現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > メルセデス・ベンツGクラス 中古相場が絶賛「高騰中」のワケ 新車価格超えも?

ここから本文です

メルセデス・ベンツGクラス 中古相場が絶賛「高騰中」のワケ 新車価格超えも?

掲載 更新 24
メルセデス・ベンツGクラス 中古相場が絶賛「高騰中」のワケ 新車価格超えも?

新車より中古のほうが高い?

「2020年に購入した『G 350d』は購入時に諸経費込みで1300万円弱だった。今なら下取りで1500~1600万円いくと思う」

【画像】絶賛「高騰中」?【中古車でも人気の3モデルを見る】 全154枚

先日、あるタレントが自身のユーチューブ・チャンネルでそう語り、ちょっとした話題となった。

Gクラスの中古車が新車より高いなんて本当なのか?

気になって調べてみたら、たしかに事実だった。今、Gクラスの中古車は高いのだ。

中古車検索サイトで新しいGクラスの相場を探ってみると、新車登録から1年以内のG 350dでは新車価格(1251万円)に450万プラスというのが一般的な相場感。もっとも安いプライスタグの個体が1700万円を掲げている。

同様に新車価格1289万円の「G 400d」は、最安が1898万円、新車価格2218万円の「メルセデスAMG G63」は2668万円からとどのグレードも新車価格を大幅にうわまわっていることが確認できた。

たしかに、その中古車価格には新車時の車両本体価格には含まれないオプション装備品が含まれている個体もあるだろう。

とはいえ、「クルマは登録して新車ではなくなった瞬間に価値が落ちる」なんていう常識はGクラスに関しては通用しないようである。

いくら1年未満で程度極上&低走行とはいえ、中古車が新車価格を大幅に超えるとは一般的ではない。

果たして、そこにはどんな背景があるのだろうか。

ランクルよりも納期が長い?

「Gクラスの中古車相場はたしかに高くなりました。その背景にあるのは、新車が手に入りにくいことです」

メルセデス・ベンツを得意とする中古車店のスタッフはそう説明する。

キーワードは「新車が手に入らない」ということ。そこに大きな意味があると考えてよさそうだ。

背景を紐解くにはまず、昨今の新車販売を取り巻く環境を理解する必要がある。

半導体不足、そして新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウンなどの影響でいま、自動車の生産は世界的に制約を受けている。

だから納期が長くなる傾向にあり、国産車ではトヨタ「ランドクルーザー」が公式ウェブサイトで「納期は4年程度」を告知するなどこれまでの常識では考えられなかった状況になっているのだ。

一般的な車両でも「半年待ち」はザラである。

同様にGクラスも需要と供給のバランスが大きく乱れており、現時点で5年待ちという情報も。

そんな新車の品薄が中古車価格冒頭を引き起こしたことは間違いないだろう。

Gクラスの日本公式サイトを見ると、車両の概要こそ読めるがグレード構成や価格、そしてスペックといった詳細は見ることができない。

さらに「在庫僅少につきご購入いただけない場合がございます」とも書いてあり、入手が難しいことを示している。

インターネット上では長期の納期待ちどころか「Gクラスがオーダーできない」という情報もあるが、果たして実際のところはどうなのだろう。

新車が手に入らないワケ

「新車のGクラスがオーダーできない」といううわさについてメルセデス・ベンツ日本の広報に確認してみた。

「現在Gクラスは納期が未定のため新規のご注文は受けていません」(メルセデス・ベンツ日本の広報部)

