スズキの軽クロスオーバーSUV「ハスラー」は、登場から5年以上を経た今も月平均7000台超を記録するロングセラー軽だ(タフワイルド含む)。そんなハスラーとジムニーの関係を分析してみたい。現行ジムニーがあれだけとんがれたのは、ソフトユーザーをハスラーが引き受けたからではなかろうか?
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ、ベストカーWeb編集部
ジムニーがとんがれたのはハスラーのおかげ!? 発売5年でも爆売れ中の愛すべき軽クロスオーバーがすごい!!!
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ハスラーの登場がジムニーの個性を際立たせた
スズキ ハスラー。発売5年を経ても軽販売ランキングトップ5に入る強者
2018年に登場した現行ジムニー(JB64型)は、ラダーフレーム構造や3リンクリジッドアクスル式サスペンションを採用し、オフロード性能を徹底的に追求した本格派の軽クロカンSUVだ。 しかし、その硬派な設計は、日常使いを重視するユーザーにはややハードルが高い。
そんなユーザーを魅了したのが、2014年に初代が発売されたハスラーである。 ハスラーは、ワゴンRをベースに丸型ヘッドランプや大径タイヤ、高い車高などのSUV要素を取り入れた、遊び心あふれる軽クロスオーバーとして開発された。
これにより、ジムニーが徹底的にオフロード性能を追求する一方で、ハスラーが日常重視のソフト志向のユーザーを受け止める役割を果たしたというのが、ベストカーWeb編集部の見立てだ。
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ハスラーの進化と売れ続ける人気っぷり!
ハスラーがいたからジムニーはとんがることができた
現行ハスラーは、2020年1月に発売された2代目モデルで、ホイールベースを35mm延長し、室内空間をさらに広く使いやすくした。
2024年5月には特別仕様車「タフワイルド」を追加。専用フロントグリルやメッキバンパーガーニッシュ、ブラックメタリックの15インチアルミホイールなどを採用し、タフで存在感のあるデザインに仕人気が集まった。インテリアも撥水加工を施したファブリックシートや専用のインテリアカラーを採用し、アクティブな印象を強めている。
この時ハスラー全体も改良を受けて進化した。LEDヘッドランプの全車標準装備や、ハイブリッドX、ハイブリッドXターボに「ナノイーX」機能付きフルオートエアコンを搭載、さらに360°プレミアムUV&IRカットガラス、シートバックアッパーポケットなどを採用し、快適装備を充実させた。 全車がコネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応し、利便性が向上したことも見逃せない。
これらの進化により、ハスラーは日常使いに適したソフト志向のユーザーから高い評価を得ており、2025年1~5月の累計販売台数3万8894台(月平均7779台)と、発売から5年超を経てもなお高い人気を維持しているわけだ。
ジムニーとハスラー、それぞれの個性が光る
現在の人気の起爆剤ともいえるハスラーのタフワイルド
ジムニーは、悪路での高い走破性や機敏性を持ち、オフロードでの使用を想定した本格派のSUVである。 一方、ハスラーは、個性的なデザインと快適な装備を兼ね備え、日常使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍する。 このように、ジムニーとハスラーは、それぞれの個性を際立たせることで、異なるユーザー層のニーズに応えている。
ハスラーがソフト志向のユーザーを受け止めたことで、ジムニーはその個性をより際立たせることができた。 スズキの戦略は、ユーザーの多様なニーズに応えることで、両車種の魅力を最大限に引き出しているといえるだろう。
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しかし、あくまでも軽だから、衝突安全性能は低い。制限速度遵守は必須。