ロータスの日本における代理店エルシーアイは、ブランド初となるSUVのバッテリー電気自動車(BEV)、「エレトレ」の予約販売を6月17日に開始した。エルシーアイによると日本へ導入されるのは、「エレトレS」および「エレトレR」の2モデルとなる。
速さを取るか、航続距離を選ぶか
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公表された日本仕様のスペックを確認すると、まずシングルモーターのエレトレSは、603hp/710Nm、0-100km/h加速4.5秒、最高速度258km/h、航続距離600km(WLTP)。一方ツインモーターのエレトレRは、905hp/985Nm、0-100km/h加速2.95秒、最高速度265km/h、航続距離490km(同)となる。
つまり、エレトレSは航続距離を重視したロングレンジグレード。エレトレRは走行性能を追求したパフォーマンスグレードという位置付けだ。とはいえ、エレトレSでもメルセデス「EQS SUV」のトップグレードを凌ぐ馬力なので、ロータスがアピールするハイパーSUVであることに疑いはない。
充電時間の早さもエレトレの特徴で、800VのEVアーキテクチャーはDC350kWまでの急速充電に対応。最速わずか20分で充電量10%から80%までチャージでき、その電力で400kmの走行が可能という。充電中にリアコンビネーションライトが緑色に光り、バッテリー残量をリアルタイム表示するのも所有欲を掻き立てるギミックだ。
また、高度な自動運転へ対応した装備も充実している。エレトレのLiDAR(レーザー光を使った計測システム)は車両の周囲200mを全方位スキャンし、高度な3Dマップを生成可能。前方の環境検知には500m先まで撮影できる望遠カメラを装備し、4つのサイドカメラやリアセンサーも合わせ、360度あらゆる方向をカバーする。もちろん、フロントにはミリ波レーダーも備え、歩行者等も正確に発見可能だ。これらは、将来的な完全自律走行も視野に入れた装備で、オーナーはソフトのアップデートだけで最新の運転支援システムを享受できるという。
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インテリアはスポーティかつ高級
インテリアには大型のOLEDセンタータッチスクリーンに加え、ドライバーとパッセンジャー前面にも小型のディスプレイを配置。減光機能の付くインテリジェントガラスルーフや23スピーカー・2160WのKEFサウンドシステムなどラグジュアリーカーならではの装備も充実する。
異種素材の組み合わせもインテリアの魅力で、物理スイッチ類にはジュエリーグレードと呼ばれる高品質のステンレススチールを使用。カーボンファイバー製のパネルは独自のサティーン織りで仕上げられ、スポーティななかにも高級感を醸し出す。さらに、シートの素材にはナッパレザーに加え、オプションでファッションアイテムの繊維を再利用したリファイバーテキスタイルも用意される。
なお、本国に設定のあるドアミラーを廃したカメラによる側方確認システムが日本でも選択できるかは現状不明。国内でのデリバリー開始時期や販売価格は年内に公表予定となっているが、参考までにデビュー時点の英国価格はエレトレSが10万4500ポンド(約1897万円)、エレトレRが12万ポンド(約2178万円)となる。
往年のファンには「エラン」や「エリーゼ」といったライトウェイトスポーツのイメージが強いロータスだが、電動化時代にはフロア下に大容量のバッテリーを積めるSUVが本命となるのは自明の理。こうした大胆なイメージチェンジを実行できるのは、やはり2017年から親会社となった中国「ジーリー」の力が大きいだろう。バックヤードビルダー的なイメージが残るロータスが、今後は電動ハイパーカーの老舗ブランドとして大きく成長していくことになりそうだ。
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