RX-8にランエボ、パジェロにも!! 最後の特別仕様車が激アツだった往年の限定車イッキ見

　直系の後継車がなく、絶版となる際に発売される最後の特別仕様車、ファイナルエディション。フィナーレを飾る特別なモデルとして注目を集める車種も多いファイナルエディション。ここでは21世紀に登場した主なモデルを新しい順にご紹介!!

※本稿は2023年6月のものです
文／永田恵一、写真／ベストカー編集部 ほか
初出：『ベストカー』2023年7月10日号

■21世紀登場車を新しい順に紹介！

絶版となる際に発売される最後の特別仕様車がファイナルエディションだ

　ファイナルエディションとは文字どおり「直系の後継車がなく絶版となる際（一部例外あり）に発売される最後の特別仕様車」だ。

　ファイナルエディションが設定されるモデルのほとんどはスポーツモデルであるが、歴史あるセダンやSUVなどに設定されることもある。ファイナルエディション化の手法としては、主に内外装をモディファイした仕様が多いが、モデルによってはエンジンをはじめとした機能面にも手が加えられるものもある。

　フィナーレを飾る特別なモデルとして注目を集める車種も多かったファイナルエディション。ここでは21世紀に登場した主なモデルを新しい順に紹介していこう。

●レクサス CTチェリッシュトツーリング（2022年）

よりいっそうエレガントに仕上げた特別仕様

　上級グレードとなるバージョンCをベースに、エクステリアは専用のツートーンとなるボディカラーなどを設定。インテリアもステッチを専用のものとするなどした特別仕様車。

●ホンダ 2代目NSX タイプS（2021年）

パワーアップ＆専用チューンで武装した高性能版！

　エンジンのパワーアップをはじめとしたパワートレーンの見直し、サスペンションやタイヤの変更に加え、内外装もアグレッシブなエアロを採用。日本では限定30台だった。

●レクサス GS エターナル ツーリング（2020年）

Fモデルに準じた意匠や装備採用の特別仕様

　スポーティなFスポーツをベースに、エクステリアは細部をグロスブラック塗装し、インテリアも各部をアルカンターラ張りとすることなどでグレードアップした特別仕様車。

●トヨタ マークX ファイナルエディション（2019年）

特別な加飾や素材の内外装を採用した上質仕様

　スポーティな250Sをベースに、エクステリアではスパッタリング塗装されたアルミホイールなどを装備。インテリアもアルカンターラ＋合皮シート表皮などが採用された。

●三菱 パジェロ ファイナルエディション（2019年）

37年にわたる歴史の最後を飾る700台限定車

　ディーゼルエンジンを搭載する上級グレードのエクシードをベースに、サンルーフや本革シートなどを標準装備。加えて、シリアルナンバー入り腕時計などもプレゼントされた。

●三菱 ランサーエボリューションX ファイナルエディション（2015年）

23年続いたエボの最終進化形として限定1000台が発売！

　GSRの5速MT車をベースに、エンジンはナトリウム封入バルブの採用などにより313psにパワーアップ！　内外装もさりげなくグレードアップされた。限定1000台が発売。

●マツダ RX-8 スピリットR（2012年）

計2000台発売された特別なREスポーツ

　エクステリアは専用オーナメント、レッドに塗装されたキャリパーなどを装備し、インテリアもグレードアップ。なお、最初の1000台に加え、さらに追加で1000台発売。

●日産 シルビア（S15）Vパッケージ（2002年）

専用のシート地やドアトリムを採用した特別仕様

　専用のフロントシート地とドアトリム地を採用し、オプションのオーディオやキセノンヘッドランプなどを装備しながら、価格は据え置きとしたお買い得仕様。

●日産 スカイラインGT-R（R34）VスペックII ニュル（2002年）

Mスペック＆Vスペックで最後に限定1000台発売

　N1ブロックと呼ばれるより強度の高いブロックに、バランス取りしたピストンやコンロッドを組み合わせたエンジンを搭載したほか、専用色となるミレニアムジェイドも設定。

■生産終了の少し前に発売された特別モデル

　スポーツモデルをはじめとした趣味性の高いモデルには、モデル末期にファイナルエディションではないけれど、生産終了の少し前というタイミングで発売された特別仕様車もあった。例えば、トヨタ初代86GTブラックリミテッドは2020年3月に発売されたが、初代86は翌2021年夏頃まで生産されている。

　なお、このような特別仕様車は内容としてはファイナルエディションと同じように、専用のカラーや素材を使って内外装が仕上げられたものが多い。そんなファイナルエディションに負けない魅力的な装備や仕様で登場したのが、ここで紹介するモデルだ。

●トヨタ 初代86 GTブラックリミテッド（2020年）

初代トヨタ 86 GTブラックリミテッド

　ブレンボブレーキなどオプション装着したGTをベースに、ブロンズ色のホイールなどを装備し、AE86トレノの最後に設定されたブラックリミテッドを彷彿とさせた。

●マツダ 3代目ロードスター 25周年記念車（2014年）

マツダ 3代目ロードスター 25周年記念車

　バランス取りされたエンジンパーツ、フライホイールを装備したほか、ボディカラーはソウルレッドプレミアムメタリックを専用色として採用。

●レクサス IS-F ダイナミックスポーツツーリング（2013年）

レクサス IS-F ダイナミックスポーツツーリング

　各部のフリクション低減などにより7馬力アップされたエンジンを搭載し、ボディ剛性の強化なども行われた隠れスペシャルモデル。

●スバル サンバー WRブルーリミテッド（2011年）

スバル サンバー WRブルーリミテッド

　ボディカラーはWRブルーマイカ、シートはイエローステッチ入りの専用ブラックを採用。

Comments

ロードスターのファイナルエディションにものすごく期待している。
幌タイプ6MTに2000ccを積んで、快適装備を可能な限り外して990キロ。
みんなが待っていると思います。
マツダよ、頼んだぞ！

S15
R34・R30・R31
ランエボⅠⅡⅢ迄
VR4
SVX