現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新しいダイハツ・オサンポは、今の時代にぴったりな1台かもしれない理由

ここから本文です

新しいダイハツ・オサンポは、今の時代にぴったりな1台かもしれない理由

掲載 7
新しいダイハツ・オサンポは、今の時代にぴったりな1台かもしれない理由

ダイハツが発表した新型「オサンポ」は、コンセプトが面白かった! 小川フミオが魅力を考える。

気楽に乗ろうよ

新型ダイハツ・オサンポがカワイイ!──GQ新着カー

ダイハツのコンパクトBEV(バッテリー式電気自動車)であるオサンポがおもしろい。売れている日本製BEVといえば日産「サクラ」。そのマーケットに向けての企画とみることもできる。

全長3395mmの軽サイズのオープンという車型との組合せは、なかなか大胆だ。

クルマに少しでも興味あるひとなら、デザインのベースになっているのがダイハツのふたり乗りオープン「コペン」と、すぐ気がつくだろう。

オサンポが興味深いのは、コペンの外観を構成している、ヘッドランプとかバンパーとかアウトサイドミラーとかの要素を、よりシンプルに造型している点だ。

そこがオモチャ感というかキュートで、軽い感じをかもしだしている。そういえば、まもなく発売される新世代のミニ・クーパーでも、外観を構成している各要素が、シンプルな形状に改められている。

これって、BEVのひとつのありかたなのかもしれない。遠出とかパフォーマンスとかもさることながら「気楽に乗ろうよ」と、メーカーからのメッセージも具現化だと私はとらえている。

ダイハツのデザイナーの人がどう考えて、オサンポを造型したか知らないのだけれど、そもそも車名からして、近距離移動の軽快なBEVというコンセプトなのは明らかだ。

イセッタやオリジナル・ミニを連想以前から、オサンポのようなコンパクトな街乗りグルマというコンセプトは、欧州にも米国にも日本にも存在した。欧州で有名なのは、イタリアのイセ社の「イセッタ」だ。

リボルタ侯爵が「気軽に乗れるクルマをと、1953年に手がけたイセッタは、おにぎり型のスタイルがキュートであるいっぽう、なにかあったときはゴムびきのルーフを破って車外に脱出、と、細かいことまで考えられていた。

狭い市街地でもすいすい走れる全長2.3mのイセッタは、ドイツではBMWイセッタ、フランスではベラムと、ライセンスを購入して製造するメーカーが続出。

そういえば、オリジナル・ミニだって、燃費が比較的よいスモールカーを、という当時の石油危機に端を発するニーズに応じて設計されたクルマだ。

そう考えると、この石油の価格がどんどん上がっている時代にあって、大きなクルマなんて必要ないというひとたちにとって、オサンポはぴったりのコンセプトかもしれない。

充電ステーションがなかなか増えないのがしゃくに障るけれど、このクルマに乗ったら、なにはともあれ、気分が晴れそうだ。

オサンポはまだコンセプトモデルなので、サイドウインドウはないし、インストゥルメントパネルも作りこまれていない。

もし、つぎの段階に進むことが決定したら、なるべく装備はシンプルに、毎日を楽しくしてくれるBEVのオープンモデルにするのが最大の価値だということを忘れないで、量産化を目指して欲しい。

楽しみにしています。

文・小川フミオ 編集・稲垣邦康(GQ)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ラリージャパンで国沢光宏が躍動! 二つの顔を持つ紳士がルーテシア ラリー5で激走
ベストカーWeb
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
『危ねぇ知らなかった!』危険回避! 知らないと怖いブレーキパッドの交換タイミング~カスタムHOW TO~
レスポンス
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
ソニー、移動をエンタメに変える「MR Cruise」事業化…あらゆる車両に搭載可能に
レスポンス
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
「前を走るパトカー」“追い越し”て大丈夫? 抜かす派VS抜かない派で賛否両論!? 「やっちゃダメ」な要注意項目とは
くるまのニュース
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
日本人初の快挙! moto2チャンピオン小椋藍がトライアンフ トリプル トロフィーを受賞
バイクのニュース
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
【10年ひと昔の新車】ボルボ V60 オーシャンレース エディションは、世界一周ヨットレースを記念したスペシャルバージョン
Webモーターマガジン
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
孤高のミニバンSUV、デリカD:5に「BLACK Edition」新登場、定番の「CHAMONIX」には新たに8シーターを設定
カー・アンド・ドライバー
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
ダイハツの「“すごい”コペン」登場! 軽規格超えた「ワイドフェンダー」×770ccエンジン搭載! 2L並みパワーでめちゃ速い「デカいコペン」 どんなマシン?
くるまのニュース
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
くるまのニュース
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
くるまのニュース
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ベストカーWeb
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!?  後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
Merkmal
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
ベストカーWeb
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
AUTOSPORT web
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
もう[トヨタ]が開発してるだと!!!!!!!!!!! 次期型[GR86/BRZ]は1.6Lターボ+ハイブリッドでほぼ確定か!?  
もう[トヨタ]が開発してるだと!!!!!!!!!!! 次期型[GR86/BRZ]は1.6Lターボ+ハイブリッドでほぼ確定か!?  
ベストカーWeb
トヨタWRC、大荒れのデイ2を好位置で乗り切る。ラトバラ代表は「明日もトリッキーになる」と警戒/ラリージャパン
トヨタWRC、大荒れのデイ2を好位置で乗り切る。ラトバラ代表は「明日もトリッキーになる」と警戒/ラリージャパン
AUTOSPORT web
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
AUTOSPORT web

みんなのコメント

7件
  • tma********
    コペンXPLAYに乗っています。
    クロスオーバーの異彩。と謳っていますが、最低地上高は他のコペンと同じ110mmです。もう少し上げればオサンポみたいになるかと思います。
    コペンの売りは電動ハードトップですが、BEVとするとなると電動はバッテリーに負担がかかってしまうので、手動ソフトトップになるのかな。
  • zoo********
    次期コペンは、このオサンポとコペンコンセプトを足して二で割ったモデルと予想する。
    BEV軽自動車で、床にバッテリーでリアにモーター積んでFR。
    ただ、BEVになると、せっかくのFRなのにMTは消滅してしまう。
    ダイハツも一気にBEV化するか悩みどころなんだと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村