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メルセデス・ベンツ ベストセラーSUVのGLCにPHEV発表 アクセル開度でEV限界点を判断可

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メルセデス・ベンツ ベストセラーSUVのGLCにPHEV発表 アクセル開度でEV限界点を判断可

新型GLCのPHEVモデル その特長は?

メルセデス・ベンツは、ミドルサイズSUVの「新型GLC」に、プラグインハイブリッドモデル「GLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スター」(以下、GLC 350 e)を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売すると発表した。メーカー希望小売価格(税込)は998万円となる。

【画像】メルセデス・ベンツGLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スターとGLCの写真を見る 全241枚

GLCは2015年にデビューし、2020年と2021年ではメルセデス・ベンツの中でベストセラーSUVモデルとなり、全世界での累計台数260万台に至ったミドルサイズSUVであると同社は語る。

新型GLCは、伸びやかで美しいシルエットの中にスポーティかつ洗練された要素を取り入れたエクステリアと、リアルウッドインテリアトリムを採用した質感の高いインテリアを併せ持つSUVモデルとして生まれ変わったという。また、ダイナミックなドライビング特性/サポートの精度を高めた安全運転支援システム/縦型の大型メディアディスプレイを搭載したと発表された。

GLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スターの特長

今回追加されたGLC 350 eは、最高出力204ps/最大トルク32.63kg-mを発生する2L直列4気筒ターボエンジンに、容量が31.2kWhのリチウムイオンバッテリーと出力136ps/トルク44.87kg-mの電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドモデルだ。

システム総合の最高出力は313ps/最大トルク56.08kg-mのパワーユニットを備え、電気モーターのみで140km/hまで走行することができ、走行可能な航続距離は118kmのため、お買い物や通勤など日常では電気自動車のように使用することが可能だという。

遠方へのドライブではガソリンエンジンで充電しながら走行するなど電気モーターとガソリンエンジンのメリットを掛け合わせることで航続可能距離や充電時間を気にすることなく、安心して使用できるクルマに仕上がったと発表された。

GLC 350 e 4マティック・スポーツエディション・スターその他の特長

インテリジェントアクセルペダル「インテリジェントアクセルペダル」は「プレッシャポイント機能」を備えているという。EV走行モードの際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点で、アクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングを実現可能にした。

急速充電器(CHAdeMO)と普通充電器対応GLC 350 eは、急速充電器(CHAdeMO)に対応しており、6.0kW(30A)の交流普通充電にも対応しているため、外出先やご自宅での様々な充電方法に対応可能となった。

新型のエクステリアデザインは?

エクステリアデザイン

メルセデスのデザイン基本思想である「センシュアル・ピュリティ」を継承し、ひと目でメルセデス・ベンツSUVファミリーの一員であることが分かるとともに「知性」と「感情」を感じさせるモデルであると同社は語る。

フロントデザイン斬新なスターパターングリルを採用。立体的に配されたスリーポインテッドスターが先進的な表情を生み出し、大胆な開口部を備えたアグレッシブなフロントバンパーとともに、精悍なフロントマスクを形成する。

フロントグリルと連続したスリムなヘッドライトや、より精悍さを増した最新デザインのフロントバンパーがワイド感を強調し、圧倒的な存在感を与える。

サイドデザインは、ラインやエッジを大幅に削減し、曲線を描く彫刻的な面により陰影を生み出した。これによりプロポーションが強調されるとともに、逞しいホイールアーチにアクセントが与えられたという。

Dピラーに向けて緩やかに上昇するウインドウラインは、スタイリングにスポーティな躍動感を与え、ヘッドライト/リアコンビネーションランプからそれぞれ伸びる前後のホイールアーチ上のライン/前後ドアパネル下部を貫くラインのこれら3本が伸びやかなサイドの曲面に絶妙なエッジを加えることで、力強く表情豊かなボディデザインとしたとメルセデス・ベンツは語る。

リアデザイン力強く張り出したフェンダーと水平基調のリアバンパー、ツーピース構造で内部に立体感がある、スリムな新型リアコンビネーションランプにより、リアエンドをよりワイドでシャープに見せるデザインとされた。リアバンパーにもクロームのアンダーガード風のデザインを採用するとともに、クロームトリムが左右のエグゾーストエンド(ダミーのため、機能無し)と一体化した力強い造形とすることで、リアエンドにも個性を与えたという。

新型のインテリアデザインは?

インテリアデザイン

ダッシュボードは上下2つの部分に分かれ、上部は翼のような形状に、航空機エンジンのナセルを想わせる丸みをつけた、やや横長の新デザインの角型エアアウトレットが配置されており、スポーティさを演出したと発表された。

下部には大きなインテリアトリムが広がり、標準仕様でもオプション選択時でもリアルウッドインテリアトリムを採用し、質感の高い室内空間を演出したという。このインテリアトリムはセンターコンソールからダッシュボードへと途切れなく続いている。

アンスラサイトライムウッドインテリアトリム(標準仕様)ブラックに近いダークグレーに着色され、垂直方向に木目が現れるマット仕上げのライムウッドインテリアトリム。シックで落ち着いた印象を与える。

ブラックオープンポアウッドインテリアトリム(AMGレザーエクスクルーシブパッケージ仕様)ブラックのウッドにオープンポア(マット)仕上げを施し、アクセントとして垂直方向にアルミニウムのラインを取り入れたウッドインテリアトリム。ラグジュアリーでありながら、クールな雰囲気も併せ持つ室内空間を演出する。

