現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スズキ本格「軽スポーツクーペ」が凄い! まさかの「ガルウィング×ミッドシップ」採用モデル!? パワフルな「ターボエンジン」搭載した、まさにな「軽スーパーカー」とは

ここから本文です

スズキ本格「軽スポーツクーペ」が凄い! まさかの「ガルウィング×ミッドシップ」採用モデル!? パワフルな「ターボエンジン」搭載した、まさにな「軽スーパーカー」とは

掲載 40
スズキ本格「軽スポーツクーペ」が凄い! まさかの「ガルウィング×ミッドシップ」採用モデル!? パワフルな「ターボエンジン」搭載した、まさにな「軽スーパーカー」とは

■スズキで買えるガルウイング「軽スポーツカー」

 スズキは、かつてガルウイング式ドアを装備した「軽スポーツクーペ」を販売していました。
 
 クルマ好きでも知らない人が少なくない同車について、概要を紹介します。

【画像】「カッコいい!」これがスズキの「ミッドシップ軽スポーツ」です!(47枚)

 そのクルマとは、スズキが1993年から1995年まで販売していた「CARA(キャラ)」というモデルです。

 同車は軽自動車でありながらミッドシップレイアウトを採用する、本格的なスポーツカーでした。

 また、先述のようにスポーツカーらしさを強調したガルウイング式ドアを備えるだけでなく、ハンドルのロックトゥロック(ハンドルを左右どちらかに目いっぱい切ったあと、反対側に目いっぱい切るときに何回転必要かという数値)は2.2回と、機敏な操作性を発揮。

 さらに720kgという軽量なボディも相まって、「究極のハンドリングマシーン」という触れ込みでした。

 ちなみに一般的なクルマのロックトゥロックは3回程度なので、2.2回というとかなり少ないことが分かります。

 しかし足回りの設計上、コーナーを曲がる際にスピンや横転が起こりやすく、さらにリア部分に重さが集中していたためフロントタイヤの接地面積が足りないなど、直進安定性が低いという課題も抱えていました。

 くわえて価格が151万3000円からと、当時の軽自動車にしては高く、発売時期がバブル崩壊の最中であったこと、またトランスミッションにATが用意されていないなど様々な理由から、キャラの販売台数は低迷。約3年で販売終了となりました。

 そんなキャラですが、その中身はマツダが製造・販売していた「AZ-1」とほぼまったく同じクルマで、マツダから供給されてスズキブランドで発売したOEM車です。

 キャラとAZ-1の違いは、エンブレムがマツダからスズキになっていることや、屋根部分の“AZ-1”のロゴを“SUZUKI”に変更していること。

 また、リア部分のロゴも“AZ-1”から“CARA”に変更されているほか、フロントバンパーにビルトインされたフォグランプが標準化されていることが挙げられます。

 キャラのボディサイズは、全長3295mm×全幅1395mm×全高1150mm、ホイールベースは2235mm。

 極めて低いエクステリアに、先述のガルウイングドアが特徴として備わった、非常にスポーツカーらしいデザインです。

 なにより日本車で乗降ドアにガルウイングドアを採用したのは、このキャラとAZ-1が初めてでした。

 そのほかボディはスケルトンモノコックという特殊なフレームを採用しており、理論上は上部のボディを外した状態でも走行できるという、珍しい構造のクルマでもありました(ただしその状態では公道走行は不可)。

 インテリアは、ルーフ部分のガラスに光の透過率を30%に抑えたセラミック処理を施すことにより、車内の快適性をアップ。

 メーターパネルの中心に、スピードメーターではなくタコメーターを配置したデザインも、同車のレーシーな特徴です。

 またインテリア上でのAZ-1との違いとして、フォグランプ用のスイッチが搭載されています。

 シートは本格的なバケットシートを採用。背もたれの左右の“ヘリ”を高くすることでドライバーの体を包み込み、ハードなコーナリングでも体が左右に揺すられない構造で、究極のハンドリングマシーンにふさわしいシートです。

