この記事をまとめると
■インテグラの元祖はクイントから始まった
かつてのホンダは凄かった! 踏めば脳天まで痺れる「エンジンのホンダ」を感じさせる名車5選
■「タイプR」が設定されたのは3代目から
■4代続いたインテグラは2006年に生産を終了し今回の復活は16年ぶりとなる
突然の復活で業界騒然! インテグラを振り返ってみる
先日、2022年にアキュラブランドからインテグラが復活する、というリリースが発表され、往年のホンダファン含め、どんなクルマになるのか期待と不安の混じった声が聞かれた。
現段階では車名とヘッドライトの一部しか公開されておらず、どんなボディタイプで登場するのかすら不明ではあるが、その前に一度インテグラとはどんなクルマだったのかを振り返ってみたい。
インテグラを語る上で外すことができないのが、1980年に登場したクイントである。クイントは当時のシビックとアコードの間を埋める車種として登場したモデルで、5重奏や5番目という意味を持つクイントという車名からもわかるように、5ドアハッチバックのみのボディラインアップとなっていた。
スポーティなキャラクターというよりは実用性をウリにしたモデルで、ホンダ初の分割式リヤシートを採用するなど多用途性を前面に押し出したモデルだったのだ。
そんなクイントは1985年にフルモデルチェンジを果たし、クイント・インテグラに改名される。このタイミングで5ドアハッチバックのほか3ドアハッチバックも投入され、クイントという名前は意味をなさなくなっていた。
このクイント・インテグラは全車DOHCエンジンを搭載するという高性能をアピールしたモデルで(のちにSOHC仕様も追加されるが)一気にスポーティなモデルへと舵を切っていた。
また登場から1年後には4ドアセダンもラインアップされ、幅広いボディタイプを持つことも特徴のひとつとなっていた。
なお、このモデルは1986年に北米でアキュラブランドがスタートした際、レジェンドと共にラインアップに加わっており(現地ではインテグラ名義)、この辺りがアキュラブランドからインテグラが復活した経緯を読み取ることができそうだ。
1989年に再びフルモデルチェンジを実施すると、ついにクイントの名前が外れ「インテグラ」という車名となった。このモデルでは可変バルブタイミング&リフト機構を備えたVTECエンジンを初めて搭載し、1.6リッターNAながら160馬力という、リッター100馬力を達成したモデルとして注目を集めた。
ボディタイプは5ドアハッチバックが姿を消し、3ドアハッチバックと4ドアセダン(ハードトップ)というラインアップとなっており、4ドアセダンは明仁上皇陛下の愛車であったことも話題となった。
クイントが取れたインテグラとしては2世代目、通算では3代目となるモデルは1993年に登場。先代と同じく3ドアハッチバックと4ドアハードトップセダンというボディタイプは不変であったが、ヘッドライトがプロジェクター式の丸目4灯へと大きく変貌を遂げた。
このフロントマスク、北米市場では一定の評価を集めたが、日本国内では不評となり、1995年のマイナーチェンジで先代のような薄型ヘッドライトに改められている。
FFスポーツの常識を変えた偉大なる1台が登場!
そんな3代目インテグラの最大のトピックはやはり「タイプR」がNSXに続いて設定されたことだろう。
3ドアと4ドア両方に設定されたタイプRは、200馬力まで高められた1.8リッターのB18C型エンジンをはじめ、そのままサーキットに持ち込んでも通用するほどのサスペンションや、快適性を犠牲にしてまで実施した軽量化など、レーシングカーと見まがうほどの過激さで、世界一曲がるFFという称号を得るほどのものとなっていた。
そして2001年には現時点では最後となる通算4代目へとモデルチェンジ。時代の流れには逆らえず、3ナンバー化と2リッター化がなされ、歴代でもっとも大きなインテグラということになった。
4ドアモデルはラインアップから外れ、グレードもタイプRとiS(のちにタイプSとなる)の2グレードと、クーペ需要縮小の影響をまざまざと見せつけられた格好となった。
結局4代目インテグラは2006年秋に生産を終了し、気づけばすでに15年が経過していしまっているわけだが、来年登場する新型インテグラはどんなモデルになるのか期待して待ちたいところだ(日本に導入されるかも不透明であるが)。
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みんなのコメント
しかし今のホンダのラインナップを見るとインテグラも候補に入れないといけなくなった。
自分にとっては人生最後の上がり車として、先に発売されるであろうフェアレディZとの比較となるだろうと思っている。