現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「MTは楽しい!」ってホント!? 面倒でしかない「3ペダル+シフト」操作! いったい何がそんなに“楽しい”のか

ここから本文です

「MTは楽しい!」ってホント!? 面倒でしかない「3ペダル+シフト」操作! いったい何がそんなに“楽しい”のか

掲載 202
「MTは楽しい!」ってホント!? 面倒でしかない「3ペダル+シフト」操作! いったい何がそんなに“楽しい”のか

■「MT操作」には「ロマン」があるのだ!

 昨今は、国産スポーツカー人気急騰の影響もあり、メーカーのラインアップにおいて、MT(マニュアルトランスミッション)の設定がわずかながら増えています。
 
 AT(オートマチックトランスミッション)全盛のなか、あえてMTを選ぶ人たちは「運転が楽しい!」といいますが、具体的にはMTのどういった点が“楽しい”と感じるのでしょうか。

ミニバンなのにMT! 運転が楽しい激レアなMTミニバン3選

 2023年7月現在、国内メーカーの乗用車におけるMT車のラインアップとしては、トヨタでは「ヤリス」「GRヤリス」「GRカローラ」「GR86」「カローラアクシオ」「カローラフィールダー」「C-HR」があります。

 ホンダでは「N-ONE」「N-VAN」「シビック」「シビック タイプR」、日産は「フェアレディZ」、スバルは「BRZ」、マツダは「マツダ2」「マツダ3」「CX-3」「CX-30」「CX-5」「ロードスター」「ロードスターRF」、スズキでは「スイフト」「スイフトスポーツ」「ワゴンR」「ジムニー」「ジムニーシエラ」、ダイハツは「コペン」といった具合です。

 こうして並べてみると、スポーツモデルではないクルマにもMT車が設定されており、一時期の絶滅状態からやや脱しつつあります。

 ただ、そうはいっても、日本で新車販売されるすべての乗用車に占めるMTの割合は1.4%(自販連、2019年データ)と極めて少数派です。

 ちなみに日本トレンドリサーチの「普通自動車運転免許の取得」に関するアンケートによると、日本国内のAT限定免許証の取得比率は、30代以下は約64%、40代は約36%、50代以上は約26%だったとのこと。

 AT限定免許が設定された1991年頃は、まだまだ「とりあえず免許はMTで取るべし」といった風潮がありましたが、20代や30代だと、もはやそうした考え方は廃れてきたのかもしれません。

 ただ、世界を見わたすと、AT車の比率が高いのは、日本とアメリカ、オーストラリア、東南アジアなどの一部であり、欧州をはじめとしたその他の地域では、いまでもマニュアル車の販売台数のほうが圧倒的に多いようです。

 なかでもヨーロッパのドライバーは「クルマをコントロール」することを運転の楽しみのひとつにしているといいます。

 ではATとMTの違いとは、いったいどこにあるのでしょう。

 それは「自分でギアを選択し、操作する」ところです。

 ATでも、たとえばパドルシフトなどで任意のギアを選択することができますが、操作する醍醐味は大きく違います。

 MT車の場合は、エンジンをかける前にクラッチを踏んでスタートボタンを押し、エンジンがかかったらギアを1速に入れ、ゆっくりとクラッチを戻すといった、手と足の連動が必要不可欠です。

 しかもその操作は、エンジン回転の高まりや速度の上昇に応じた細やかな調整をともないます。

 クルマの運転に興味がない人にとってそれは「面倒な行為」としか感じられないのかもしれませんが、MT乗りのドライバーは「積極的にみずから機械を操作する」ことに対して、むしろロマンを感じています。

 それはなにも、わざわざサーキットや峠道をハイスピードで走らせなくても、しっかりと感じることができます。

 普段の街乗り走行で、手でシフトしながら足でクラッチを踏み、ガチャガチャと操作しながら走る……それだけでMT車は十分に「楽しい」のです。

※ ※ ※

 最初は苦労しながらもMT車を乗っていると、ある日ふと、上手くなっていることに気がつきます。

 そうしたドライバー自身の「成長」を感じられるのも、MT車の特徴でもあります。

 これをきっかけにMT車の運転に興味を持っていただけたら、いちMT派の筆者(河馬兎)としてもうれしい限りです。

こんな記事も読まれています

ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
ホンダGL400/CX500[名車バイクレビュー] 1970年代終盤、ホンダが大攻勢に出た切り札は意外にもOHVエンジンだった!
WEBヤングマシン
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
雨の日の死傷事故は晴れの日の4倍!? いま濡れた路面でもきちんと止まる「低燃費タイヤ」が増えている理由とは
VAGUE
日産「新型2ドアクーペ」発表! 「匠の手組みエンジン」搭載&迫力フェンダー採用! 深夜な“紫”も超カッコイイ「Takumi Edition」米に登場
日産「新型2ドアクーペ」発表! 「匠の手組みエンジン」搭載&迫力フェンダー採用! 深夜な“紫”も超カッコイイ「Takumi Edition」米に登場
くるまのニュース
これは便利だ! サイズ調整できる傘型サンシェード
これは便利だ! サイズ調整できる傘型サンシェード
月刊自家用車WEB
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】
いざ冒険の旅へ。スバルで巡る八丈島ドライブ【フォレスター・クロストレック】
グーネット
ハンドメイド「タイレルP34」とF3000「レイナード93D」を7月14日開催「サンブレフェスタ(道の駅おおた)」に展示決定!
ハンドメイド「タイレルP34」とF3000「レイナード93D」を7月14日開催「サンブレフェスタ(道の駅おおた)」に展示決定!
外車王SOKEN
待たせたな!! [新型フォレスター]は燃費大幅アップ間違いなし! スバルの次世代[e-BOXER]はトヨタのTHSをついに搭載へ
待たせたな!! [新型フォレスター]は燃費大幅アップ間違いなし! スバルの次世代[e-BOXER]はトヨタのTHSをついに搭載へ
ベストカーWeb
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
「高速のコース特性」が原因か。ルクレールとサインツがスペインGPの苦戦は上海に似ていると分析
AUTOSPORT web
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
ベスパ「LX 125 ABS」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
一人でくつろぐには最高の空間! スズキ エブリイがベースの軽キャンパー
月刊自家用車WEB
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
受注停止で待てないから即納中古は!? [ヤリスクロス]の中古がとんでもないことになっていた
ベストカーWeb
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
HRC USが2025年からメイヤー・シャンクと提携しIMSAでの役割を拡大。2台のARX-06を投入へ
AUTOSPORT web
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
WTRアンドレッティ、2024年限りでアキュラ/HRC USとの提携を終了「別の方向に進む必要がある」
AUTOSPORT web
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
なんで!? バカ売れ[ヤリスクロス]も樹脂パーツだらけ!! 最近の新車に多いワケ
ベストカーWeb
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
井戸田潤、メルセデス・ベンツ絶版「Gクラス 320」ショートボディに一目惚れで購入決断!?
グーネット
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
履き替えた古いタイヤってどこいくの!?!? 廃タイヤの99%がキチンとリサイクルされている衝撃!! じつは超絶エコだった
ベストカーWeb
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
総額100万円以下で買える!コスパ+アルファの中古ミニバン5選
グーネット
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
ショウエイヘルメット、アレックス&マルク・マルケスと2026年まで2年間の契約更新/MotoGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

202件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

435.0726.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

435.0726.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村