現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 【富田鈴花さんインタビュー】モータースポーツでの活動、絶賛拡大中。ABEMAでの新しい役割と愛車事情を直撃

ここから本文です

【富田鈴花さんインタビュー】モータースポーツでの活動、絶賛拡大中。ABEMAでの新しい役割と愛車事情を直撃

掲載
【富田鈴花さんインタビュー】モータースポーツでの活動、絶賛拡大中。ABEMAでの新しい役割と愛車事情を直撃

 2024年のABEMAモータースポーツアンバサダーへの就任が発表された日向坂46の富田鈴花さん。ABEMAで放送されるスーパーフォーミュラ、そしてWRC(FIA世界ラリー選手権)の中継にスタジオゲストなどで出演しているが、今季のモータースポーツ、そしてクルマ(愛車)との関わりはどのようなものになるのだろうか。2月中旬に都内で行なわれたスーパーフォーミュラ(SF)のシーズン前プレスカンファレンスの場で、富田さんに聞いた。

⚫︎今年のSFでは監督やエンジニアのプライベートとかも探っていきたい

2023年に“急成長”遂げたスーパーフォーミュラ。近藤真彦会長の次なる一手は「にわかファンを増やす」

⎯⎯2024年は『ABEMAモータースポーツアンバサダー』に就任されて、スーパーフォーミュラ以外のカテゴリーにも携わることになりました。改めて今季への意気込みや心境を教えていただけますでしょうか。
富田:本当にモータースポーツ好きになったきっかけがスーパーフォーミュラだったので、そのひとつのカテゴリーだけを一昨年、そして昨年と追いかけていました。割と深いところまで学ばせて頂いている中で、自分が興味はあるけど、まだ触れられていなかったカテゴリーというのが、まだたくさんあります。

 スーパーフォーミュラを勉強していると、それだけで手一杯だったりしたのですけど、こういう機会をいただくことによって、(他のカテゴリーも)勉強するきっかけにもなりますし、もっとファンのみなさんに気軽に楽しんでいただけるような存在になれたらいいなっていう願いを込めて、今年1年アンバサダーを務めていきたいなと思っています。

 それでも、やっぱり去年と比べると荷の重さが違います。SFプレスカンファレンスではMCのアシスタントとして務めさせていただくなど、モータースポーツを通して自分自身もいろいろな経験をさせていただいて、ひとりの人間としても成長させていただいている機会になっています。期待に応えられるように、何か起爆剤になれるような存在を目指したいなと思います!

⎯⎯スーパーフォーミュラに携わるのは3年目ですが、昨年はシーズンを通してレースを追いかけてきたことで、ご自身の中でも注目するポイントが変わってきていたりしますか?
富田:そんなに変わっていないと思います。初心者の頃の目線も忘れないようにしながらも『もうちょっと楽しめるようにするにはどうしたら良いか?』を考えながら見ていたりするので、深掘りするのが少し怖いなと思う時も少しあります。

 逆にドライバーの方やエンジニアの方や、監督の方のプライベートとかにも今年は何か探っていけたらなと。『私ができることは何かな?』と考えたときに、そういったエンターテイメント性があるところも、もう少し掘り下げられる1年にしたいなと思います。

⎯⎯すでに取材等で今季のSFの注目の新人ドライバーjuju(野田樹潤/日本人女性ドライバーとして初参戦)選手とお話されたと思いますが、印象はいかがでしたか?
富田:受け答えが本当に大人すぎてビックリしました! 岩佐(歩夢)選手(TEAM MUGEN/昨年FIA F2でランキング4位)もそうなのですけど、1聞くと10返してくださるような感じでお話させていただきました。スーパーフォーミュラに『若きスターが現れるのが、もしかしたら今年なのかな?』と思いますし、juju選手はいろいろな媒体でも取り上げられています。私もこれを機に『行くぞ!スーパーフォーミュラ!』という気持ちになっています!

