2019年7月21日、ピレリスーパー耐久シリーズ第4戦決勝レースが行われ、ST-TCRクラスでModulo CIVICが今シーズン初勝利。大きく出遅れたシリーズチャンピオンに向けて反撃の狼煙を上げた。
TCRクラスでポールポジションを獲得したのは75号車AZIMUTH CIVIC TCR。蘇武喜和(写真左)塚田利郎(同右)ら地元九州のドライバーが、知り尽くしたオートポリスで合算トップタイムをマーク。朝から降り続けた雨により路面はウェットだが、スタート直前から気温は上昇、雨が止んでいることで数周後には乾くものと予想された。
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ST-TCRクラスは全車レインタイヤを装着し決勝レースのスタートを迎える。クラストップの75号車シビックのインに2番手から10号車IDI GOLF GTI TCRが飛び込むが、両車は軽く接触し失速。3番手の97号車Modulo CIVICと4番手22号車WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMSがその隙を突いてポジションを上げる。
97号車シビックの大津弘樹と22号車アウディの千代勝正はスタート直後から耐久レースらしからぬテール・トゥ・ノーズの接戦を展開。お互いクリーンな駆け引きが序盤の見所となるが、路面が乾き始めると異なる周回でピットイン。ドライバーチェンジ、ドライタイヤへ履き替えるが、その直後に雨が降り始めポジションを下げる。
10号車ゴルフもピットに入り、75号車シビックが暫定トップに浮上。ウェットタイヤで我慢の走行を続けチャンスをうかがう。そして間もなく2度目のFCY導入となりピットへ向かいルーティン作業を行う。
タイミング的にドライタイヤへ上手くスイッチした10号車ゴルフが暫くクラストップで走行するも、再びドライとなった路面で97号車の中野信治が怒濤の追い上げを見せる。そして10号車をオーバーテイク、首位奪還を果たす。
レースは3時間が経過。97号車シビックは、2度目のピットインで襷を受けた植松忠雄がその後もトップを守りハイペースで走行、後続を引き離す。度重なる不運でポイントランキング最下位のためマシンはクラス最軽量、ノートラブルで快走する。
レースは残り1時間半、97号車シビックはCドライバー遠藤光博の提言により最終ドライバーに再び大津弘樹を起用する。今後変化が予想されるコンディションへ対応できるよう、シーズン初勝利へ万全の体制で臨む。
その読みは当たり、天候は急速に悪化する。最終スティントを任された大津は激しい雨の中ドライタイヤで慎重にマシンをコントロールし、ライバルの動向を睨みながらレインタイヤへと交換。97号車はクラス首位をキープするが、やがて75号車シビックのクラッシュにより3度目のFCYが導入。さらに霧による視界不良のため続けてSCが導入され、5時間レースを14分残し赤旗にてレースは終了となった。
97号車Modulo CIVICが第4戦にしてシーズン初優勝。2位に10号車IDI GOLF GTI TCR、3位には粘り強く走った108号車冴えカノfineレーシングwithRFC シビックがそれぞれ表彰台に登った。ランキング上位のアウディ3台が揃ってリタイヤ、失格に終わり、絶望的かと思われていたタイトル争いに97号車シビックも加わることとなった。(PHOTO:井上雅行)
スーパー耐久シリーズ第4戦 ST-TCRクラス決勝結果(完走5台)
1位 97 Modulo CIVIC(植松忠雄/中野信治/遠藤光博/大津弘樹)
2位 10 IDI GOLF GTI TCR (フィリップ・デヴェサ/密山祥吾/ジェイク・パーソンズ)
3位 108 冴えカノfineレーシングwithRFC (ふじいじゅん/大野尊久)
4位 22 WAIMARAMA KIZUNA Audi RS3 LMS (堀主知・ロバート/千代勝正/KIZUNA)
5位 75 AZIMUTH CIVIC TCR (塚田利郎/蘇武喜和/清瀧雄二)
2019シリーズポイントランキング ST-TCRクラス(全6戦中4戦終了時)
1位 45 TEAM DreamDrive 75pt
2位 10 Adenau 66.5pt
3位 65 Audi Team Mars 64pt
4位 19 バースレーシングプロジェクト 60.5pt
5位 108 RFCレーシング 58pt
6位 97 Modulo Racing with DOME 48pt
7位 75 Team Noah 45pt
8位 22 WAIMARANA KIZUNA Racing Team 42pt
9位 501 KCMG 29pt
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