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これが次期クラウンのSUVになるのか!? クラウンクルーガー発表!!

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これが次期クラウンのSUVになるのか!? クラウンクルーガー発表!!

 トヨタは、2021年4月19日、同日より始まった上海モーターショーにおいて、新型の大型SUV「クラウンクルーガー」を発表した。

 「クラウン」の名を冠した大型3列シートSUVであり、トヨタの中国仕向けSUVのフラッグシップとして君臨することになるという。2021年半ばに発売される予定だ。

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 「クラウン」といえば、昨秋、「セダンは現行型で終了し、2022年にSUVとして投入される」という衝撃的なニュースが報じられていた。

 新型「クラウンクルーガー」の詳細をご紹介していくとともに、このクラウンクルーガーがそのまま日本で、次期クラウンとなるのか、についても考察していく。

文/吉川賢一
写真/トヨタ

【画像ギャラリー】次期クラウンは王冠が付いたクルーガーになるのか? 詳細写真をチェック!

中国向けの最高級フラッグシップSUV

クラウンの王冠マークが装着されたクラウンクルーガー

グリル中央にはクラウンの象徴、王冠がマークが取り付けられている

クラウンクルーガーのリア回り

 トヨタは中国市場に、同社が海外で展開している3列シートのSUV「ハイランダー」を、2007年から導入している。

 累計販売台数は100万台を超えるヒットモデルで、その新型となる4代目「ハイランダー」も本モーターショーで発表された。新型「クラウンクルーガー」は、新型ハイランダーと兄弟車であり、ハイランダーの上級仕様のフラッグシップSUVになるようだ。

 新型ハイランダーと新型クラウンクルーガーの主な違いはエクステリアデザインだ。フロントバンパーのデザインが大きく異なり、おとなしめのハイランダーに対し、よりワイルドでド派手なのがクラウンクルーガーだ。

 なかでも、クラウンクルーガーのフロントグリル中央に付いた王冠マークは、「最上級の証」でもあるのだろう。

 またどちらも、TNGAアーキテクチャを採用しており、2.5リッターのハイブリッドシステムと、E-Fourシステムを搭載している。また、品質と効率性を兼ね備えた広々としたインテリアスペースを備えているという。

 蛇足になるが、ヴェルファイアのグリルにクラウンマークを付けたクラウンヴェルファイアも合わせて発表されている。

ヴェルファイアにクラウンのマークを付けたクラウンヴェルファイア

北米がメインマーケットである「ハイラインダー」がベース

中国専売の新型SUV「クラウンクルーガー」

4代目となる新型ハイランダー

3代目ハイランダー ボディサイズは4890×1925×1720(全長×全幅×全高ミリ)、2リッター直4エンジンと(162kW/350Nm)6速ATの組み合わせる

 「ハイランダー」の現行モデルは、2019年11月に登場した4代目で、RAV4よりもひと回り大きな3列シートのSUVだ。北米では、ガソリンモデルのベーシックグレードが3万4600ドル(約371万円)、ハイブリッド車は3万8200ドル(約409万円)で販売されている。

 RAV4のボディサイズが、全長4600×全幅1855×全高1685mm、ハリアーは4740×1855×1660mm、北米向けハイランダーは、全長4950×全幅1930×全高1730と、見事なボディサイズをしている。ランドクルーザー(全長4950×全幅1980×全高1870mm※日本仕様)よりは、やや小さい。

 ハイランダーは、ハリアー、RAV4と共通のGA-Kプラットフォームを採用している。日本人の繊細な感覚に合わせた「ハリアー」、オンでもオフでも走行できるオールラウンダーな「RAV4」、北米市場での用途に特化し、大人数でハイウェイをつかって長距離移動をするようなシーンに合わせた「ハイランダー」。

 このように、セッティング次第でクルマの個性をいかようにも変えられるのは、このGA-Kプラットフォームのポテンシャルの高さを表している。

 ちなみに、この3台とも、開発責任者は、チーフエンジニアの佐伯禎一氏。複数台をひとりが見ることで、3台の味付けの違いを確認でき、一台にあれもこれもと詰め込まず、マーケットごとに合わせたクルマを用意することができたそうだ。

トヨタのピュアEV大攻勢がいよいよ始まった

トヨタの新しいEVの新しいシリーズ第一弾となるbZ4Xコンセプト

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 電気自動車普及のペースが「世界一」とも言われる中国市場において、「電動化やEV」はなくてならないキーワードだ。本モーターショーで、トヨタは新しいEVシリーズ「TOYOTA bZ」を発表、シリーズ初のコンセプトカー「TOYOTA bZ4X CONCEPT」をワールドプレミアした。

 トヨタの発表によると、2020年のトヨタの電動車の世界販売台数は約195万台、トヨタ全体の23パーセントを占めるという。多いようにもみえるが、まだまだ全体の4分の1にも届いていない状況だ。

 今回の「TOYOTA bZ」シリーズ発表をきっかけに、トヨタは今後、中国市場を筆頭に、EV大攻勢をかけ始めるようだ。

 本稿の主題である、新型ハイランダーや新型クラウンクルーガーは、これまでならばビッグニュースになるところではあるが、今回のトヨタのプレゼンテーションでは、あくまでおまけに過ぎないような位置づけだった。

クラウンクルーガーがそのまま日本で、次期クラウンとなるのか!?

これがセダンとしての最後のクラウンと噂される現行クラウン

 今回の新型車クラウンクルーガーが、このまま日本の新型クラウンになるのか!? については、筆者は「NO」だと考えている。

 日本市場向けのサイズ感ではないうえに、こうした大型3列シートSUVへの需要は、そもそも少ない。

 また、歴代クラウンのオーナーにとって、クラウンはあのセダンタイプであるからこそ「クラウン」なのだ。そんな顧客の信頼を裏切るような売り方は、トヨタ自販も許さないだろう。

 次期型クラウンは、「高齢者対応のドメスティック特化型セダン」の道が良いと筆者は考えている。クラウンならば「何もかもが大丈夫」という、絶対的な信頼関係を、クラウンを売るトヨタ自販は、顧客との間で強固に築いてきた。

 これからも、クラウンを見守ってきた顧客へ真正面から向きあって、クラウンに絶大な信頼を寄せている「信頼感」を最後まで守りぬくのだ。 「人生最後に選んだクルマがクラウンで良かった」と思ってもらえたならば、それがブランドとしてのゴールなのだと思う。

 今回、発表されたクラウンクルーガーは、これまでベストカーwebが伝えてきたクラウンSUVとは違った中国専売仕様のSUVの可能性が高いが、今後、次期クラウンSUVの情報が入り次第、随時お伝えしていこう。

クラウンの王冠マークが燦然と輝いている

トヨタの最新大型FR用プラットフォームであるGA-Lプラットフォームをベースに開発されれば、威風堂々とした正統派大型SUVになるだろう。現行クラウンがSUVになったらという、新時代のクラウンの姿。これはこれでありだ(CGイラストはベストカーが製作したもの)

令和のクラウンが見えた!! 次期型SUV化の真相ついに判明!!!

【画像ギャラリー】次期クラウンは王冠が付いたクルーガーになるのか? 詳細写真をチェック!

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