現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 音もトルクも迫力もすべてが揃ったゼロエミッションで戦うレースカー! トヨタが「GR H2レーシングコンセプト」をル・マン24時間レース会場で初公開

ここから本文です

音もトルクも迫力もすべてが揃ったゼロエミッションで戦うレースカー! トヨタが「GR H2レーシングコンセプト」をル・マン24時間レース会場で初公開

掲載
音もトルクも迫力もすべてが揃ったゼロエミッションで戦うレースカー! トヨタが「GR H2レーシングコンセプト」をル・マン24時間レース会場で初公開

 この記事をまとめると

■トヨタが2023年ル・マン24時間レース会場で「GR H2レーシングコンセプト」を初公開

「開発車両」たちがガチレース! メーカーが全力を投入するスーパー耐久の「ST-Q」クラスの盛り上がりがヤバイ

■2026年に創設予定の水素カテゴリーに向けた水素エンジン車両のコンセプトカー

■豊田章男会長は「音もトルクも迫力もすべてが揃ったゼロエミッションで戦うレースカー」と説明

 次の100年後にもサーキットにはトヨタの姿あり!?

 100周年という大きな節目を迎え、記念すべき大会となった2023年のル・マン24時間レース。予選では復帰1年目のフェラーリがいきなりポールポジションを獲得し、決勝では近年稀に見る激戦が繰り広げられながらも、フェラーリが見事優勝を飾るドラマチックな形で幕を閉じた。6連覇を目指したトヨタであるが、ハンディキャップやトラブルに苦しみ、残念ながら2位でチェッカーを受けるという結果となった。

 決勝では惜しくも涙を飲んだトヨタであったが、大会会場では大きな存在感を示した。というのも、先日ACO(フランス西部自動車クラブ)より公表された「水素カテゴリーへの燃料電池車両に咥え水素エンジン車両の参戦を認める」という発表を受け、将来の参戦を見据えた水素エンジン車両のコンセプトカー「GR H2レーシングコンセプト」を初公開したからだ。

 トヨタはこれまでもスーパー耐久シリーズに水素カローラで参戦し、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで開催された「IDEMITSU 1500 SUPER ENDURANCE 2022」にも同車両で参戦するなど、積極的な活動をしてきた。モータースポーツという過酷な環境下でその技術を鍛え、カーボンニュートラル社会の実現に向けて水素エネルギーへの取り組みを加速させているのはのは御存知の通りだ。

 そして今回のGR H2レーシングコンセプトの発表は、新世代のル・マン24時間レースにも、トヨタはこれまで同様の姿勢で挑戦をしていくことの意思表明にほかならない。

 GR H2レーシングコンセプトの発表に際し、トヨタの豊田章男会長は「モータースポーツでカーボンニュートラルを実現すること、それも、レースでのパフォーマンスや興奮を犠牲にすることなく、それを実現することを私は目指しています。私どもの新たな水素レーシングカーが、将来、水素クラスに参加することを楽しみにしています。そこには、音も、トルクも、迫力も、すべてが揃っています。これは単なる新型レースカーではありません。ゼロエミッションで戦うレースカーです。次の100年後も、こうしてチェッカーフラッグが振られることを祈っています」とコメントを添えた。

 これに対し、ACOのピエール・フィロン会長は「この2023年6月9日という日は、世界一の自動車メーカーが、新たな水素エンジンの取り組みを発表した日であるという、ル・マン24時間と、FIA世界耐久選手権の歴史のなかの金字塔として、将来振り返られるでしょう。~中略~ 本日、我々は、2026年ル・マン24時間の水素カテゴリーの創設に向け、重要な一歩を踏み出しました。繰り返しになりますが、自動車メーカー各社の志と同調し、耐久レースは持続可能なモビリティの実現へコミットメントを示しました。私は、技術的な多様性を追求する、トヨタの挑戦、ACOに関わる人々のビジョン、そして、WECとル・マン24時間に敬意を表します。豊田さん、今回の発表をされたことで、ル・マン24時間の歴史にあなたの名が刻まれました」と返している。

 この先、モータースポーツで使われるエネルギーがいまとは別の何かに変わっていたとしても、そこにはモータースポーツを通してカーボンニュートラル社会の実現に向けて尽力するトヨタとそのレーシングマシンの姿があることは間違いなさそうだ。まずは2026年のル・マン24時間レースの水素カテゴリーに「GR H2レーシング」が参戦するのを楽しみに待ちたい。

こんな記事も読まれています

JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
JMIAが2025年を目指し『NEXT-FORMULA-PROJECT』をスタート。コンセプトカー開発に着手
AUTOSPORT web
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
宮田莉朋、イモラで試した新しいアプローチ。間一髪の接触回避で飛び出した自己考察/FIA F2第4戦レビュー
AUTOSPORT web
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
純正を超える走りと快適性を追求! HKSの車高調「HIPERMAX S」に40系ヴェルファイア2WD専用が登場
くるまのニュース
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
【auto sport web/auto sport キャリア採用】一緒に仕事をしたい方、募集します
AUTOSPORT web
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
マッスルカー『チャレンジャーSRTヘルキャット』、ドゥカティと加速競争…映像公開
レスポンス
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
好調の角田裕毅、モナコでの初ポイント獲得へ「まずは昨年と同じように予選Q3進出を目指す」
motorsport.com 日本版
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
大人“6人”乗れるレクサス「高級ミニバン」初公開! 1500万円の豪華仕様、反響は?
くるまのニュース
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
マクラーレン、アイルトン・セナを称える…800馬力スーパーカーをカスタム
レスポンス
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
後席の広さで選ぶミッドサイズ以下の国内メーカーSUVランキングTOP10
@DIME
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
RB、上位入賞妨げる“スタート問題”解消へ。原因はタイヤとクラッチ?「安定感のあるレッドブルとは同じエンジン」と角田裕毅
motorsport.com 日本版
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
ランボルギーニ初のプラグインハイブリッド スーパーSUV「ウルス SE」を日本初公開!
Webモーターマガジン
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
未来の新幹線? いいえ、トラックです…米ケンワースがプロトタイプを発表
レスポンス
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
レッドブル重鎮マルコ、F1モナコGPでの最大の敵はフェラーリと予想。一方ホーナー代表はマクラーレンを警戒?
motorsport.com 日本版
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
京急バスが東急バスを運行! 会社間の垣根越え初タッグ 横浜本社から遠隔監視
乗りものニュース
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
ポルシェジャパンが若者の夢に投資する「Porsche.Dream Together」プロジェクト
Webモーターマガジン
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
トヨタ「アルファード」が欲しい! けど“現行”は高すぎ… 「先代アルファード」なら200万円程度で買える!? 狙い目の「お買い得中古車」とは
くるまのニュース
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
ポルシェ911をレストモッド…シンガーがコーンズ・グループと日本における代理店契約を発表
レスポンス
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
マフラー出口の本数やデザインに意味はあるのか? なつかしの「竹ヤリ」から最新トレンドまでを元チューニング雑誌編集者が解説します
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

850.5955.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.01298.0万円

中古車を検索
H2の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

850.5955.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

130.01298.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村