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ポルシェ911 タルガ 4Sとタイムスリップするマックイーンの『栄光のル・マン』の世界

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ポルシェ911 タルガ 4Sとタイムスリップするマックイーンの『栄光のル・マン』の世界

911でサルトサーキットへ乗りつける名シークエンス

スティーブ・マックイーン主演の『栄光のル・マン』がクランクインしたのは、いまからちょうど50年前のこと。マックイーン演じるディレイニーがポルシェ911 Sでサルトサーキットへと乗りつける、静かなオープニングはあまりにも有名だ。

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ワインディングを走り街路樹を抜け橋を渡ったグレイの911 Sが、サルトサーキットを味わうようにコース上をゆっくりと進んでいく。オーベルジュの前でクルマを停め、コクピットから降りたマックイーンがユーノディエールを見晴るかすショットはつとに印象的である。そこから車検場へと移動していく前半部分は会話の類も一切ない。伝説的なイントロの主役を務めていたのは、まさしく911 Sだった。

現代版『栄光のル・マン』の代役に相応しいポルシェは

もしも2020年のいま、あの『栄光のル・マン』を再現するとしたら、911 Sの代役が務まる現代のポルシェはどれか。きっと911 タルガ 4S ヘリテージ エディションが最もふさわしいだろう。もちろん当時の倍以上、450hpという猛烈なパワーは比べようがないものの、エレガンスと逞しさを兼備したムードは相通じる。

911 タルガ 4S ヘリテージ エディションは、1950年代から60年代初頭のレースシーンへオマージュを捧げる限定モデル。フロントフェンダーに槍型のグラフィックを採用、ボンネットやステアリングホイール、ホイールセンター及びキーには1963年当時のロゴ「ポルシェ クレスト」を配している。

かつてポルシェチームの基地だったトゥロシェへ

今回『栄光のル・マン』にオマージュを捧げる撮影を実施するにあたって、その911 タルガ 4Sを連れていったのはサルトサーキット近郊にあるトゥロシェの工房。ここは1980年代までポルシェチームのベースとして使用されていた由緒ある聖地である。

『栄光のル・マン』の世界観を構築するもうひとつの要素として用意されたのが、劇中でマックイーンのライバルとして登場するドイツ人ドライバー、ヨハン・リッターのヘルメット。50年前の撮影で実際に使用した年代物だ。

ポルシェ908で撮った実際のル・マン

なんといっても『栄光のル・マン』を名画たらしめているのが、実際のル・マン24時間レースの映像を物語に絡めた迫力ある演出だろう。

1970年のル・マンに、マックイーンの映画会社“Solar Productions”が所有するレースカー、ポルシェ908/02 スパイダーで出走。カメラカーとしてまさしく迫真の撮影を行った。跳ね上がる計器の針の映像ひとつとっても、レースの本物の躍動感を伝えている。

「ポルシェは世界一のクルマ」

レーシングドライバーの行動や仕草、佇まいを映画の世界に閉じ込める。スティーブ・マックイーンが自身で温めていたそのアイデアを実現した『栄光のル・マン』。こけら落としは1971年、マックイーンの育ったインディアナポリスで行われた。あまりに独創的で実験的なその内容に、興行成績としてはふるわなかったものの、のちにカルト的人気を獲得。フォロワーとして数々の作品が生まれたのはご存じの通り。

映画のラスト近く、ディレイニーとライバルのエリッヒ・スターラーは大観衆の見守る中でフィニッシュラインを越えた。2人のいずれも勝者ではなかったが、互いに相手を深く認め合いながら。

スターラー役のジークフリート・ラウヒは、マックイーンについてこんな風に語っている。

「彼に言わせれば、ポルシェは世界一のクルマだったのさ」

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