■ワックスは納車後すぐにかけたらいけない!?かつての塗装技術が産んだ定説も現代では・・・
新車の美しさをいつまでも維持したいという思いはすべてのドライバーに共通するといっても過言ではありません。
しかし、巷では新車が納車されたあと、すぐにワックスがけをするのは避けたほうが良いという説が見受けられます。
新車にすぐにワックスをかけてしまうと、塗装を傷めてしまうのでしょうか。
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昨今ではクルマを購入してから納車されるまでに期間が空くことがあり、とくに人気のクルマは納車時期が半年から1年以上空いてしまうといったこともあります。
そのため、納車される日は待ち遠しく、また新車のきれいな状態を維持し続けたいと思う人も多いでしょう。
そんな納車されたばかりのクルマには、ワックスがけや洗車などの刺激を与えることは避けるべきだという説を聞いたことがある人もいるかもしれません。
これは、塗料によって成形された「塗膜」が完全に乾いておらず、表面が柔らかい状態が理由とされていますが、完全に硬化するまでに長い時間を要する「エナメル」や「ラッカー」を主な塗料として使っていたのはかなり昔のこと。
現在では、塗料の質も向上したうえ、硬化も自然乾燥ではなく焼き付けと呼ばれる熱処理によっておこなわれるようになっており、前述のような硬化が不十分な状態で流通することは考えられません。
トヨタ自動車75年史によると、すでに1959年の時点で表面の塗装に約150度以上の高温で20分乾燥させることで表面の硬度が非常に高くなるメラミン焼付け塗料が使用されています。
そもそも、自動車の製造は塗装の後に組み立て作業がおこなわれ、完成した後、出荷まで工場で数日保管された後、あらゆる交通手段による輸送を経て、納車に至ります。
したがって、新車はすぐにワックスをかけないほうが良いという説は、塗装技術の進んだ現代においてはあまり考える必要はありません。
ちなみに、クルマにワックスをかけるときにはボディの汚れをしっかり落とすことが必要不可欠です。
このことからも、汚れが限りなく少ない新車のうちにワックスがけをおこなうことは好ましいといえるでしょう。
なおワックスと似たようなクルマを保護する手法として、コーティングというものがあります。ワックスとは主成分や効果の持続時間、撥水性が異なります。
では、新車後のコーティングはどうなのでしょうか。コーティング会社の担当者は、次のように話します。
「弊社では、納車されてからすぐにコーティングすることをオススメしています。
納車されてからすぐだと不純物などがなくきれいな状態ですが、1、2週間ほど経過してしまうとシミや傷などがつき、その後にコーティングをおこなうと、傷を消すための研磨が必要となり、施工の価格も倍以上変わってきます。
また、新車のクルマは焼き付け塗装をおこなっており、2週間以上経過していれば色が落ちるということはありません。
一方で、仮に事故などを起こした際にクルマの塗装をおこなってもらう場合は、2週間ほど置いてからコーティングをするのが良いでしょう」
※ ※ ※
また、新車時のワックスがけやコーティングに関して、国産メーカーの販売店スタッフは次のように説明しています。
「納車するときは、オプションでコーティングをつけるかどうか決められるので、コーティングをつけるとしている場合、ワックスはしなくて良いです。
コーティングをつけない場合はワックスがけをするのが良いでしょう
ただ、ワックスをかけるときは細かい砂やほこりがついている場合があるので洗車したあとにおこなうのが良いです」
■コーティング処理されたクルマにワックスがけしていい?
納車されてすぐの新車は、シミや傷がつく前にすぐにワックスがけをするのが一番クルマを綺麗に保つことができるといえるでしょう。
一方で、最近では新車を購入する際、販売店からオプションでコーティング施工を勧められることが多くなりました。
では、このコーティング施工の上からワックスをかけることに意味はあるのでしょうか。
SNSでは、「コーティングの上にワックスかけてみた」「コーティングの上にワックスを塗った」「ワックスを塗ったことでよりツヤ感が増した!」といった声が見られており、ツヤ出しや、より汚れを落としやすくするためにコーティングの上からワックスをかけるという人もいるようです。
これについて、前述のコーティング会社の担当者は以下のように話します。
「コーティング施工の上にワックスをかけても定着しないため、ワックスをかける意味はほとんどないでしょう」
コーティング施工は、樹脂やガラスなどの素材を塗装面に定着させ、層で覆うことで保護する処理のことをいいます。
色褪せや汚れを防ぎ、日々の洗車を手軽にするうえ、美しい光沢が手に入るコーティング施工が納車時に済んでいることから、多くの購入者がつけるオプションとして支持されています。
コーティングの寿命は3年から5年といわれており、その耐久性も人気の理由です。
コーティング処理のなされた新車には、特別な理由がない限り、ワックスをかける必要はないでしょう。
ワックスの主成分は、カルナバと呼ばれる植物性の樹脂で、熱に弱く、紫外線で劣化してしまうため、コーティングの上に塗り重ねることでせっかくの保護層を劣化させてしまいます。
したがって、コーティング施工のされたクルマの基本的なお手入れは手洗いによる洗車に尽きます。
洗車でツヤも蘇り、シミも落とせるのがコーティング施工の大きなメリットです。
塗装技術の発達した現代において、納車時には塗装面の硬化が完全に済んだ状態であるため、ワックスがけや洗車などのメンテナンスは問題なくおこなうことができます。
新車の状態をいつまでも保つために、早い段階からボディケアをおこなうことは好ましいことです。
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みんなのコメント
一切乗らず車庫保管ならあるか?
客は知らないが
そんな時、納車日が雨だったりすると直した所がまだ完全に乾燥してないので白く濁ってたりする
営業マンは神に祈るのです
気づかれませんように