また、ダッシュボードと縦型の11.9インチのメディアディスプレイを6度、ドライバー側に傾けた新しいデザインを採用し、ドライバーの視認性を向上させた。運転席に備わる12.3インチの大型コックピットディスプレイは自立型でダッシュボード上部と大きなインテリアトリムの手前に浮かんでいるように見えるという。

ダッシュボードの両端を囲むドアパネルはシンプルでモダンなデザインで、ドアのセンターパネルはアームレストを一体化しており、垂直面から水平方向に張り出している。アームレストの前部はセンターコンソールのデザインを反復するように、クロームがあしらわれた。

ここはグラブハンドルとなるほか、ドアを閉めるときのグリップともなる部分で、パワーウインドウのスイッチが配置される。

GLC 350 eには、同社最新世代のステアリングホイールも採用された。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を全て手元で完結できる機能性も有している。

さらに、従来はタッチコントロールボタンへの接触やステアリングホイールにかかるトルクで判定していた、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、リムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用。これにより、ステアリングホイールにかかるトルクがなくとも、ドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識され、ディスタンスアシスト・ディストロニックの使い勝手を向上させた。

オプション設定で室内を彩る「アンビエントライト」は64色から選択可能で、単色の発光に加えて色の連続変化が可能となった。乗車時には、乗員を迎え入れる演出が設定され、エアコンディショナーの温度設定に連動して、青や赤に点灯する。

サスペンションとリア・アクスルステアリング

サスペンション

サスペンションは、フロントに4リンク式/リアにマルチリンク式を採用した。エアマティック・サスペンションを標準装備し、伸び側と縮み側にそれぞれ可変ダンピングシステムを備えており、路面状況/運転状況/乗車人数/積載状況に応じて減衰力を常に最適に保つという。

リア・アクスルステアリング

後輪操舵システムである「リア・アクスルステアリング」を採用することで、取り回しがしやすいクルマとなったという。約60km/h以下では、リアホイールをフロントホイールとは逆方向に最大4.5度傾けることにより、日常の走行シーンや、駐車する際には最小回転半径が5.1mと小さくなるため、クルマが扱いやすくなる。

約60km/hを超えると、リアホイールをフロントホイールと同じ方向に最大4.5度操舵することで、走行安定性を大きく高める。従来のメルセデス・ベンツの美徳である小回り性能を犠牲にしないだけではなく、中高速域での安定性や、優れたハンドリングも並立させたと述べた。

・駐車モード:フロントホイールと逆方向に最大4.5度
・シティモード:フロントホイールと逆方向に最大4.5度(約60km/h以下)
・高速域での走行安定性:フロントホイールと同方向に最大4.5度
・ドライビングダイナミクス向上:フロントホイールと同方向または逆方向に最大4.5度(約60km/h以上)

新型GLCのPHEVモデル その他の機能は?

MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)

新型GLC 350 eには、12.3インチのワイドディスプレイを採用するインストルメントクラスターと、11.9インチの縦型ディスプレイを採用するメディアディスプレイの2画面を標準装備している。また、2018年から順次各モデルに搭載し、熟成が進められてきた、対話型インフォテインメントシステム「MBUX」を採用した。

ボイスコントロールは「ハイ、メルセデス」をキーワードとして起動し、音声認識機能は多くのインフォテインメント機能(目的地入力/電話通話/音楽選択/メッセージ入力・読み上げ/気象情報)に加え、クライメートコントロール/各種ヒーター/照明など多様な機能にも対応する。

また、音声認識だけではなく、タッチスクリーンやステアリングホイールにあるタッチコントロールボタンでも様々な操作をすることが可能で、ドライバーの好みや運転状況に応じて使い分けることができる。

MBUX ARナビゲーション

車両の前面に広がる現実の景色がナビゲーション画面の一部に映し出され、その進むべき道路に矢印が表示されるAR(拡張現実)ナビゲーションを標準装備した。

従来、目的地を設定して行先案内をする場合、地図上に進むべき道路がハイライトされますが、ARナビゲーションにより、直感的にどの道路に進むべきかを判断することができるという。

生体認証(指紋/声)によるシートポジション等の設定

新型GLC 350 eはドライバーの指紋/声のいずれかの生体認証もしくはPINコードによる認証が可能という。どちらかの認証により、シート/ステアリング/サイドミラーのポジションやコックピットディスプレイの表示スタイル、ペアリングした携帯情報端末、ナビゲーションのお気に入り設定などを統合して読み込むことができるという。

デジタル・ライト(ウルトラハイビーム付き)

左右のヘッドライトのデジタル・ライトは、それぞれ照明モジュールを備えている。このモジュールは100万個以上の微小な鏡により光を屈折させることで照射方向を定めるという。このため、片側のヘッドライトあたりの解像度は100万画素以上となるが、鏡が占める面積は親指の爪ほどの大きさだという。

この革新的なヘッドライトは、凹面レンズ「デジタル・ライト」のレタリング、ブルーのアクセントも装備され、デザイン性も高められた。ヘッドライト片側で100万以上のエリアに分割可能な光を照射するため、きわめて正確な配光が可能となったという。

これにより、ハイビームアシストが対向車や道路標識に光が当たらないように調整する場合の精度が、従来の84画素の光に比べて精度が大きく高まっており、ハイウェイモードやカントリーモード、フォグランプ強化機能などの照明が最大限効果的なものとなったとアナウンスされた。

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