本当だった。

広報部によると、そもそもGクラスはほかのモデルに比べて手作業で生産している工程が多く、生産には限りがあって多くのバックオーダーを抱えていた。

「そこへ半導体不足とコロナ禍の影響、さらには需要増を受けたことで現在の状況につながった」という。

いつからGクラスのオーダーを再開するかは不明だが、明らかなのは一朝一夕で状況が変わるような背景ではないということだ。

それは、高騰している中古車価格が沈静化するのには時間がかかることも意味している。

ところで、生産中の車両にもかかわらず程度のいい中古車が新車価格以上の高値で取引されている例として思い浮かぶのはホンダ「S660」である。

こちらも生産終了が決まっていて新規で新車をオーダーすることはできないことが理由だ。

またランボルギーニ「ウルス」も、現時点で中古車検索する限り新車価格を下回る中古車が存在しない。

これも新車供給数が少ないことで需要と供給のバランスが崩れているからに他ならないだろう。

ちなみに、Gクラスの新車が手に入れるチャンスが絶対にないかといえばそうではなく、確率は少ないがキャンセルとなった車両が入手できることもあるようだ。

こんな記事も読まれています

パナソニック カーバッテリー「カオスW1シリーズ」発売 アイドリングストップに耐える長寿命
パナソニック カーバッテリー「カオスW1シリーズ」発売 アイドリングストップに耐える長寿命
グーネット
ジープ「ラングラー」新型モデル発売!エントリーグレード導入&2種類の限定モデル設定
ジープ「ラングラー」新型モデル発売!エントリーグレード導入&2種類の限定モデル設定
グーネット
ランドローバー「ディフェンダー」2025年モデル受注スタート 標準装備をアップデート
ランドローバー「ディフェンダー」2025年モデル受注スタート 標準装備をアップデート
グーネット
DS4 ヒナゲシのような赤いボディカラーの特別仕様車「コクリコエディション」発売
DS4 ヒナゲシのような赤いボディカラーの特別仕様車「コクリコエディション」発売
グーネット
渋谷の空に新型ラングラーが現れた!【改良新型ジープ ラングラー アンリミテッド】
渋谷の空に新型ラングラーが現れた!【改良新型ジープ ラングラー アンリミテッド】
グーネット
フェラーリ499Pが好調キープか、FP1でワン・ツー。ランボルギーニとアルピーヌが続く/WECスパ
フェラーリ499Pが好調キープか、FP1でワン・ツー。ランボルギーニとアルピーヌが続く/WECスパ
AUTOSPORT web
不遇のイメージが色濃いR33スカイラインだが乗っていて楽しかったゾ! 所有していたからこそわかった[走り]の真実
不遇のイメージが色濃いR33スカイラインだが乗っていて楽しかったゾ! 所有していたからこそわかった[走り]の真実
ベストカーWeb
シェイクダウンは今季初出走のソルドが首位タイム。ヒョンデがトップ3独占/WRCポルトガル
シェイクダウンは今季初出走のソルドが首位タイム。ヒョンデがトップ3独占/WRCポルトガル
AUTOSPORT web
ガソリンを捨てきれない理由は[ハイブリッド車]のバッテリー寿命!? 延命術はあるのか?
ガソリンを捨てきれない理由は[ハイブリッド車]のバッテリー寿命!? 延命術はあるのか?
ベストカーWeb
ウェッズの人気ホイール「レオニス」に輝く新作登場! 繊細さの「FR」と躍動感の「MV」はトヨタ「アルヴェル」から軽自動車まで対応
ウェッズの人気ホイール「レオニス」に輝く新作登場! 繊細さの「FR」と躍動感の「MV」はトヨタ「アルヴェル」から軽自動車まで対応
Auto Messe Web
ポイントリーダーのマルティン、初日最速で予選へ。母国戦クアルタラロも奮闘10番手|フランスGPプラクティス
ポイントリーダーのマルティン、初日最速で予選へ。母国戦クアルタラロも奮闘10番手|フランスGPプラクティス
motorsport.com 日本版
新型ミニ・クーパー SEへ試乗 プレミアムでも「個性」は希釈? 本当の4代目はEVのみ
新型ミニ・クーパー SEへ試乗 プレミアムでも「個性」は希釈? 本当の4代目はEVのみ
AUTOCAR JAPAN
ニューウェイ離脱に「彼の役割は変わった」とレッドブル代表。チームは数年前から準備をしてきたと主張
ニューウェイ離脱に「彼の役割は変わった」とレッドブル代表。チームは数年前から準備をしてきたと主張
AUTOSPORT web
日産「フェアレディZ」が1-2フィニッシュ! SUPER GT第2戦富士GT500クラスは波乱の展開でした
日産「フェアレディZ」が1-2フィニッシュ! SUPER GT第2戦富士GT500クラスは波乱の展開でした
Auto Messe Web
グローバル販売は340万台超 日産、2023年度決算発表 売上アップも中国では「苦戦」続く
グローバル販売は340万台超 日産、2023年度決算発表 売上アップも中国では「苦戦」続く
AUTOCAR JAPAN
「風評は瞬く間に拡散されてしまう」ミック・シューマッハーが明かすWEC挑戦決断時の葛藤と、F1との違い
「風評は瞬く間に拡散されてしまう」ミック・シューマッハーが明かすWEC挑戦決断時の葛藤と、F1との違い
AUTOSPORT web
630万円! 最上級の「3列シートSUV」発表! パワフルな「ターボ×ディーゼル」エンジン搭載した特別な「オーバーランド仕様」発売へ!
630万円! 最上級の「3列シートSUV」発表! パワフルな「ターボ×ディーゼル」エンジン搭載した特別な「オーバーランド仕様」発売へ!
くるまのニュース
アウディF1、サインツに次ぐ候補はオコンか。現ドライバーのボッタスと周冠宇は厳しい状況
アウディF1、サインツに次ぐ候補はオコンか。現ドライバーのボッタスと周冠宇は厳しい状況
AUTOSPORT web

みんなのコメント

24件
  • 「Gクラス大人気!品薄で手に入らない!ー中古車価格も高騰中!」と、盛んに喧伝、煽られていますが、、、

    現実としては昨年MBジャパンの販売実績、Gクラスは、AクラスとGLBに次ぐ堂々の第3位。
    GLAやCクラスなどよりも遥かに多くのGクラスが販売・納車されているのが実態です。

    Gクラス、しょせんは使い辛く、信頼性や経済性も低いクルマ、大量供給で希少性が薄れれば我慢して乗るようなものではなく、中古車バブルはそうそう続かないと見るのが妥当でしょう。
     

  • 弟が販売店にいるが、いいクルマだけど客層がね、、、だそう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1251.01705.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

318.02830.0万円

中古車を検索
Gクラス (ハッチバック)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1251.01705.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

318.02830.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村