■厳しい「フェーズ2」の騒音規制で国産セダンが継続できない!?
公式な発表こそしていないものの、トヨタ「クラウン」や日産「シーマ」「フーガ」、もしかすると「スカイライン」を含めて日本の伝統的な4ドアセダンはすべて絶版になる可能性が大きくなってきました。
オヤジセダンに280馬力のエンジンを搭載!? 隠れ高性能車5選
それはなぜかというと、既存車にも2022年9月から適用義務になる騒音規制「フェーズ2」をクリアできないため。
この規制をクリアしようとすれば、排気管から出る音だけでなく、エンジンの遮音まで必要となります。
車両から出てくる騒音の引き下げは少なからぬ対応を必要とします。
加速時の騒音などはエンジン本体や排気系の騒音対策までしなければならず、対応しようと思えば可能ですが、開発コストを掛けでも売れなければ意味がありません。
シーマやフーガの販売数を見ると、対応するより絶版にしたほうが良いという判断なんでしょう。確かにシーマやフーガの販売台数は風前の灯火状態です。
スカイラインはディーラー情報だとハイブリッドモデルの受注を終了するかもしれないという。ターボよりハイブリッドのほうが静かだと思えるが、そのあたりは規制の妙なのかも。
1999ccと2001ccで税金が変わるのと同じく、騒音レベルも境界線があります(ターボモデルは2dB大きくても良い)。もちろんターボも生産効率から考えたら遠からず絶版になるのではないか。
■現行クラウンが駆け込み受注!? 一体何があった?
クラウンは乗っていると静かなクルマながら、車外騒音でフェーズ2をクリア出来ないという。
次期型クラウンはFFになるという噂も流れている。トヨタのウェブサイトの「納期情報」を見たらクラウンは「詳しくは販売店にお問い合わせください」と記載されているので問い合わせをすると、「セダンモデルについての商談はしていない」とのことでした。
さらに突っ込んで話を聞くと「お客さまも雑誌などでスクープされている情報を御存知なので隠せないのですけれど、新型クラウンは車幅が広くなるため駐車スペースに入らないということで、現行クラウンの駆け込み受注で大変だったんです。ウチのディーラーの受注枠は既に売り切りました」と販売店はいいます。
フェーズ2は9月1日の生産から適用されるため、注文受けても作りきれないのだろう。
フーガやシーマ、スカイラインのハイブリッドも同じで、販売出来るのは8月31日までに工場出荷となった車体のみ。
しかも昨今の半導体不足や部品調達問題などで確実な生産台数が予測出来なくなってきたので、早めに受注を制限しておかなければならないということです。
どうしても新車に乗りたいというなら、受注枠を残している地域のディーラーを探すしかない。
フーガやクラウンのようセダンは今後どうなるのか。
“市民のクルマ”として人気を博したホンダ「シビック」ですら今や車幅1800mmとなる時代に、細長いシルエットのセダンを作って売れるなんて思えない。
駐車場の関係で幅広のセダンに乗れないというなら、新車だけでなく登録しただけの車両や、走行距離が極めて少ない中古車など含め、手頃な価格で買えるうちに入手しておくべきだと考えます。
※ ※ ※
参考までに、2024年秋から施行される(既販車は2026年秋)次世代騒音規制「フェーズ3」ではエンジン音だけでなくタイヤのパターンノイズも事実上聞こえなくなるレベルにしなければならず、幅広の高性能タイヤを履かせることは難しいといわれる。
エンジンで走る高性能車を買えるのは、今から4年後までと理解しておいたほうが良いと思います。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「激安っ!」“3550円”で運転免許が取得できる! “技能試験不要”な「1番安い」運転免許と「1番高い」運転免許とは?
[元警察官に聞いた] 押収された違法改造バイクは、警察側で処分するのか? 持ち主に返却するのか?
約100万円! マツダが“新型”「軽トラック」発表! 5速MT+“LSD付き”4WDもアリ! 燃費も高まった「スクラムトラック」に販売店でも反響あつまる
280万円から! ホンダが新型「“3列”SUV」実車公開! MT設定&4.5m以下のコンパクトボディが嬉しい「BR-V」尼に登場
「日本一長い直線道路」なぜできた? 実際に走ってみたら「あれ…意外と時間かかる」理由とは
[新型セリカ]は最後の純ガソリンエンジンで”400馬力超え”を目指す!! マツダからは[ロータリー搭載]の電動車が登場か
「EVシフトの踊り場」議論を一蹴! EVシフトに向けて本気のホンダが投入する「10兆円」で何が起こる?
雨でびしょ濡れ! タッチパネルがめんどい! オッサンが最新式のクルマにキレる「ハイテクトラブル」急増中!
「中国車のイメージは、最先端のEV? 時代遅れのコピー車?」2択アンケート結果は【クルマら部 車論調査】
国民ブチギレ!? なぜ「13年」で“自動車税&重量税”高くなるのか…「クルマは税金の塊」「いい加減見直して~」の声も? 理不尽な重課措置の仕組みとは
みんなのコメント
今の乗用車の騒音規制をさらに厳しくする必要性を感じない。
ますます車に興味なくなってくる。