現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産の精鋭社員が休日返上で仕上げる名車再生クラブ。2022年のレストアモデルは大人気のあのモデル

ここから本文です

日産の精鋭社員が休日返上で仕上げる名車再生クラブ。2022年のレストアモデルは大人気のあのモデル

掲載 61
日産の精鋭社員が休日返上で仕上げる名車再生クラブ。2022年のレストアモデルは大人気のあのモデル

 日産名車再生クラブは開発部門の社員が中心となり、2006年に発足。社内倉庫にある名車を、動態保存したいという思いのもと、業務時間外に自主的に集まってレストア活動を続けている。

 現在はコアメンバー12名が毎年テーマごとにクラブ員を募集する形式を取っている。

R32、R33、R34GT-Rに最適!NISMOステアリングホイール発売

 2006年の240RS(1983年モンテカルロ・ラリー仕様車)を筆頭に、現在まで15台のレストアを実施。 
 
 今年のテーマ車両は1990年、R32型スカイラインGT-RのN1耐久レース仕様に決定し、クラブ員が集められキックオフ会が開催された。

 この車両はR32スカイラインの実験主担だった渡邉衡三(わたなべこうぞう)氏が社内テストドライバーの評価能力向上を目的にN1耐久レース参戦を企画し、実験部のメンバーが製作したもの。

 当時のドライバーは現代の名工・加藤博義氏、R35GT-R開発ドライバー松本孝夫氏、現在ニスモ車両開発を務める神山幸雄氏が抜擢された。

 N1耐久レースの戦績は7位が最高だったが、「実験部隊は速く走ることより貴重な実験車を壊さないことを重視する」といったエピソードから、「そもそも渡邉さんがピットで指示するかっこいい写真を撮りたかっただけだから!?」などの裏話が暴露され会場を盛り上げた。

 ファンの間でよく知られている日産901活動(90年代までに技術世界一を目指す活動)最大の成果といわれるR32型スカイラインGT-Rだが、レース用ロールバーを組み付けると明らかに剛性がアップした。

 この経験からR33型の開発時は「どこの剛性が不足している」といったことが明確に指摘できるようになり、開発のレベルアップに大きく役立ったという。

 やはりFR車、とくにスカイラインやGT-Rの人気は高く、今回参加するクラブ員はすでに100名近く集まっている。クラブ員は各部署のバイタリティあふれる若手が中心。

 現代のクルマ開発は、ややもするとコンピュータの前に座ったまま、という場合もあるが、クラブへの参加で実際にクルマに触れ、先輩から当時のエピソードが伝承され、連携できる他部署の知り合いやサプライヤーも増える。この効果だけでもかなり有意義だが、レストア後の車両はファンに大歓迎されるのだから、クルマ好き社員にとってかけがえのない部活なのだ。

 週末の活動成果は2022年6月に発表される予定だ。

こんな記事も読まれています

ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
ラリージャパン2024の来場者数が発表。4日間合計54万3800人で前年を上回る
AUTOSPORT web
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!?  [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
おじさん気軽に投票!! 今年の10台からどれを選ぶ!? [クルマ総選挙 新車編]最終選考開始
ベストカーWeb
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
燃費はプリウス超え???? [次期型カローラ]は内燃機関の未来を背負って2026年に登場か!!!!
ベストカーWeb
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
2025年MotoGP暫定エントリーリストが発表。ヤマハは3年ぶりの4台体制、國井がMoto2へ参戦
AUTOSPORT web
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
新型[NSX]は1000馬力オーバーか!? ホンダが全固体電池搭載のハイパーBEVを投入する可能性大 
ベストカーWeb
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
大ヒット予想!! マツダ[新型CX-5]が超絶進化! ハイブリッドモデル登場でしかも安いなら期待大!!
ベストカーWeb
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
3万7000台も売れたロールス・ロイス! 10年の予定が30年以上も貢献した「シルバーシャドウ」とは一体どんなクルマだった?
Auto Messe Web
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
トヨタのラリー育成は4名全員がプログラム継続。3期生の松下、後藤はラリー3にステップアップ
AUTOSPORT web
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
新生EVツーリングカーの2年目に向け、2025年STCCカレンダー発表。ヨーテボリ市街地を含む全5戦に
AUTOSPORT web
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
なぜ「モータースポーツ新会社」設立? GRとは違う「TGR-D」誕生!? トヨタ会長が語る会社分割の狙いとは
くるまのニュース
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
エリーゼを「徹底」レストモッド! アナログ・オートモーティブ・スーパースポーツへ試乗 ローバーKは維持
AUTOCAR JAPAN
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
ベントレーがストリート感漂う「PICANTE」とコラボしカプセルコレクションを発売! テーマは「旅」…懐メロも入ったプレイリストも公開中
Auto Messe Web
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
2025年のMotoE暫定カレンダーが発表。ハンガリー大会が新たに追加も年間7大会14レースに減少
AUTOSPORT web
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
「早く月曜日になってくれ」勝田貴元が明かすシート喪失の重圧と、来季決定の瞬間/ラリージャパン
AUTOSPORT web
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
2025年ジャパンカップのエントリー受付がスタート。3月にはプレシーズンテストも開催へ
AUTOSPORT web
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
“エンジンルーム”に「謎のスピーカー」搭載!? なんのため? 新型「Gクラス」に備わるユニークな機能とは
くるまのニュース
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
“オーバーフェンダー”が高性能車の証! メルセデスAMGのド迫力クーペ「CLE53」はサーキットも視野に入れた「生まれながらの武闘派」
VAGUE
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
次期型BMW iX3 「ノイエ・クラッセ」初のモデル、試験生産開始 2025年投入
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

61件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村