テーマは羊の皮を被った狼!
拘りのターボエンジンで駆け抜けるオカコク仕様のトゥデイ
「このホンダトゥデイはヤバすぎる!」615kgの超軽量ボディに200馬力の強心臓を搭載
「“ノーマル風の5ドアなのに走ると速い”そんなコンセプトで作ったマシンです」とオーナーが語るこのトゥデイ。その言葉通り、見た目は普通のJA4型トゥデイだが、中身はサーキットで大排気量スポーツをカモれるモンスタースペックで仕上げられているのだ。
エンジンはライフダンクに搭載されていたE07Zをベースに、特注のピストンやコンロッドを組み込んだスペシャル品。タービンはIHIのRF4を組み合わせ、最大ブースト2.3キロ時に200psを発揮する仕様だ。
吸気系にはビートの36φ3連スロットルやオリジナルのサージタンク等もセットされており、過酷な条件で戦うサーキットスペックながら美しいコンディションを保っている。
各種ブラケットやアダプターなどは全てアルミ削り出しのワンオフ品。機械加工を職業とするオーナーのスキルが存分に発揮されているパートだ。
エンジンマネージメントはEMSフルコンを使用。シンプルな車体ということもあって、コンピュータもコストパフォーマンスを優先したモデルをチョイスしているとのこと。
足回りはアーム類まで含めて流用や自作で構成。とくにリヤは、シャコタンながらも十分なストローク量が確保できるように、アルミ削り出しでアッパーマウントを自作しているほどだ。車高調は、フロントがレーシングギア(16kg/mm)、リヤがTRD(12kg/mm)だ。
増大したパワーに合わせて、ブレーキはGD1フィットの純正システムを流用して強化が施されている。
フロントのネガティブキャンバーは3度5分に設定し、コーナーでのタイヤ接地面を確保。ハイパワーを生かすためにタイヤはアドバンA050(165/55R14)をチョイスする。ホイールは14インチ×6.5JのウェッズスポーツTC-05だ。
内装パーツはリヤシートも含めて全て撤去済みだ。6点式ロールケージに加えてリヤピラーバーやエンドバー等も追加し、開口部の大きなハッチバック車ならではの補強術をプラスしている。
1万rpmまで回るエンジンに合わせて、純正のメータークラスターには1万1000rpmまで刻まれたデフィのタコメーターを追加でインストール。
エクステリアはボンネットや後部ドアパネル、バックドアなどをFRP化。ガラス類もポリカーボネイトに変更することで車重を615kgまで削り込んでいる。
走りの実力は本物で、ホームコースである岡山国際サーキットでは1分49秒、筑波サーキットでは1分6秒という強烈なベストタイムをマーク。まさに羊の皮を被った狼だ。
●取材協力:ホンダオート岡山販売 TEL:086-277-5525
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みんなのコメント
まさしく羊の皮をかぶった狼。
もう岡山トゥデイのイメージカラーみたくなってる。