現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 出せば…売れるのに…!! 日産に期待したい新モデル3選

ここから本文です

出せば…売れるのに…!! 日産に期待したい新モデル3選

掲載 44
出せば…売れるのに…!! 日産に期待したい新モデル3選

 2022年もあとわずか。2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤーの今年を代表する一台には、日産「サクラ」/三菱「eKクロスEV」が選ばれた。日産の受賞は、昨年のノートシリーズに続く、2年連続。経営危機やトップの不祥事など、苦難が続いた日産だが、こうして現在評価されていることは、クルマファンとしては、うれしいことだ。

 ただ、日産には「出せば売れるのに」というクルマがまだまだたくさんある。来年以降への期待を込めて、日産に期待したい新モデルを3つご紹介したい。

出せば…売れるのに…!! 日産に期待したい新モデル3選

文:立花義人、エムスリープロダクション
写真:NISSAN

絶対売れるはず!! 「キューブキュービック」の後継車

 「キューブキュービック」は、2代目Z11型キューブの派生車種として2003年に設定された3列シート7人乗りモデルだ。ベースとなるキューブから全長とホイールベースを140mm延長し、広い室内空間を実現した。キューブの直線基調で個性的な左右非対称デザインはそのままに、十分なニースペースと広いヘッドルームを確保。後席ドアは開口部を広げ、乗降性が高められた。

 パワートレインは1.4L 直4ガソリンエンジンで当初はFFのみの設定であったが、後に必要な時だけスイッチ操作で後輪をモーターで駆動する「e-4WD」を追加。ホイールベースが延長されているとはいえ全長は3,900mmに収められ、最小回転半径は4.7mと軽自動車並みであり、狭い道路での使い勝手は非常に高かった。

 このキューブキュービックのコンセプトを受け継ぐ、e-POWER車もしくはバッテリーEVを登場させれば、絶対に売れると思うのだが、どうだろうか。ライバルのフリード、シエンタと同様に、後席スライドドア化は必須だが、いま見ても一切古臭さを感じないキューブキュービックのエクステリアならば、サクラやノートなどと同じくハイセンスなインテリアを投入すれば欲しいと思う人は多いはず。廉価なモデルでも、一切手を抜いていない昨今の日産デザインならば、かつてのように国内販売台数トップに躍り出る可能性は高い。いまもっとも熱望したい一台だ。

2003年登場のキューブキュービック。スライドドア化して、e-POWER、もしくはバッテリーEVとなり、日産最新のインテリアを導入すれば、必ず売れる

ブームのいまこそ復活させるとき!! 「ラシーン」の後継車

 「ラシーン」は1994年から2000年まで販売されていた、コンパクトクロスオーバーSUVだ。7代目B13型サニーの4WDをベースに開発され、直線基調のレトロクラシックな外観が魅力のモデルだ。ドラマやアニメにもなった漫画作品「ゆるキャン△」(あfろ著/芳文社)で、主人公のひとりが乗っていたこともあって人気が上昇しており、ラシーンの中古車を取り扱う専門店もあるほど。

 80年代のカクカクしたデザインテイストに、大きくて愛らしい表情をつくり出すヘッドライト、そして雰囲気を盛り上げるグリルガード。リアゲートは上下二段の開閉機構となり、背面タイヤを備えている。パワートレインは当初1.5L 直4ガソリンエンジンのみのラインアップだったが、後に1.8L 直4エンジン、そして2.0Lエンジンを搭載した「フォルザ」グレードなども用意された。

 せっかくブームなのだから、このアイコニックなエクステリアデザインを踏襲し、e-POWER車かバッテリーEVとして復活させてほしい。インテリアは、当時の趣を維持し、水平基調でシンプルながら、よく見ると最新のフル液晶デジタルメーターを投入しているといった姿がよいと思う。時代に即して、車高を上げたハイリフト版の次期型ラシーンも用意してみてもいいだろう。これで大自然に出かければ、「映える」こと間違いない。これほどのデザイン資産があるのに、復活させないのは非常に勿体ない。

1994年に発売されたラシーン。この雰囲気を踏襲しつつ、最新にすれば、人気が出ること間違いないと思うが…

いまこそ再チャレンジを!! 「スカイラインクロスオーバー」の後継車

 「スカイラインクロスオーバー」は、2009年に登場した、3.7L V6DOHCガソリンエンジン+7速ATによる力強い加速、贅沢なシャシーとサスペンションシステムによる高い操縦性やスタビリティなどが特徴のモデルだ。ゆったりと優雅に流れるフェンダーやルーフライン、躍動感のあるリアビューでありながら、18インチの大径アルミホイールやブラックカラーで引き締められたボトムセクションなど、SUVのような力強さを融合させたデザインも魅力だった。

 装備面でも、全車速追従機能付のインテリジェントクルーズコントロール、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報といった、当時としては先進的な安全運転支援システムのほか、リモコン可倒式リアシート、ウエルカムライト、格納式コートハンガー、Boseサウンドシステムといった高級車ならではの装備が充実。「高級クロスオーバーSUV」ということであればハリアーが先駆けではあるが、スカイラインクロスオーバーはその名に恥じない運動性能と乗り心地の良さで、ワンクラス上を狙った、プレステージ性の高いモデルだった。

 このスカイラインクロスオーバーも、クラウンに「クロスオーバー」が登場したいま、復活させるときではないだろうか。次期型では、さらに上級モデルとして生まれ変わり、ボディは大型化、シーマクラスのロングボディのハイリフト版がいいだろう。大型化したぶんは、得意の後輪操舵を投入して最小回転半径を小さくする。パワートレインは、新型エクストレイルのVCターボe-POWERのユニットでもよいが、できることならば、V6ターボe-POWERをやっちゃうような「超絶サプライズ」を詰め込んでほしい。日産の次世代フラッグシップとして復活させるのだ。

