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【価格/スペック/内装は?】新型スズキ・ソリオ/バンディット 2020年のフル・モデルチェンジ トヨタ・ルーミーとサイズ比較

掲載 更新 3
【価格/スペック/内装は?】新型スズキ・ソリオ/バンディット 2020年のフル・モデルチェンジ トヨタ・ルーミーとサイズ比較

はじめに 4代目ソリオとは?

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】新型スズキ・ソリオ/バンディット 改良新型ダイハツ・トール【ライバル・モデル】 全122枚

11月25日。スズキはソリオ、ソリオ・バンディットをフル・モデルチェンジし、12月4日から発売すると発表した。

ソリオ/バンディットは、スズキのコンパクト・ハイトワゴン型の乗用車だ。

1997年に初代ワゴンRをベースに誕生した「ワゴンRワイド」がルーツにあたる。1999年に後継モデルは「ワゴンR+(プラス)」となり、翌2000年の一部改良で「ワゴンRソリオ」に、そして2005年の一部改良で「ソリオ」に車名を変更。

2010年に発表(発売は2011年)された2代目からリアサイドドアはスライド式を採用し、2012年の一部改良でカスタムバージョンの「ソリオ・バンディット」が追加設定された。現行型は2015年に発表された3代目となる。

コンパクトクラスの中でハイトワゴンという独自のマーケットを切り拓いてきたソリオ。

これに追いつき、追い越せとトヨタ/ダイハツ(およびスバル)連合軍は2016年からルーミー/タンク(販売終了)/トール/ジャスティを送り出して対抗している。

そのライバルたちが今年9月にマイナーチェンジしたことを受けて立つように、満を持してフル・モデルチェンジされたソリオ/バンディット。

では、その概要を紹介していくことにしよう。

スズキ・ソリオ新型 外観

新型ソリオ/バンディットのボディサイズは、全長3790×全幅1645×全高1745mm、ホイールベースは2480mm。

現行型と比べて、全長は80mm(ソリオ・バンディットは70mm)長く、全幅は20mm広い。ホイールベースと全高は変わらない。

ちなみに、ルーミー/トールの外寸は、全長3700~3725×全幅1670×全高1735mm、ホイールベースが2490mmだから、ソリオ/バンディットのほうが少し長いが幅はわずかに狭いといったサイズ感だ。

全長が伸びたとはいえ3.8mを切るコンパクトなサイズだが、ボディサイドやルーフラインなどボディ全体に動きのあるラインを用いて、ダイナミックで伸びやかなイメージを演出している。

フロントまわりでは、フードの前端を45mm(ソリオ・バンディットは25mm)上げフロントマスクはグリルなどの厚みを増して、強い存在感を表現している。リアまわりでは、リアコンビランプへつながるメッキガーニッシュでワイド感を強調し、見応えのあるスタイルとしている。

また、ソリオは横桟基調のフロントグリルに上級グレードではプロジェクター式LEDヘッドランプを採用。

ソリオ・バンディットは2段構えの独創的なプロジェクター式LEDヘッドランプに立体感のある大型フロントグリルを採用するなど、顔つきは現行型のイメージを踏襲しているが、いずれも精悍なものに進化。ソリオ・バンディットではリアコンビランプにはクリアタイプを採用している。

スズキ・ソリオ新型 内装

インテリアでは、コンパクトカーとはいえ立体感や広がりを重視したデザインを採用している。

インパネは基本骨格が左右に貫き、安定感やボディサイズ以上の広がり感を表現している。現行型と同様にダッシュボード中央の上部にメーターパネルを備えるセンターメーターには4.2インチカラー液晶のマルチ・インフォメーション・ディスプレイも全グレードで標準装備。

上級グレードにはカラーのヘッドアップディスプレイも装備するなど、視認性は高い。

また、スイッチ類は機能的なデザインで使いやすい。手を伸ばす先や座ったときに目に入る場所を意識した加飾や、つい触れたくなるような立体的な表面処理を施したドアトリムなどで、上質さや充実感を表現。

インテリアのカラーは、ソリオはネイビーとホワイトを基調として洗練された空間を演出し、ソリオ・バンディットではボルドーとブラックを基調として上質感を追求した。

シートは、ソリオは光沢のあるライン柄とグレーミックス表皮を組み合わせてリビングルームのソファーのような雰囲気に。

ソリオ・バンディットは、立体感のあるブラック&ボルドー柄で深みを表現し、鈍く輝くメタルのような表皮アクセントに用いている。

スズキ・ソリオ新型 パッケージング

新型ソリオは、従来モデルから最大の魅力である広い居住空間と取り回しの良さはそのままに、全長も含めたパッケージングを見直した。荷室空間は、さらに広くなっている。

とくに荷室床面長は5名乗車時でも550~715mmと、現行型より100mmも拡大されている。

5名乗車時でも35Lサイズのスーツケースが5個積載できる。2名乗車時ならば、最大1390mmもの床面長を確保。

リアシートはリクライニング&スライドするので、フロント・シートバックを倒せばセミフラットなシートアレンジも可能だ。

また、キャビンにも収納スペースは豊富で、運転席アンダートレー、インパネドリンクホルダー、ショッピングフック(ラゲッジサイド左側)などが新設され、そのほかにもフロント・オーバーヘッドコンソールやインパネ・アンダーボックス、助手席シートアンダーボックスやサブトランク(2WD)など、およそ15もの収納スペースが車内に備えられている。

