「かなりショッキングだ」
これはリアム・ローソンが、レッドブルからレーシングブルズに降格してからの4レースを終えての自身のリザルトについて放ったコメントだ。
【F1分析】角田裕毅にとってはあまりにも不運だったVSCのタイミング。そして大きかった1周目のオーバーテイク
「まだポイントはゼロだ。当然F1はさまざまな要素が絡むスポーツだし、完璧なレースをまとめ上げるのは難しい。速さはあったんだけど、残念ながらこれまでのところうまく噛み合っていないんだ」
世間的には、レーシングブルズのドライバーで印象的なのはフランス人ルーキーのアイザック・ハジャーの方だという見方が一般的だ。ハジャーはここまで安定してポイント争いに加わり、予選でもローソンに対して4勝1敗(スプリント予選含む)とリードしている。ただしローソンは2回も技術的な問題に足を引っ張られており、バーレーンとマイアミでそれぞれDRSとバッテリーのトラブルに見舞われた。
データというものは、見方によって印象が変わるものだ。スプリントではない通常の予選セッションでローソンにトラブルがなかった2回に限れば、ローソンの予選タイムはハジャーに対して平均で0.048秒上回っている。
とはいえ、よろしくない状況であるのも確かだ。グランプリでの平均グリッド順位はハジャーが11番手に対して、ローソンは14.5番手。この差が決勝でのポイント獲得に大きく響いているのは間違いない。
レーシングブルズに降格して最初のレースだった第3戦日本GPも、厳しいレースになった。ローソンは13番手スタートから14番手にポジションを落とし、最終的には17位でフィニッシュ。ライバルにピット戦略でアンダーカットされ、オーバーテイクも許した。その一方でハジャーは見事8位入賞を果たした。
続くバーレーンGPでローソンはペース自体は良かったが、ランス・ストロール(アストンマーティン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)との接触でふたつのペナルティを受けた。本来なら13位……つまりハジャーの前でフィニッシュできた可能性があったが、16位に転落した。
サウジアラビアGPでは、ローソンは初めてハジャーより前のグリッドからスタートしたが、1周目の混乱に巻き込まれた。ミディアム→ハードと繋ぐタイヤ戦略を成功させるべく攻め気を見せていたが、ターン2でジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)をコース外から追い抜いたとして10秒のペナルティを受け、11位から12位に後退。ハジャーはここでも1ポイントを獲得した。
そしてマイアミGPでは、またしてもドゥーハンとの接触によるスピンで序盤にダメージを負った。本人曰くマシンは「かなりひどい状態」であり、入賞がその時点で遠のいてしまった。
ローソンにとっては厳しいレースが続いている。ただ実際のところ、パッと見の印象ほど彼のパフォーマンスは悪くないのかもしれない。今は検討材料にできるデータの数が多いとは言えないが、少なくともパフォーマンスに関して言えば、ハジャーとの実力差はさほどないと考えられる。
「マシンの快適性という点では、かなり良い感じだ」とローソンは言う。
「多くの場所でしっかり速さがあった。ただ、結果がついてこないだけなんだ」
では今後ローソンはどうすればいいのか?
「いつも通り、リセットするんだ。それがレースでの戦い方なんだ。前に進み続けて、改善を重ねていくしかない」
「基本的には何も変わらない。週末に向けたアプローチは本当に良いと思うし、マシンも今週末は速かった。だから、いつかは噛み合ってくると思う」
今ローソンに必要なのはおそらく、接触とペナルティを避けること。トラブルフリーの週末を過ごした上で、どのような結果が出せるかが今後に向けた試金石となるだろう。
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みんなのコメント
F1直前のステップアップカテゴリーであるF2ではランキング9位、経験積んだ2年目も3位と『速い奴は最初から速い』論者からは普通レベルのドライバーって扱いだった。
スーパーフォーミュラではチャンピオン争いしたけど、あれは上のカテゴリーに上がれないローカルドライバーが走り続ける『留年〇年目の学生がやたらいる落ちこぼれ学校』みたいな扱いだから、F1側からも評価は低いしね。
RBRのときも(マシン特性的に致し方ない部分はあるにしても)修正多くて、100%プッシュはできても、80~90%の力で速く走るってのが不足してるんじゃないかなぁっていう印象。