 賛否両論が巻き起こったトヨタのクラウンクロスオーバーは、外野の心配をよそに十分な手ごたえを得たようす。地に落ちたセダン需要とはまったく別のセダンベースのクロスオーバーは、本来は、日産にいち早くやってほしかった。

2009年発売のスカイラインクロスオーバー。燃費の悪さや価格の高さから販売不振に陥ってしまったが、電動化技術で新しい高級車として売り出してくれたら、また違った結果になるかもしれない

◆      ◆     ◆

 日産は、長年の懸念材料であったルノーの出資比率を下げる要請を行い、近々合意に達する見通しのようす。日産とルノーの資本関係が見直されることで、日産の車両開発への自由度は高まることが期待できる。そうなると、これらの新3モデルも、ひょっとすると夢ではないかもしれない。2022年は、国内市場へ多くの新型日産車が投入され、国内の反応も非常に良い状況。日産は海外市場が前提の車両開発となりがちだが、活気を取り戻しつつあるいまが、国内市場に力をいれるときだ。ぜひ、この3車種の後継車を実現させてほしい。

こんな記事も読まれています

日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
日産「新型・車中泊“専用”バン」がスゴい! 超オシャレ「上質インテリア」採用! クルマとは思えない斬新「部屋仕様」に大反響
くるまのニュース
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
アウトドアカーはシンプルがいいね! 大容量&車中泊に特化したトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
「ヨシムラ SERT Motul」チームの応援グッズが発売!鈴鹿8耐で身につければ、気合いと楽しさは倍増だ!  
「ヨシムラ SERT Motul」チームの応援グッズが発売!鈴鹿8耐で身につければ、気合いと楽しさは倍増だ!  
モーサイ
今年も猛暑! クルマの熱中症対策グッズは「6月」までに準備すべき理由 昨年は9万人以上が救急搬送されている
今年も猛暑! クルマの熱中症対策グッズは「6月」までに準備すべき理由 昨年は9万人以上が救急搬送されている
Merkmal
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
【特別試乗企画 メルセデスベンツ Eクラス ステーションワゴン×BMW 5シリーズツーリング 前編】きっとあなたも好きになる・・・イケメンワゴンが誘う理想の世界
Webモーターマガジン
2号車キャデラックが降格/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 スターティンググリッド
2号車キャデラックが降格/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 スターティンググリッド
AUTOSPORT web
ついにヒョンデ 「アイオニック 5 N」発売開始! さらに”ドリキン土屋”監修のチューニングパーツも開発
ついにヒョンデ 「アイオニック 5 N」発売開始! さらに”ドリキン土屋”監修のチューニングパーツも開発
THE EV TIMES
F1ラスベガスGP、底力が試されるのは”第2回”? 初開催は成功裏に終わるも「どんなことからも学ぶことがある」
F1ラスベガスGP、底力が試されるのは”第2回”? 初開催は成功裏に終わるも「どんなことからも学ぶことがある」
motorsport.com 日本版
HKSからGT-R、86/BRZ、GRスープラ用フロアマットがリニューアルされて販売開始
HKSからGT-R、86/BRZ、GRスープラ用フロアマットがリニューアルされて販売開始
レスポンス
箱根のロング有料道路「値上げ」全線通ると普通車1000円超に 37年ぶり7月から 新割引も
箱根のロング有料道路「値上げ」全線通ると普通車1000円超に 37年ぶり7月から 新割引も
乗りものニュース
ホンダが「斬新 軽バン」発表! 荷室フラットで「快適車中泊」出来る? N-VANとe:では違いある?
ホンダが「斬新 軽バン」発表! 荷室フラットで「快適車中泊」出来る? N-VANとe:では違いある?
くるまのニュース
世界に1台しかないフェラーリ「テスタロッサ」タルガトップが5000万円からと激安の理由と製作したEBSとはなにもの?
世界に1台しかないフェラーリ「テスタロッサ」タルガトップが5000万円からと激安の理由と製作したEBSとはなにもの?
Auto Messe Web
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
3列シート 7人乗り、多彩なライフスタイルにフィットするSUV 電気自動車 メルセデス「EQB」を発売
AutoBild Japan
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
【悲報】 アバルト「F595」/「695」在庫一杯で国内販売終了のお知らせ 電動化の推進に伴い
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
ランボルギーニ公式コーヒー? 「ラヴァッツァ」とのパートナーシップ発表
レスポンス
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
「とても生産的」な学びを得たアロンソ。今季最多ポイント獲得のアストンマーティン/F1カナダGP
AUTOSPORT web
手ぶらでサーキット体験!! レンタル車両にプロのレッスンまで! ブリヂストンのeスポーツとリアルのコラボが魅力満載
手ぶらでサーキット体験!! レンタル車両にプロのレッスンまで! ブリヂストンのeスポーツとリアルのコラボが魅力満載
ベストカーWeb
「マジでどうにかならないの?」 クルマの「水アカ問題」どう対処? “ガンコなこびりつき”を解決するアイテムとは
「マジでどうにかならないの?」 クルマの「水アカ問題」どう対処? “ガンコなこびりつき”を解決するアイテムとは
くるまのニュース

みんなのコメント

44件
  • 日産には「出せば売れるのに」買わないくせによく言うわ。売れない。だから出さないんだよ。
  • メーカー社員の製品企画関連の部署の人達の市場調査は物凄いよ。
    売れると判断したら当然すぐ製品化に動きます。

    販売していないってことは、プロが検討した結果見込みがないからであって、素人の記者が出せば売れるなんて想像でいっても薄っぺらくて説得力なし。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村