■雪や寒さへ備えるアイテムが充実した「クロストレック」
雪国へ出かけると、スバル車を多く見かけるような気がします。
2020年の全国におけるスバル車のシェアは3.4%ですが、東北では4%、北海道では4.5%と若干高め。そんな数字からも、スバル車の雪国人気が実際の現象だとわかります。
そしてスバル車のなかでも、クロスオーバーSUVの「XV」は雪国の生活に根差した地元の人の愛車として見かけることが多いように筆者(工藤貴宏)は感じています。
【画像】「えっ…!」ゴツカッコいい! これが「クロストレック」です! 画像を見る(31枚)
そんなXVは2023年にフルモデルチェンジするとともに、車名を「クロストレック」へ改名。そこで、新型クロストレックの雪道での使い勝手をチェックしようと、北海道へ出かけてきました。
訪れた日は留萌地方で24時間降雪量が記録更新となるほどの大雪。実際にそんな留萌周辺を走りながら新型クロストレックに乗って感じたことは、ひとことでいえば絶大な安心感でした。
まず雪道での使い勝手を見ていくと、車高が絶妙です。クロスオーバーSUVだから“高すぎず低すぎず”の乗り降りしやすい絶妙な高さでありつつ、最低地上高はボディを共用する新型「インプレッサ」に対して65mmも高い200mmを確保。
本格オフローダーのスズキ「ジムニー」の最低地上高が205mmと聞けば、新型クロストレックの最低地上高がどれだけ高いかイメージできるでしょう。
降雪地ではこの最低地上高が重要で、雪が多く積もった場所を通り抜ける際に、雪が車体下を塞いで「亀の子状態」となって動けなるリスクをグッと減らしてくれます。
単に、AWD(=4WD)だから安心というわけではないのです。
また、グレードを問わずドアミラーの雪や凍結を融かすヒーテッドドアミラー、フロントウインドウ下部に電熱線を通して凍結したワイパーを融かすフロントワイパーデアイサーを標準装備。
加えてAWDモデルにはヘッドランプに付着した雪を融かして落とすヘッドランプウオッシャーを標準装備するなど、雪が激しく降る環境下でも最大限の視界を確保しようというこだわりが感じられます。
いっぽう室内は、メーカーオプションとして前席シートヒーターに加えて電熱線でハンドルを暖めてくれるステアリングヒーターも用意。
今回のドライブでもそのメリットはしっかり感じられたので、寒冷地のユーザーであれば装着をオススメします。エンジン始動後、暖房よりも素早く暖まるのも良いです。
■降雪時でも「アイサイト」が意外と使える!
今回、大雪の北海道でのパートナーはAWDモデルでしたが、運転はとにかく疲れない印象。変に気を遣わなくて良いとも言い換えられるでしょう。
新型クロストレックに搭載されている「アクティブトルクスプリットAWD」は、フロント60:リア40の駆動力配分を基本としながら状況にあわせて電子制御により、綿密にトルク配分をコントロールする仕掛けです。
刻々と路面の滑りやすさが変化し、雪が踏み固められて凹凸のある雪国でもタイヤが最大限に路面を捉えようとしてくれているのが感じられ、走行中のハンドル修正が少なく済むことに驚きました。これが疲れにくく、安心に直結しているのです。
とはいえ、このあたりはこれまで多くの雪道でのスバル車試乗を通じて実感していたこと。それが最新のクロストレックにも受け継がれていることの再確認でした。
いっぽうで、大雪が降りしきるなかで試乗して改めて感心したことがありました。それは「アイサイト」の能力の高さです。
アイサイトとはスバルの先進運転支援システムの総称ですが、一般的なシステムよりも降雪時に「機能停止」せず粘るのです。その理由は、カメラ方式にあるといえます。
レーダーを使う先進運転支援システムは、レーダーに雪が付着すると前方の状況を正確に把握できなくなり、システムの作動がキャンセルされます。
しかしカメラ方式のアイサイトならば、フロントウインドウ上部にあるカメラの前をワイパーで拭うから雪が作動の邪魔をしにくいので、レーダーを使うタイプよりも雪に強いというわけ。
そのメリットは雪の高速道路でも実感しました。
アイサイトの機能のひとつとして、ドライバーがアクセルを操作しなくても前を走るクルマに合わせて適切な速度で走ってくれる仕掛けがあります。ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)です。
路面上に雪がある状態でACCを使うことは安全上の懸念があるので基本的にオススメしませんが、時には降雪した高速道路を走っている除雪車の後方をゆっくりと追従走行しなければならない状況があります。
そんなとき、ACCを使えば一定の車間をとりつつ速度調整を任せられるので、ドライバーの疲労軽減につながるというメリットが大きいのです。今回もそんなシーンに出くわし、雪でも作動停止しにくいアイサイトのアドバンテージを感じました。
また前方をしっかりとらえているということは、万が一の際に衝突被害軽減ブレーキも働く可能性が高いということ。滑りやすい路面上では自動ブレーキが作動しても確実に減速できるとは限りませんが、作動しないよりはした方が良いのは言うまでもないでしょう。
そんなアイサイトの粘りをはじめ、新型クロストレックを雪道で使ってみるとメリットを多く実感。とにかく疲れず、安心できるのです。降雪地域で好まれる理由が分かった気がしました。
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