クリエイティビティ溢れるオーダーメイド・モデル
自分だけのクルマを作り上げたい。そう夢見る人は少なくないだろう。オリジナリティという意味においてはもちろん、オーナー自身の嗜好がくまなく反映された一台と過ごす日常は、いってみれば、“吊るしのスーツ“では味わえない、よりクリエイティブなものとなるはずである。
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そんなカスタマイズの究極は、専門の工房が手がけるフオーリ・セリエ(一品製作)と言えるが、最近では自動車メーカーが展開するオーダーメイド・プログラムも充実し、外装色はもちろん、内装の色や素材、ステッチといった細かい部分のオーダーも可能で、自分好みのオンリーワンが作れるようになっている。
クルマとアートの融合
昨年から展開されている“BMWと日本の名匠プロジェクト”は、メーカーが提案するオーダーメイドの新たなスタイルだ。プロジェクトの骨子は、BMW Individualという同社のオーダーメイド・プログラムに日本の文化・伝統を継承する匠の技を取り入れた特別なモデルを作り上げるというもの。BMWはアンディ・ウォーホルや加山又造といった名だたるアーティストとのコラボレーションによる“アートカー”の創造を連綿と続けていることで知られるが、この名匠プロジェクトで生み出された限定車は、個人が購入できるアートカーといえる。
和工芸をふんだんに盛り込んだ限定モデル
その第1弾モデルが「THE 8 KYOTO EDITON」である。これはM850i xDriveグランクーペをベースに専用の内外装を与え、漆芸家の岡田紫峰氏による漆塗り蒔絵螺鈿(らでん)をセンター・コンソールに加飾。長寿を表す熨斗(のし)が風にたなびくモチーフで、4ドア・クーペの流麗さが室内で感じられるような設えである。
続いて登場した「THE 7 PURE METAL EDITION」では重要無形文化財保持者(人間国宝)である鍛金家の奥山峰石氏が、7シリーズのドアトリムとインテリアトリムに装飾を施した。福島県の三春滝桜が刻まれた赤銅(しゃくどう)が銀板に嵌め込まれ、あわせて備わる純銀のワインカップとともに季節の移ろいが感じられるものとなっている。
後世に語り継ぐべき逸品
そして先頃、第3弾モデルの「THE X7 NISIJIN EDITION」が登場した。BMWのフラッグシップSAVであるX7 xDrive40d Design Pure Excellenceをベースとしたこれは、前2作と同様、BMW Individualの専用ボディカラーやメリノ・レザーを施したうえで、和織物の最高峰である西陣織が内装にあしらわれた。インテリアパネルは光と色彩の移ろいを、金銀箔を重ねた箔押し技法で奥行きを表現。加えてその図柄を細く裁断してよこ糸に織り込む“引箔”という西陣織の伝統技法で作り上げたフロント・センター・アームレストを採用、そのうえにめでたさの前兆である卿雲(けいうん)を模した織も施される。
歴史ある引箔技術を伝える工房や老舗の西陣織メーカーによる装飾はX7の室内を格調高く洗練させ、見慣れた景色も雅やかに変えてくれるものだ。ドイツの職人による精緻な工業製品に日本の匠の技が注がれたモデルは、後世に伝えられていくべき逸品だと思う。
この特別モデルの販売台数は限定3台のために手に入れるのは容易いことではないが、BMW Individualは誰にでも手が出せるオーダーメイド・プログラム。オーナー自身が作り上げる楽しみは無限に広がっている。イマジネーションと美的センスを最大限に駆使して、クルマというキャンバスにあなたの理想を描いてみてはいかがだろうか。
BMWが展開するアートカー。M1はアンディ・ウォーホル、5シリーズは加山又造氏の手になる。
第1弾モデルの8シリーズ・グランクーペのセンター・コンソールには蒔絵螺鈿があしらわれる。
金属的な硬質さと生命力が感じられる枝垂れ桜が見事に融和した7シリーズのインテリア。
光のあたり具合や見る角度によって様々な表情を見せる特別色“アメトリン”をまとったX7。
西陣織の伝統技法を用いたセンター・アームレストとインテリア・トリムパネルによる奥深い美しさが特徴の室内。
五色金重ねと呼ばれる箔押し技法により、奥行が深まったインテリアトリム・パネル。
展示車には西陣織の世界観をさらに高めるため、同様の手法を用いたルーフライナーが与えられていた。
TEXT:桐畑恒治(AQ編集部)
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