⎯⎯富田さんといえば「鈴花ノート」が毎年話題になりますが、2024年版はもう作られたのですか?
富田:すでにノートは買ってあって、これから作る予定です。やはり、ちゃんとした綺麗な最新の写真を貼り付けたいなと思っているので、公式サイトから最新の画像を抽出して作っていきたいなと思います。しかも、今年はドライバーの方々の顔ぶれも大きく変わったので、書きがいがあるなと思っています!

⎯⎯ちなみにWRC版の鈴花ノートもあるとか。
富田:WRCの方は写真を貼って、どういうドライバーの方がいらっしゃるのかっていうことと、ラリー関連の用語を印刷ではあるのですけど、貼り付けて作りました。

 でも、ヒョンデのカラーリングが変わると聞いて『せっかく貼り付けたのに、もう変えなきゃいけないのか!』という気持ちになっています(笑)これは母の協力があって作れているので、今年も一緒に作りたいなと思います!

⎯⎯最近ではタブレットを使っている方が多いと思いますが、『鈴花ノート』は、やはり手書きにこだわりたいという想いがあるのですか?
富田:やっぱり私は手書きが好きなんです。お手紙とかもそうですけど、やっぱり温かみがある方が好きです。でも、こういう(MCアシスタントのような)役割をいただいた時は、絶対にタブレット端末を持ってこようと思いました。そこはうまく使い分けていきたいです。

⎯⎯改めて、富田さんが思う今年のスーパーフォーミュラの見どころを教えてください。
富田:チーム移籍された方がたくさんいて、なかにはホンダの方がトヨタに移籍するというケースもありました。昨年も顔ぶれちょっと変わったと思うのですけど、今年は本当にガラッと変わった印象で……順位争いが正直どうなるか私も全然わからないなと思っています。

 レースで実際にどういう走りをしたかというのはすごく大事なことだとは思いますけど、やっぱりパッと見て順位は分かりやすいものだと思います。上位争いの顔ぶれがガラッと変わるのか、それともやっぱり野尻(智紀)選手(TEAM MUGEN/2022、2021チャンピオン)が強いのか、その辺りがどうなんだろうとワクワクしています!

⚫︎スーパーフォーミュラとWRC、どちらかに乗っていいと言われたら……


⎯⎯今年は新たにWRCも追いかけることになりましたね。
富田:それまで、WRCは切り抜き動画で見たことはある程度のものではありました。でも、実際に昨年のラリージャパンを取材してみて『世界の壁は高いんだ』ということを感じました。それに、やっぱり言語が通じれば知識も増えるなと感じています。

実はハイブリッドのクルマで競っていることもそれまで知らなくて、そういうところに少しずつモータースポーツが特化し始めているのだなという感覚ではあります。

あとはヨーロッパでの開催が多いので、地理の勉強にすごくなります。私自身も学生時代は世界のことを細かく調べることがなかったので、今は地理の勉強しつつ『こんな景色が見られる土地があるんだ!』という勉強にもなっています。

⎯⎯開幕戦のラリーモンテカルロは、スタジオゲストとしてSSのライブ中継に参加していましたが、いかがでしたか?
富田:ヒョンデ対トヨタという優勝争いが顕著に現れていたので、私もまだそこまで詳しくはないのですけど、結構バチバチしているのが熱いなと思いました。

やっぱり接戦のバトルを見たいじゃないですか。同じチームの人同士がバトルしているのも面白いですけど、やっぱり違うメーカーで争っているのも、すごく魅力的です。

ラリーは、みんなで同時に走るわけではないのでサーキットとは楽しみ方が全然違うなと思います。

⎯⎯もし『スーパーフォーミュラのマシンとWRCのマシン、どちらかに乗っていいですよ』となった場合、富田さんはどちらを選びますか?
富田:それはめちゃめちゃ難しい質問ですね。サーキットでのレースもしてみたいですけど……ラリーカーを選びます! やっぱりラリーは森の中を走って目の前に何が現れてくるか分からないじゃないですか。私はそういう状況がすごく好きなんです。

あとラリーにはコドライバーがいるので……私にもコドライバーのような存在の人が現れたらなって思います。一緒に手を取り合ってモータースポーツ界を盛り上げていけるような友達が欲しいですね(笑)。

⎯⎯ABEMAではスーパーフォーミュラとWRCを中継していますが、それ以外に富田さん自身が気になっているレースカテゴリーはありますか?
富田:カテゴリーという括りになるか分からないですけど、昨年チャンピオンになられた宮田莉朋選手が今年はFIA F2とヨーロピアンルマンシリーズに参戦して、WECでもリザーブドライバーをされるということで……『三刀流』みたいな記事を見たのですけど、取材させて頂いた方が、これから海外で活躍されるんだと思うとすごくワクワクします!

