旧車のホーンは音の響きが悪い。そんなときにはコツコツと
所有する1962年式のスーパーカブC100は、6Vバッテリー制御の電装回路なので、そもそも12V制御のような安定性は求めていませんし、旧車ですから致し方ありません。まずは6Vバッテリーを満充電にしてから接続しました。
【画像】スーパーカブC100電装系メンテナンスの様子を画像で見る(11枚)
そして、各電装部品の作動状況を確認してみました。メインキーをオンの位置にすると、ヘッドライトケースの上にある赤色インジケータランプが点灯しました。このランプは、ニュートラルポジションのサインのようです。ギヤをローへシフトすると消え、再びニュートラルへ戻すと、またランプは点灯しました。
世界的な取り決めなのか否かは不明ですが、60年代以前は、現代のバイクとはインジケータランプの配色に違いがありました。1970年代以降は、ヘッドライトのハイビームが青色点灯ですが、60年代以前のモデルでは、赤色点灯モデルが数多くありました。その後に規格統一されたのだと思います。
次にホーンボタンを押すと、音量はやや小さく、ビビッた感じの音が響きました。後々、音量調整しなくてはいけないコンディションだと思いますが、ホーンの響きが良くない旧車は数多いですよね。
確認ポイントその1は、ホーン本体の取り付け状況にあります。締め付けた時にホーンボディの一部が車体と触れてしまうと、音の響きが悪くなってしまいます。車体とホーンボディの接触を見つけたら、締め付け角度を直したり、ホーンステーを曲げて車体と接触しないように調整しましょう。
その2として「響きが悪い」時には、小型のハンマーやドライバーの柄を使って、ホーンボディをコツコツッと叩いてみるのが良いです。それでも鳴らない時は、ホーンを取り外し、バッテリーとリード線をつないで、ダイレクトに電源投入するのもひとつの確認方法です。
元気良く音が響くのであれば、車体側に問題があると考えられます。そうすると十中八九、トラブルの原因は、ホーンスイッチのアース不良もしくは接点摩耗が考えられます。スイッチ接点の汚れや腐食を除去し、通電不良を改善する「接点復活」ケミカルもありますので、このような際にはレミカルスプレーを効果的に利用できます。
アース不良は日常茶飯事。必要に応じてアース線追加
ブレーキペダルを踏み込むとテールランプが光ります。ブレーキ系のスイッチ回路は正常でした。ここでエンジン始動し、メインキーを夜間走行モードに切り替えると、ヘッドライトは点灯しました。ロー/ハイともに切り換えは正常で、エンジン始動中のテールレンズを見ると、ぼんやり光る程度ではありますが、テールランプも点灯している様子を確認できました。
最後に、ウインカースイッチを切り替えてみると、左右どちらに出しても点灯しません。ウインカースイッチ切り替え前の一次側の配線とボディアースを確認すると、6Vの電気が流れていませんでした。
予想できる原因は、スイッチ側ではなく、ウインカーリレー内だと思います。いわゆる旧式ウインカーリレーなので、アルミ筒のカバーを抜いて確認してみましたが、構造がよくわかりません。リレーの接点(ポイント)をわずかに広げて汚れが無いか確認しつつ、800番の耐水ペーパーで接点を軽く磨きましたが作動しません。
こうなるとさっぱりわかりませんので、新品の旧型6Vリレーに交換しました。すると片側のウインカーは正常に点滅し、反対側はフロントウインカーが点滅しませんでした。ルームランプのようなマクラ球と呼ばれる横長バルブを外して、点滅した反対側と入れ替えましたが、やはり点滅しませんでした。
そこで、ウインカーボディとハンドルを締め付ける接点部分をサンドペーパーで磨いて復元確認すると、何事も無かったかのようにウインカーが点滅し始めました。ランプソケットのボディアースが、サビで接触不良を起こしていたのが原因でした。
この電装系の動作点検によって、6V仕様のウインカーリレーの故障とフロントのウインカーアースの不良が判明しました。念のために、すべてのウインカーバルブソケットのアース接点を磨きました。その後は、正しく安定作動するようになりました。どうしてもボディアースが遮断されてしまう際には、ハンドルとボディを見えない部分で結線することで、アースリードが確実に改善されるでしょう。
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