 面白いのはパワーユニットで、最高出力64馬力・最大トルク85Nmを発揮する、657ccの直列3気筒DOHCターボエンジンをミッドシップに搭載していましたが、OEMモデルながらエンジンだけはスズキ製のものが採用されていたのです。これはAZ-1も同様でした。

 トランスミッションは5速MTのみを用意し、後輪を駆動します。

 ボディカラーは、「クラシックレッド」と「サイベリアブルー」の2色を展開していました。

※ ※ ※

 マツダの技術力を借り、スズキの軽スポーツクーペとして登場したキャラ。

 発売した時代が向かい風となってしまったため販売台数が伸びず、また現代の基準で考えれば安全性に難点があったとも言えますが、その稀少価値から中古車市場では新車価格以上のプライスが付けられている例も珍しくありません。

 30年経った現在では、マニアックな需要を抱えた貴重なクルマとなっています。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

100万円以下で「クラウン」に乗りたい! めちゃ安い“高級セダン”は買っても大丈夫? 古くても「やっぱりクラウン」だけど格安中古はやめたほうがいい?
100万円以下で「クラウン」に乗りたい! めちゃ安い“高級セダン”は買っても大丈夫? 古くても「やっぱりクラウン」だけど格安中古はやめたほうがいい?
くるまのニュース
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
2人乗りのみ! ダイハツに斬新「スライドドア付き軽バン」あった! 新車140万円以下で「リアシート」なし! 超割り切ったシンプルバン「キャディー」とは
くるまのニュース
新車135万! スズキのコスパ最強「“7人乗り”ミニバン」が凄い! ほぼ「軽自動車」の全長3.7mに“3列シート”搭載! 画期的レイアウト採用した「ランディ」とは!
新車135万! スズキのコスパ最強「“7人乗り”ミニバン」が凄い! ほぼ「軽自動車」の全長3.7mに“3列シート”搭載! 画期的レイアウト採用した「ランディ」とは!
くるまのニュース
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
全長2.7m!? 49万円のスズキ「極小マシン」がスゴい! 5速MTも搭載! 軽初の画期的システムも斬新だった「Twin」どんなモデル?
くるまのニュース
5速MT搭載! ダイハツ「斬新タフすぎ軽トラ」がスゴい! 全長3.4m“カクカク”デザインに「300mm超え地上高」確保! 活躍間違いナシの「マッドマスターC」は今欲しい1台
5速MT搭載! ダイハツ「斬新タフすぎ軽トラ」がスゴい! 全長3.4m“カクカク”デザインに「300mm超え地上高」確保! 活躍間違いナシの「マッドマスターC」は今欲しい1台
くるまのニュース
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
6速MTあり! 全長4.5m級“ちょうどいいサイズ”の「新型スポーツカー」が凄い! 480馬力“直6ツインターボ”×FRのみってサイコー! 新型「BMW M2」どんなモデル?
くるまのニュース
新車160万円切り! スズキに「MT搭載の“本格”四駆」あった! もはや「ジムニー超え」な“高性能4WD”×デフロックが凄い! 2ドア仕様の「悪路に強いモデル」とは
新車160万円切り! スズキに「MT搭載の“本格”四駆」あった! もはや「ジムニー超え」な“高性能4WD”×デフロックが凄い! 2ドア仕様の「悪路に強いモデル」とは
くるまのニュース
6速MT! ホンダ「フィット」に爆速“260馬力”スポーツ仕様あり!「タイプR」超える超高回転“VTECエンジン”搭載! ド迫力の「超ワイドボディ」採用した過激すぎる無限「ダイナマイト」とは
6速MT! ホンダ「フィット」に爆速“260馬力”スポーツ仕様あり!「タイプR」超える超高回転“VTECエンジン”搭載! ド迫力の「超ワイドボディ」採用した過激すぎる無限「ダイナマイト」とは
くるまのニュース
レクサス新型「“スポーティ”SUV」発表! 斬新「ツルツル顔」に「最安価モデル」登場! メーカー初の“画期的システム”専用車「RZ」25年モデル米国で発売!
レクサス新型「“スポーティ”SUV」発表! 斬新「ツルツル顔」に「最安価モデル」登場! メーカー初の“画期的システム”専用車「RZ」25年モデル米国で発売!
くるまのニュース
