忍耐強く戦うのは美徳だが、時間は限られている。今のF1でそのプレッシャーに潰されかけているのは、レッドブルのリアム・ローソンである。ローソンは今季、レッドブルからF1フル参戦デビューを果たしたが、開幕戦オーストラリアGPで苦戦。その厳しい状況は第2戦中国GPでさらに悪化し、スプリント予選と予選の両方で最下位という、まさに最悪の状況に陥っている。
ローソンはこの苦境を認識しており、これまでの歴史同様、レッドブルの2番目のシートが波乱に満ちているということを、身をもって実感している。
■F1日本GPでのレッドブル起用? もちろん100%ですよ! 好調続く角田裕毅、ローソン苦戦で浮上する昇格論にジョークで返答
「時間が経てば、いい結果が出せるだろう。でも、僕には時間はない」
ローソンは予選後のメディアスクラムでそう語った。
レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、このローソンの発言について「彼の言う通りだ」と語る。
「残念な結果だった。全てを分析して、それから判断する。全てはパフォーマンス次第だが、彼は結果を出せなかったのだ」
なおローソンのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンは、レッドブルのマシンよりも、レーシングブルズのマシンの方がドライブしやすいのではないかと、ローソンの苦戦を擁護する。実際、昨年のローソンは角田裕毅に非常に近いパフォーマンスを発揮していたが、今季はレーシングブルズのマシンを駆る角田の方が、レッドブルのマシンを走らせるローソンよりも圧倒的に速いのだ。
「レーシングブルズ時代のリアムを見れば、実際ユウキと同じようなパフォーマンスを発揮していた。彼らの間に、大きな差はないと僕は思ったんだ」
そうフェルスタッペンは言う。
「そうでなければ、レッドブルがリアムを昇格させるという選択をしなかっただろう。でも、ふたりの差は今年になって突然大きくなり、さらにユウキたちは僕にもとても近付いている。それは、何かを物語っていると思うよ」
「リアムと話すと、レーシングブルズのマシンは僕らのマシンよりも間違いなくドライブしやすいみたいだ」
しかしマルコ博士は、その見解が正しいとは思っていないようだ。
「結局のところ、すごく速いマシンはドライブするのが難しいんだ」
レッドブルは長年にわたって、フェルスタッペンに近いパフォーマンスを発揮できる、適切な”セカンドドライバー”を探すことができていない。ただ、角田がレーシングブルズで印象的なパフォーマンスを発揮し続けていることで、レッドブルは考えを改め、将来的にもう一度、このセカンドシートを交代することを決断することになるかもしれない。
「ユウキは、最初のレースでもスプリントレースでも、競争力があった。ミスはなかった」
そうマルコ博士は言う。
「だがさらに印象的だったのは、2回目のレースを戦うハジャーだ。彼はこのサーキットを知らないのに、予選で7番手になった。それはさらに印象的だ。これはジュニアプログラムがしっかりと機能していることを示しているし、レーシングブルズに競争力があり、明らかにドライブしやすいマシンが出来上がったということも示している」
現在の傾向が続く場合でも、角田がトップチームに昇格の可能性は無視され続けることがあるのか? そう尋ねると、マルコ博士は次のように語った。
「そうなった時に話し合いをしよう。ユウキは将来のために走っている。それが重要なのだ。そして彼は今、とてもうまくやっている」
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みんなのコメント
あと今年のレッドブルのマシン自体はそこまで早くないと思われます。