパフォーマンス”の名を冠したモデルとなる。

F1テクノロジー搭載の“S”は限定30台。メルセデスAMG『S63 E PERFORMANCE Edition1』登場

 そのパフォーマンスを視覚的に訴えるエクステリアでも、ベースモデルからより筋肉質なプロポーションへと変更され、その外形寸法も大幅に異なる造形に。そのハイライトでもある80mmワイドなフロントフェンダーや、エアアウトレットを配したボンネット、ハイグロスクロームの縦ルーバーを備えたAMG専用のフロントグリルに、ジェットウィングデザインのAMGフロントエプロンなどを採用し、よりアグレッシブな表情を形成している。

 サイドビューでもベースモデルから全長を80mm、ホイールベースを10mm拡大し、フロントフェンダーにはC63 S E専用の「TURBO E PERFORMANCE」のサイドエンブレムが掲げられる。また脚元では鍛造20インチAMGアルミホイールや、ワイドなマットクロームのサイドスカートを採用するなど、筋肉質で引き締まったプロポーションに仕上げられた。

 さらにパフォーマンスハイブリッドを示す赤く縁取られた「C63 S」のエンブレム、ボディ同色のAMGスポイラーリップ、ハイグロスブラックとマットクロームのコントラストが鮮烈なリアエプロンと、台形のデュアルテールパイプがリアエンドを引き締めている。

 注目のパワートレインも、前述のとおりメルセデスAMG社でマイスターにより組み上げられた、リッターあたり176kW(238PS)のパワフルな直列4気筒直噴ターボエンジンに、交流同期モーターとAMG自社開発の高性能バッテリー(6.1kWh)、それにAMGのパフォーマンス志向連続トルク可変配分4輪駆動システムの “4MATIC+”を組み合わせる。

 これによりシステム出力は500kW(680PS)、最大システムトルクは1020Nmを発生し、9速のAMGスピードシフトMCTを介した0-100km/h加速はわずか3.4秒(すべて欧州仕様値)という圧巻の性能を誇る。

■ 

 定格出力80kW(約108PS)、最大10秒間のピーク出力で150kW(約205PS)の交流同期モーターをリヤアクスルに搭載し、電動シフト式2速トランスミッションと電子制御式LSDとともにコンパクトなエレクトリックドライブユニット(EDU)にまとめられ、変速機内または変速機よりも下流に電気モーターを置く“P3ハイブリッド”と呼ばれるレイアウトを採用する。

 その結果モーター自体をリヤアクスルに搭載して出力を瞬時に伝達できるうえ、後輪左右へも駆動力が適正配分される。さらにスリップ量が増えると4輪のトラクションバランスを高めるべく、モーターによる駆動力は必要に応じてフロントホイールにも伝達されるなど、重量配分の適正化とも併せて極めて効率的なシステムが構築される。

 またF1技術に由来する容量6.1kWhのAMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)は、電動走行による航続距離を最大化することより速やかな充放電を行うことを重点に設計されているが、EV走行可能距離も15km(WLTCモード一充電走行距離)と実用的なレベルを確保している。

 そしてICE(内燃機関)部分を担うエンジンは、直列4気筒として初めて「One man, One engine」の主義に従い、熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げた『M139』を搭載。エンジン単体で最高出力350kW(476PS)、最大トルク545Nmを発生し、F1由来となるエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用する。

 その電気モーターは厚さ約4cmで、排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間で直接ターボチャージャーの軸に一体化され、このモーターが電子制御でターボの軸を直接駆動。アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスが大きく改善されている。

 この電動化は低回転域のトルクを高める効果をもたらしつつ、アジリティや発進加速性能の向上に繋がる上、つねにブースト圧を維持することができるため、速やかなレスポンスが途切れることなく得られる特長を持つ。

 さらに『Cクラス』では初となる前後トルク配分の連続可変が可能な4MATIC+を採用し、アダプティブダンピングシステムを備えたAMG RIDE CONTROLサスペンションに、後輪操舵システムのリヤ・アクスルステアリングも標準装備。