全長3.8mで「160万円台」から! 「ヤリス」より小さなトヨタ「最小・最安級コンパクトカー」とは? “GRモデル”やMT仕様もある「アギア」尼国仕様がスゴイ!
全長3.8mで「160万円台」から! 「ヤリス」より小さなトヨタ「最小・最安級コンパクトカー」とは? “GRモデル”やMT仕様もある「アギア」尼国仕様がスゴイ!
くるまのニュース
トヨタ新型「カカドゥ」がスゴイ! カクカクボディ&「旧型デザイン」に反響多数! 「Vアクティブテクノロジー」搭載の「豪州プラド」が話題に
トヨタ新型「カカドゥ」がスゴイ! カクカクボディ&「旧型デザイン」に反響多数! 「Vアクティブテクノロジー」搭載の「豪州プラド」が話題に
くるまのニュース
6速MT搭載! トヨタの「“最新”AE86」が凄かった! 「旧車そのまま」デザインד漢”の「2シーター」仕様採用! 「最新ユニット」で復活の「AE86 BEV」実際の印象はいかに
6速MT搭載! トヨタの「“最新”AE86」が凄かった! 「旧車そのまま」デザインד漢”の「2シーター」仕様採用! 「最新ユニット」で復活の「AE86 BEV」実際の印象はいかに
くるまのニュース
MTあり! 斬新すぎるトヨタ「ヤリスクロス」がカッコいい! ちょいデカボディで“ミニRAV4”みたい!? 驚きの「アジア仕様」どんなモデル?
MTあり! 斬新すぎるトヨタ「ヤリスクロス」がカッコいい! ちょいデカボディで“ミニRAV4”みたい!? 驚きの「アジア仕様」どんなモデル?
くるまのニュース
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」が凄かった! 伝説の「パンダトレノカラー」ד画期的“「テンロクNAエンジン」採用! 「AE86 G16E」実際の印象はいかに
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」が凄かった! 伝説の「パンダトレノカラー」ד画期的“「テンロクNAエンジン」採用! 「AE86 G16E」実際の印象はいかに
くるまのニュース
リッター100km超え!? 斬新「“爆エコ”クーペ」登場! MRד軽自動車並み”超軽量ボディで案外楽しそう! 829ccエンジン搭載の「VW車」が欧州で落札
リッター100km超え!? 斬新「“爆エコ”クーペ」登場! MRד軽自動車並み”超軽量ボディで案外楽しそう! 829ccエンジン搭載の「VW車」が欧州で落札
くるまのニュース
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」がスゴい! 旧車「パンダトレノ」デザインに“画期的”ユニット搭載! 超カッコいい「魔改造ハチロク」どんなモデル?
5速MT搭載! トヨタの「“最新型”AE86」がスゴい! 旧車「パンダトレノ」デザインに“画期的”ユニット搭載! 超カッコいい「魔改造ハチロク」どんなモデル?
くるまのニュース
“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
くるまのニュース
トヨタの新時代「4ドアスポーツカー」誕生!? 306馬力×フェラーリ似とも言われた「スポーツSUV」発売から1年! 斬新クラウンの反響は?
トヨタの新時代「4ドアスポーツカー」誕生!? 306馬力×フェラーリ似とも言われた「スポーツSUV」発売から1年! 斬新クラウンの反響は?
くるまのニュース

みんなのコメント

40件
  • hir********
    書くことがないからっていつまで何十年も前の車で記事書くかね?
  • his********
    エンジンだけはスズキ製といっていますが他にもスズキ製部品は使われています。
    シャシーやボディパネルなどはマツダ製といった方が良いのでは?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

151.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

228.0228.0万円

中古車を検索
キャラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

151.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

228.0228.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村