現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【懐かしの国産車 11】トヨタ ブレビスはサイズにとらわれない高級車を目指して生まれた

ここから本文です

【懐かしの国産車 11】トヨタ ブレビスはサイズにとらわれない高級車を目指して生まれた

掲載 更新 5
【懐かしの国産車 11】トヨタ ブレビスはサイズにとらわれない高級車を目指して生まれた

今から20年ほど前、新しい世紀に変わる頃。クルマに対する考え方も変わり始めていた。そんな時代のニューモデルのインプレッションを当時の写真と記事で振り返ってみよう。今回は「トヨタ ブレビス」だ。

トヨタ ブレビス(2001年)
メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズを視野に置いたトヨタのプレミアムカー構想から生まれたプログレが誕生したのが1998年。それから3年、第2弾として登場したブレビスは、「アクティブエレガンス」のコンセプトを明確に表現することで、一層の商品力アップを図る戦略で勝負をかけてきた。

【くるま問答】最近のクルマにテンパータイヤはない。パンク修理キットをどう使う? 最高速は?

具体的には、スタイリッシュなボディ、パワフルなエンジン、トップレベルの静粛性と乗り心地、そしてゴージャスな雰囲気をプラスするという、これ以上ない強力な布陣といえるだろう。

マークIIよりひとまわり小さいサイズながら、ブレビスのスタイルは存在感のあるものだ。ボンネット先端のライオンマークも高級感を訴求する効果的なアイテムとなっている。ドアを開けると、本革やウッドパネルがふんだんに使われたインテリアが目を引く。セルシオに匹敵する造り込みで、トヨタが目指した「小さな高級車」にふさわしいものとなっている。

運転席はもちろん電動アジャストで、上級グレードではイグニッションをONにするとメモリーされた位置に自動的にセットされるという優れもの。しかもシートだけではなく、ステアリングはチルト&テレスコピック調整でき、ペダルも前後調整が可能(世界初)なので、体格に関係なく誰でもベストのドライビングポジションを取ることができる。

走り出して感じるのは、静粛性の高さと乗り心地の良さだ。搭載される直6エンジンは直噴なのだが、直噴独特のノイジーな感じは払拭されている。加速時の排気音をドライバーへのインフォメーションと考えれば、むしろ小気味良くさえ感じられるだろう。

今回は3Lと2.5Lの両方に試乗したが、3Lは大排気量らしくトルクの余裕を感じさせる。停止状態からアクセルペダルを軽く踏み込んだだけでスッと前に出て行く感じがいい。これに対して2.5Lはどちらかといえば高回転指向で、吹け上がりの良さを活かして加速していくという印象だ。

ハンドリングも、3Lは割りとおっとりとした感覚で、コーナーを攻めるような走りではなく高いスタビリティを活かしたクルージングが似合う。25Lは思いのほかスポーティなので、ロールは深いもののコーナーを攻めても不安感なく楽しく、水準以上の操縦安定性を示してくれる。

いずれも乗り心地はソフトだが、フワフワした感じでなはなく、しっとりと落ち着いている。荒れた路面でも衝撃をうまく吸収して、高級車にふさわしい乗り心地はしっかりと演出されている。

高級車であればこそ、走りにも上質感が要求される。アクセルペダルを踏み込んだ瞬間に感じる加速、音、振動が乗員にどう伝わるかまでを徹底的に煮詰めて、ブレビスは造り込まれたという。走りと、乗り心地と、装備と、質感と、4拍子揃った小さな高級車、ブレビス。サイズにとらわれず高級を目指したトヨタの心意気がヒシヒシと伝わってくるようだった。

■トヨタ ブレビス Ai250 主要諸元
全長×全幅×全高:4550×1720×1460mm
ホイールベース:2780mm
車重:1520kg
エンジン形式:直6・4バルブDOHC・FR
排気量:2491cc
最高出力:147kw(200ps)/6000rpm
最大トルク:250Nm(25.5kgm)/3800rpm
ミッション:4速AT
タイヤ:205/55R16
当時の価格:337万円