WRCがそうだったように、F2とかF3という名前は知っていつつも、私にとっては未知の世界です。そこは宮田選手が大きなきっかけになっています。

あと今年は、F2からスーパーフォーミュラに来られた方もいらっしゃいます。やっぱりF1を目指して先を見据えている方が多いと思うので、この流れが今後どう作用していくんだろうなというのは楽しみです。

⎯⎯富田さんは、昨年末に車(スズキ・ジムニーシエラ)を購入しましたけど、実際に自分でクルマを乗るようになって、レースを見る新たな視点も加わるのではないかと思いますが、いかがですか?
富田:昨年末にクルマを買って、最初はアクセルとブレーキのペダルの踏み込みが硬かったんですよ! 『何だこれは?』『試乗した時ってこんなだったっけ?』と思ったのですけど、(走っていくうちに)どんどん自分の体に合っていく感覚というのがすごく楽しいですね。

きっとドライバーの方って、そういった操作に関して自分に一番ぴったりの状態でドライブされているわけじゃないですか。そういう気持ちとか感覚を、ちょっとですが感じられる機会になっています。

⎯⎯そうすると、ご自身でクルマはけっこう乗っているのですね。
富田:新車で走行距離4kmで購入したのですけど、2か月も経たないうちに1000km乗りました! 超楽しくて、乗り回しています! もちろん安全運転で!

いつかは自分のクルマでもマイカーランとかサーキットを走る機会があったら参加してみたいなと……みなさんシミュレーターで練習される方が多いですし、私の家にもシミュレーター(グランツーリスモ7とハンコンセット)があります。いつかは実車で走ってみたいなという思いはありますね。

⎯⎯WRCのところでも、ハイブリッドの車両で争っているのを初めて知ったと話していましたが、エンジンの感触などご自身でクルマを買って運転するようなったからこそ、新たに気づく視点も増えたのではないですか?
富田:私のクルマはオートマですけど、ドライブしていてギヤが切り替わる瞬間がよく分かるんですよね。『これがマニュアルだったらもっと楽しいんだろうな!』とか思いながら運転しています。

本当に乗る楽しみもすごく増えたので、趣味としてクルマを買いましたけども、それが今後、いろんな方向につながっていったらいいなと思います。まずは本当に目の前のことを自分なりに自分らしく頑張れたらなと思います。

⎯⎯クルマを買ったことで、メンバーからの反応も変わりましたか?
富田:クルマを買ってから、みんなが『ドライブ連れてって!』と言ってくれるので、今はメンバーからモテモテです(笑)。その流れでモータースポーツ界に引き込んで……例えばメンバーをドライブに連れて行ったら、富士スピードウェイについちゃったみたいな(笑)。Youtubeとかの企画でも、そうやってメンバーのみんなと一緒にモータスポーツ観戦とかしたいですね。

==============

今年も富田さんは日向坂46の活動と同時に、ABEMAでのスーパーフォーミュラ情報番組『サーキットで会いましょう』の番組MCを務めるほか、レースの中継に関してもスケジュールが合う限り現地からのレポートなども予定しているとのこと。ABEMAモータースポーツアンバサダーとして、中継画面、そしてサーキットなどレースへの関与が高くなる今季の富田さん。シーズン末には、果たしてどこまでレース通になっているのか。今後の富田さんの動向も注目したい。

