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日産「フェアレディZ」を「スカイライン」ベースで作ったら「スカZ」になりました! ボルトオンパーツを紹介します

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日産「フェアレディZ」を「スカイライン」ベースで作ったら「スカZ」になりました! ボルトオンパーツを紹介します

V35型スカイラインクーペをベースに、S30型フェアレディZの顔面を移植した1台

「スカイラインGT」、略して「スカG」という呼び方は、日産ファンであれば誰もが知るところ。そんな「スカG(ジー)」の名をモジり、「スカZ(ズィー)」というネーミング先行で爆誕した日産「スカイラインクーペ」のフェイスチェンジ車両を紹介しよう。

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Zの皮を被ったスカイライン

衝撃的なフロントデザインでひときわ目を引いたのが、岐阜県関ヶ原の旧車絶版車販売会社VRPが制作した1台だった。一見、S30型の「フェアレディZ」にしか見えないのだが、その正体がじつはV35型スカイラインクーペというから驚き。完全にZの顔をしたV35型スカイラインクーペは、いわゆる顔面スワップという手法で、日産を代表するスカイラインとフェアレディZを合体させた1台なのだ。

その名も「スカG(ジー)」ならぬ「スカZ(ズィー)」というのだから、ネーミングセンスが光る。さらに言うと、プリンスとダットサンという日本を代表する名車の融合ということで、日産ファンでなくとも興味が尽きない1台と言えよう。

着想はネーミングからだが、購入しやすさと実用性は譲れない

じつはこのフェイスチェンジ車は単なるワンオフカーではなく、コンプリートカーとしての販売を予定している。購入費用を抑えるため、ベースとなる車両は中古車として購入しやすい値段で取り引きされているV35型スカイランクーペとなる予定。車両を制作するVRPの代表によると、乗り出し価格で約300万円程度を考えているとのこと。

では、そもそもなぜV35型スカイラインクーペにS30型フェアレディZそっくりのフロントフェイスを付けようと思ったのか。そのきっかけは、旧車好きや日産好きが普段使いで楽しめる1台を提案したかったからとのことだ。

実用性の面では、さまざまな用途に活用できるクルマという点は譲れないと考え、大人4人が余裕で乗れるV35型スカイラインをチョイス。ベースとなる車両の中古車市場での価格の手頃さも、V35型スカイラインを選んだ理由のひとつだ。しかし実際のところは、ネーミングありきとのこと。要するに、「スカZ」という愛称が根っからの日産ファンにウケないわけがないと考えて、あえて狙って選んだのが本音なのだとか。

2車の融合が生んだ衝撃的なスタイル

フェイスチェンジパーツはFRP製になっていて、パーツ構成としてはボンネット、ヘッドライト、バンパー、グリルの4点キットになる。純正のレインフォースメントをそのまま使い、ボルトオンで取り付けられるように工夫している。

装着してみると若干ワイドフェンダーな出で立ちに見えるが、もともとV35型スカイラインクーペの純正ファンダーはブリスターっぽい形状だったため、そのラインをフロントバンパーに合わせるとオーバーフェンダーに見えてしまうというわけ。そのおかげで、シャープなノーズが持ち味のフェアレディZのキャラクターを、より強調するフロントデザインに仕上がっている。

また、フェアレディZといえばロングノーズのスタイルが特徴となっているが、今回のフェイスチェンジにおいては、スカイラインの寸法に合わせてノーズの形状を設計している。そのため、どうしてもフロントノーズの厚みが増してしまうことは避けられない。しかしそれが結果的に、フェアレディZならではのグリルを強調することに奏功している。

さらに、ノーズの形状に合わせてリップスポイラーをV字のデザインとすることで、スポーティさを演出することに成功した。

昭和のクルマ好きなら思わず立ち止まって見てしまうに違いない

では、リアまわりはどうなっているのかというと、ワンテールデザインを採用して作り変えられている。しかし、まだデザインを煮詰めきれていないというのが実情らしく、今後のデザイン変更も検討中とのこと。本来なら、ダックテールも取り付けたいと考えていたものの、バランスが悪くなるという理由で諦めざるを得なかったのだとか。

ちなみに、現在装着しているのはS30型前期モデルと同じテールデザインなので、Z好きならピンと来る人も多いはず。実際のところはS30型とそっくり同じに仕上げることはボディデザインの都合上、難しいところがある。そのため、S30型のテールデザインを活かしつつ進化させたスタイルでまとめ上げられている。

ネーミングや発想はじつにユニークで冗談なのかと疑いたくなるところもあるが、クルマづくりにおいては各車へのリスペクトと熱意を感じ、本気さが伝わる完成度になっている。その衝撃的とも言えるルックスは、昭和のクルマを愛するエンスーたちの目を釘付けにして、思わずうならせるに違いない。

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