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【試乗】ボルボ V60 T8 ポールスター エンジニアード│エコを求める時代でも健在、速さを求める薄れることないレーシング魂!

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【試乗】ボルボ V60 T8 ポールスター エンジニアード│エコを求める時代でも健在、速さを求める薄れることないレーシング魂!

ツインチャージャーエンジンは、どの回転域でも加速する気持ちいい逸品

2020年に国内で販売するすべてのモデルの電動化(プラグインハイブリッドもしくはマイルドハイブリッド)を完了したボルボ。そうした中で最もハイパフォーマンスなモデル「T8 Polestar Engineered(ポールスターエンジニアード)」をリリースした。

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プラグインハイブリッドモデル「T8」をベースとした限定車で、2019年にS60をベースとしたモデルが30台発売され、即日完売。そして、今回はS60ベースが15台、V60が20台、XC60が30台の計65台を用意したが、残念ながらこちらも完売しており、欲しい人は再販を待つか、中古車を探すほかない。

そもそも“ポールスター”は、1996年に創立され、ボルボのC30やS60などで欧州のツーリングカー選手権に参戦していたレーシングチームをルーツとする。のちボルボ・カーズとの提携関係を強化し、オフィシャルパートナーとしてロードカーの開発にも着手。パーツやコンプリートカーを手がけるようになった。

ポールスターはボルボのハイパフォーマンスブランドとして、いわばメルセデスにとってのAMG、BMWのMのような位置づけにあった。

2015年にボルボはポールスターのブランドとロードカーの開発部門を正式に傘下に収めた。一方でレース部門は独立し、シアンレーシングと改名する。これまでポールスターのイメージカラーだったシアン(ブルー)はその名にあるようにシアンレーシングのものとなっている。

現在シアンレーシングは、ボルボと親会社であるジーリー・ホールディングとの共同出資によって設立された中国市場向けのブランドLynk & Co(リンク・アンド・コー)」のもとでFIA WTCRへ参戦するなどレース活動を継続している。

そして2017年、ボルボはポールスターを、独立した電気自動車専業メーカーとすることに決定。日本への導入はいまのところ予定されていないが、欧州ではすでにポールスター1や2といった電動モデルが発表されている。

ポールスター社は電動車メーカーであると同時に、ボルボ車向けのエンジン・オプティマイゼーション・パッケージをポールスター・エンジニアリング・ブランドの名のもとで提供する役割も担っている。 「T8 Polestar Engineered」は、60シリーズのT8 Twin Engine AWDをベースにポールスター社がチューニングを施したモデルだ。2L直列4気筒ターボ&スーパーチャージャーエンジンと電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドで、内燃エンジンの最高出力は333ps 、最大トルクは 430N・mを発揮。これにモーターの87ps / 240N・mが加わることでシステム最大出力は420psに到達している。

満充電時のEV走行可能距離は42kmでリアモーターのみ駆動。これだけ走れば市街地などはEVとして十分に使える。

通常は「ハイブリッド」モードにしておけば効率よく走行できる。「コンスタントAWD」や電動優先の「ピュア」モードをはじめ、高速道路走行時に「チャージ」モードを使えば、内燃エンジンで積極的に充電することもできる。

ハイパフォーマンスを存分に味わいたいなら「ポールスターエンジニアード」モードがある。エンジンの出力特性、レスポンス、ギアシフトコントロール、リアモーターの出力特性などがスポーツモードへと切り替わり、エンジンとモーターをフル稼働してスポーツカー並みの走行性能を発揮する。  試乗車はステーションワゴンのV60。かつてボルボは240や850エステートをベースにツーリングカー選手権に参加し、"フライングブリック(空飛ぶレンガ)"という異名をもつなど、速いステーションワゴンをつくるのが得意だ。その例にもれず、驚くほどに速い。

エッジの効いたデザインの19インチ鍛造ホイールの内側には、ブレンボ製6ポッドキャリパーがのぞく。ローターもスリット入りの本格タイプだ。足回りはオーリンズ製の調整式のレーシングショックアブソーバーが備わり、減衰力を22段階で手動調整が可能。フロントは専用ストラットタワーバーの中央に見える調整ダイヤルを回すだけ。

後輪側の調整はダイヤルがショックアブソーバーのサイドに付いているようでジャッキアップが必要になる。試しにもっとも柔らかい仕様、中間、硬い仕様などを試してみたが、レーシングショックアブソーバーというだけあって、市街地では柔らかめのセッティングがいいかもしれない。

ポールスターは電動車ブランドに生まれ変わっても、走ることの楽しさを追求するDNAをしっかりと受け継いでいるようだ。 文/藤野太一、写真/茂呂幸正【試乗車 諸元・スペック表】●T8 ポールスター エンジニアード 4WD型式5LA-ZB420P最小回転半径5.7m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.76m×1.85m×1.44mドア数5ホイールベース2.87mミッション8AT前トレッド/後トレッド1.6m/1.6mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量2050kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量2325kgミッション位置フロア最低地上高0.15mマニュアルモード◯標準色クリスタルホワイトパール、オスミウムグレーメタリック、ブラックオプション色-掲載コメント※EV走行換算距離(等価EVレンジ)42.0km※充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ)42.0km※電力消費率3.93km/kWh型式5LA-ZB420P駆動方式4WDドア数5ミッション8ATAI-SHIFT-4WS-標準色クリスタルホワイトパール、オスミウムグレーメタリック、ブラックオプション色-シート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.7m全長×全幅×全高4.76m×1.85m×1.44mホイールベース2.87m前トレッド/後トレッド1.6m/1.6m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量2050kg最大積載量-kg車両総重量2325kg最低地上高0.15m掲載用コメント※EV走行換算距離(等価EVレンジ)42.0km※充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ)42.0km※電力消費率3.93km/kWhエンジン型式B420環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ&スーパーチャージャー燃料タンク容量60リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1968cc燃費(WLTCモード)13.6km/L└市街地:13.6km/L└郊外:11.3km/L└高速:15.8km/L燃費基準達成-最高出力333ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm430(43.8)/4500エンジン型式B420種類直列4気筒DOHC過給器ターボ&スーパーチャージャー可変気筒装置-総排気量1968cc最高出力333ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm430(43.8)/4500環境対策エンジンH30年基準 ☆☆☆☆使用燃料ハイオク燃料タンク容量60リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)13.6km/L└市街地:13.6km/L└郊外: 11.3km/L└高速: 15.8km/L燃費基準達成-

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