 その性能をさらに臨場感ある体験に高めるAMGエグゾーストシステムや、AMGリアルパフォーマンスサウンドなども装備し、左右ハンドル仕様が用意される『メルセデスAMG C63 S E PERFORMANCE』の価格は1660万円(税込)となっている。

メルセデスコール:0120-190-610
メルセデス・ベンツ日本ウェブサイト:http://www.mercedes-benz.co.jp

こんな記事も読まれています

ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
ついに始まった首都高「新ルート事業」の凄さとは 「箱崎の渋滞」も変わる!? 都心に地下トンネル「新京橋連絡路」爆誕へ
くるまのニュース
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
新型コンパクトSUV『EMZOOM』、世界市場で成功…中国広州汽車
レスポンス
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
日本でまさかの拳銃を使ったタクシー強盗発生! キャッシュレス化で現金をもたない仕組み作りが一番の解決策
WEB CARTOP
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
本田宗一郎とイーロン・マスクに共通点があった? 稀代の経営者を支える「無知の知」とは何か
Merkmal
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
全長5m級!トヨタが新たな「ラージSUV」まもなく発売!? 17年ぶり復活! 斬新フェイス&車中泊出来そう空間の「クラウン」 発売はどうなった?
くるまのニュース
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
伝統を継承するマッスルクルーザー! スズキが米北米市場で2025年型「ブルバードM109R」を発売
バイクのニュース
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
フレキシブルウイング巡る論争が再燃。メルセデスに注目集まるも、今のところFIAは介入せず
motorsport.com 日本版
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
驚異のパフォーマンス向上! 最新スパークプラグの技術とその効果~カスタムHOW TO~
レスポンス
シボレー コルベット【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
シボレー コルベット【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-1「JB64のシートを移植しよう」
『ぽんこつジムニー』ハコ替え計画26-1「JB64のシートを移植しよう」
グーネット
【新車価格情報】軽自動車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年6月20日時点
【新車価格情報】軽自動車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年6月20日時点
カー・アンド・ドライバー
日産が新型「流麗セダン」初公開! “キラキラ”大型グリル&精悍ホイール! 最新機能モリモリの小型セダン「セントラ」ブラジルで発売!
日産が新型「流麗セダン」初公開! “キラキラ”大型グリル&精悍ホイール! 最新機能モリモリの小型セダン「セントラ」ブラジルで発売!
くるまのニュース
日本上陸が待ち遠しい! ジープ最小コンパクトSUV 新型「アベンジャー」の欧州での受注が早くも10万台突破 愛される理由とは
日本上陸が待ち遠しい! ジープ最小コンパクトSUV 新型「アベンジャー」の欧州での受注が早くも10万台突破 愛される理由とは
VAGUE
ケータハムが70~80年代の人気モデルに現代風のアレンジを加えた「スーパーセブン600」と「スーパーセブン2000」を発売
ケータハムが70~80年代の人気モデルに現代風のアレンジを加えた「スーパーセブン600」と「スーパーセブン2000」を発売
@DIME
【おもちのビート】レンタカーのS30Zで峠と高速道路を運転したら色々とヤバかった
【おもちのビート】レンタカーのS30Zで峠と高速道路を運転したら色々とヤバかった
月刊自家用車WEB
トヨタ 新「プリウス”スポーツカー”」に大反響! “GT風”バンパー&重低音マフラー採用! ド迫力エアロの「ハイブリッドスポーツカー」7月発売へ
トヨタ 新「プリウス”スポーツカー”」に大反響! “GT風”バンパー&重低音マフラー採用! ド迫力エアロの「ハイブリッドスポーツカー」7月発売へ
くるまのニュース
ランドローバーが日本文化からインスピレーションを得てデザインされた「レンジローバーSV ビスポーク1858エディション」が登場
ランドローバーが日本文化からインスピレーションを得てデザインされた「レンジローバーSV ビスポーク1858エディション」が登場
@DIME
イタルジェット「ドラッグスター125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
イタルジェット「ドラッグスター125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ

みんなのコメント

3件
  • btf********
    もうそこらじゅうで戦争やってるしさ
    ハイブリッドとかじゃ無くていいよ
    AMGなら4リッターツインターボで
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村