⚫︎Profile 富田鈴花(とみたすずか)
2001年1月18日生まれ、神奈川県出身。F1が大好きな母親が鈴鹿サーキットを由来にして『鈴花』と名付け、それがきっかけとなって2022年からスーパーフォーミュラの現場に携わり、今ではアイドル界きってのモータースポーツマニアとして知られている。日向坂46のメンバーであり、愛称は『すーじー』。今季はABEMAモータースポーツアンバサダーに就任し、スーパーフォーミュラとWRCの中継に携わる。

公式サイト:https://www.hinatazaka46.com/s/official/artist/15


こんな記事も読まれています

[アクア]で高級感はやりすぎレベル? 高級感マシマシの特別仕様車がマジで買いすぎる
[アクア]で高級感はやりすぎレベル? 高級感マシマシの特別仕様車がマジで買いすぎる
ベストカーWeb
ウォームアップでトヨタと接触した78号車レクサスはピットスタートへ。2分追加のペナルティも
ウォームアップでトヨタと接触した78号車レクサスはピットスタートへ。2分追加のペナルティも
AUTOSPORT web
軽自動車にスーパーカー並みの装備[AZ-1]!! [高性能スペック]を誇った絶版スポーツ
軽自動車にスーパーカー並みの装備[AZ-1]!! [高性能スペック]を誇った絶版スポーツ
ベストカーWeb
真逆のマシン特性でレッドブルに挑んだメルセデス。サインツ、ペレスがハマった難関ターン6【中野信治のF1分析/第9戦】
真逆のマシン特性でレッドブルに挑んだメルセデス。サインツ、ペレスがハマった難関ターン6【中野信治のF1分析/第9戦】
AUTOSPORT web
あと1歩届かなかった……トヨタ小林可夢偉、前途多難のル・マン24時間レース惜敗に「めちゃめちゃ悔しい」
あと1歩届かなかった……トヨタ小林可夢偉、前途多難のル・マン24時間レース惜敗に「めちゃめちゃ悔しい」
motorsport.com 日本版
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 詳細データテスト 実直な大型SUV PHEVの経済性はそこそこ
フォルクスワーゲン・トゥアレグ 詳細データテスト 実直な大型SUV PHEVの経済性はそこそこ
AUTOCAR JAPAN
雨に翻弄された101年目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
雨に翻弄された101年目のル・マン。燃料ギリギリ! 50号車フェラーリが優勝。トヨタ7号車は最後尾から追い上げも届かず2位|ル・マン24時間:フィニッシュ
motorsport.com 日本版
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
正式発売前のプロトタイプ先行試乗をプレイバック! 3代目レクサスISはBMW3シリーズを超えられたのか?
ベストカーWeb
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
ガソリンがリッター263円なら安い!? 給油するならドイツ、フランスを避けてルクセンブルクがオススメです【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
ル・マン24時間レース決勝速報|フェラーリ、逃げ切り2連覇達成! トヨタとの近年稀に見る大接戦を制す
motorsport.com 日本版
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
7号車トヨタがレクサスとの接触でマシン破損/2024年WEC第4戦ル・マン24時間 ウォームアップ
AUTOSPORT web
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
マイチェンで「歴代最強」 フォルクスワーゲン・ゴルフ R 試作車へ試乗 最高水準の魅力に揺るぎナシ!
AUTOCAR JAPAN
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
初心者でも安心! 自分のレベルに合わせてサーキットを楽しめる「GR Garage」主催の走行会に人気集中。ゲストドライバーに松井孝允選手も
Auto Messe Web
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
“直線番長”プジョー9X8、劣勢も決勝に自信「正しいアプローチかどうかは、レースで分かる」/ル・マン24時間
AUTOSPORT web
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
前年から運用方法が一部変更。2024年のル・マン24時間セーフティカールールをおさらい
AUTOSPORT web
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
伝説の「6輪F1マシン」を生んだ小屋 70年前のティレル工場が移転保存 英国
AUTOCAR JAPAN
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
JAFが義務化しているユニバーサルロゴの意味は? 実際にラリー車両に貼ってモータースポーツ参戦している人の声を聞いてきました
Auto Messe Web
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
余裕と安心の「サイレント」スポーツ ベントレー 4 1/4リッター・ヴァンデンプラ(2) 創業者も認めた1台
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村