[ アルバム : トヨタ ブレビス はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ほぼ新車な「“クラシック”ディフェンダー」がスゴイ! V8搭載&超豪華内装化も可能!? TWISTED JAPANの「ハイパフォーマンスモデル」とは
ほぼ新車な「“クラシック”ディフェンダー」がスゴイ! V8搭載&超豪華内装化も可能!? TWISTED JAPANの「ハイパフォーマンスモデル」とは
くるまのニュース
冬のツーリングこそ楽しい! バイク界の“高級サルーン” 快適装備満載の人気「バガー」3選
冬のツーリングこそ楽しい! バイク界の“高級サルーン” 快適装備満載の人気「バガー」3選
VAGUE
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
名機・A型エンジン搭載の歴代『サニー』が集結…オールサニーズ・ミーティング
レスポンス
2024年問題で高速の景色が変わった! トラックドライバーの労働時間を縛る愚策がもたらした結果
2024年問題で高速の景色が変わった! トラックドライバーの労働時間を縛る愚策がもたらした結果
WEB CARTOP
[15秒でニュース]ラムが初のBEVトラックの発売を延期…PHEVを優先展開
[15秒でニュース]ラムが初のBEVトラックの発売を延期…PHEVを優先展開
レスポンス
「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち
「ここ有料道路だったの!?」がやけに多い“千葉県”なぜ? 今やフツーに使ってる“実は神ルート”な道たち
乗りものニュース
スバル「BRZ」の限定車「STIスポーツパープルエディション」実車初公開へ! 東京オートサロン2025では“さらなるサプライズ発表”も!?
スバル「BRZ」の限定車「STIスポーツパープルエディション」実車初公開へ! 東京オートサロン2025では“さらなるサプライズ発表”も!?
VAGUE
約213万円! 旧車デザインの「バモス“カスタム”」実車展示! 角目の“アメ車“顔が超カッコイイ「ホンダ製“軽バン”」登場
約213万円! 旧車デザインの「バモス“カスタム”」実車展示! 角目の“アメ車“顔が超カッコイイ「ホンダ製“軽バン”」登場
くるまのニュース
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
アプリリアよ、シーズン中の新旧バイク変更はもう勘弁な! フェルナンデス心の叫び
motorsport.com 日本版
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハイエース(山野幸夫さん)by アークライド 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ ハイエース(山野幸夫さん)by アークライド 後編
レスポンス
4度のGT500王者はこれだけやってる! 長年の蜜月ミシュランが知るロニー・クインタレッリの超ストイックエピソード
4度のGT500王者はこれだけやってる! 長年の蜜月ミシュランが知るロニー・クインタレッリの超ストイックエピソード
motorsport.com 日本版
スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
スズキ「ワゴンR“スマイル”」改良モデルが公開! 両側スライドドア&丸目ライトがイイ! 3年ぶり顔面刷新の「新モデル」何が変わったのか
くるまのニュース
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
周冠宇、F1復帰を諦めず「中国GPの開催契約が延長されたのは素晴らしい。シート獲得のモチベーションになった」
motorsport.com 日本版
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
カー・オブ・ザ・イヤーのリベンジ!? マツダ「CX-80」が「オートカラーアウォード2024」を受賞…メルティングカッパーメタリックが生まれた過程とは
Auto Messe Web
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
「かわいい」と「カッコいい」が刺激的に競演。スズキ 東京オートサロン2025への出品を発表
Webモーターマガジン
「bB」復活!? トヨタ『KAYOIBAKO』コンセプトに量産化の噂…鼻が伸びて大人気予想
「bB」復活!? トヨタ『KAYOIBAKO』コンセプトに量産化の噂…鼻が伸びて大人気予想
レスポンス
クルマはコラボの宝庫! グッチにヴェルサーチにビームスまで「ファッションブランド×自動車メーカー」で誕生したモデル4台
クルマはコラボの宝庫! グッチにヴェルサーチにビームスまで「ファッションブランド×自動車メーカー」で誕生したモデル4台
WEB CARTOP
一歩間違えれば「違反行為」の可能性も! 仲間とのツーリングでのありがちトラブル5選
一歩間違えれば「違反行為」の可能性も! 仲間とのツーリングでのありがちトラブル5選
WEB CARTOP

みんなのコメント

5件
  • コレとプレグレは良い車ですね。デザインがオッサン臭いのが(((^_^;)乗って運転したらわかるんだけどなぁ。
  • ベビー・セルシオみたいな感じで、いま見ても悪くない。
    もっと人気になっても良かったのにね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

359.1422.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.974.9万円

中古車を検索
ブレビスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

359.1422.1万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

28.974.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村