スペースを有効活用した機能的な収納がさらに充実されたことにより、車内はスッキリ片づけられるというわけだ。

スズキ・ソリオ新型 シャシー&パワートレイン

シャシーには、軽量・高剛性で定評のある新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」を採用。補強部品を減らしながら、基本性能の向上と軽量化を実現させている。

また、ダッシュアウターサイレンサーやショックアブソーバーなどの改良、減衰マスチックシーラーやスタビライザーストッパーの採用といった、ボディや足まわりの防音・防振対策により、乗り心地(とくにリアシート)と静粛性を向上させている。

パワートレインは、パワフルで静粛性に優れた1.2Lの4気筒エンジン、K12C型デュアルジェットで、ベーシックグレードのG以外はISG(モーター機能付き発電機)を組み合わせたマイルドハイブリッドを採用している。

エンジンの最高出力は91ps/6000rpm、最大トルクは12.0kg-m/4400rpmというパワースペックは現行型と変わらない。

マイルドハイブリッド仕様では、これに3.1psと5.1kg-mを発生するモーター機能付き発電機のISGを組み合わせ、アイドリングストップ車専用の鉛バッテリーと12Vのリチウムイオン・バッテリーに充電。加速時などにエンジンをアシストする。

減速時にはブレーキを踏んで車速が約13km/h以下になるとエンジンは自動停止。ハイブリッドMX(2WD)のWLTCモード燃費は、19.6km/Lを達成した。

組み合わされるトランスミッションは、CVTのみ。駆動方式は、全グレードで2WD(FF)と4WDが設定されている。

スズキ・ソリオ新型 装備

安全装備では、さらに進化したスズキの予防安全技術「スズキ・セーフティサポート」を搭載。

夜間の歩行者も検知するステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能などを備えている。

その他の安全装備では、前述したカラーヘッドアップディスプレイやマルチインフォメーションディスプレイに表示する標識認識機能、アダプティブ・クルーズコントロールには全車速追従機能を追加。

エアバッグは運転席・助手席SRSエアバッグはもちろん、フロントシートSRSサイドエアバッグとSRSカーテンエアバッグの6エアバッグを全車に装備するなど、充実している。

また、ドアミラーの高さを15mm抑えて、取り付け位置を下げることで、右折時のミラーによる死角を低減している。

便利な装備では、パワースライドドアに予約ロック機能を追加して、ドアが閉まるのを待たずに携帯リモコンでドアロックの操作を可能にしている。

オプション設定の9インチHDメモリーナビは、斜めからも見やすく、運転席と助手席両側からの高い視認性と操作性を実現。

また、前席上部に設置できるスリムサーキュレーターを上位モデルに用意。空気を循環させて、前・後席の温度差を解消する。

スズキ・ソリオ新型 価格

消費税込みの車両価格は、新型ソリオが、G(2WD)の158万1800円~ハイブリッドMZ(4WD)の214万8300円。

新型ソリオ・バンディットは、ハイブリッドMVのモノグレードで、2WDが200万6400円、4WDが213万1800円となっている。

発売日は、2020年12月4日となっている。

ソリオG:158万1800円(2WD)/170万7200円(4WD)
ソリオ・ハイブリッドMX:185万200円(2WD)/197万5600円(4WD)
ソリオ・ハイブリッドMZ:202万2900円(2WD)/214万8300円(4WD)
ソリオ・バンディット・ハイブリッドMV:200万6400円(2WD)/213万1800円(4WD)

スズキ・ソリオ新型 スペック

ソリオ ハイブリッドMZ(2WD) 主要諸元

税込み車両価格:202万2900円
全長×全幅×全高:3790×1645×1745mm
ホイールベース:2480mm
重量:1000kg
エンジン型式:1242cc直4+モーター
最高出力(エンジン):91ps/6000rpm
最大トルク(エンジン):12.0kg-m/4400rpm
最高出力(モーター):3.1ps/1000rpm
最大トルク(モーター):5.1kg-m/100rpm
トランスミッション:CVT
タイヤサイズ:165/65R15
WLTCモード燃費:19.6km/L

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みんなのコメント

3件
  • センターメーターじゃない方が良かったな。
    それと
    ルーミー系の、あのインパネのセンターに鎮座しているマルチインフォディスプレーとその周辺のデザインも、大袈裟な感じでオシャレじゃないんだよね。
  • インパネって、N-BOXのパクリか真似だな。全体的なまとめ方もそっくり。
    たいしたもんだスズキさん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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