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新型トヨタ・プリウスのプラグインハイブリッドモデルが発売。車両価格は460万円に設定

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新型トヨタ・プリウスのプラグインハイブリッドモデルが発売。車両価格は460万円に設定

 トヨタ自動車は2023年3月1日、新型プリウスのプラグインハイブリッド車(PHEV)を本年3月15日に発売すると発表した。車種展開はZグレードのみの設定で、車両価格は460万円とする。

 本年1月に発売したシリーズパラレルハイブリッド車(HEV)に続くPHEV車の新型プリウスは、コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーと高出力の駆動用モーター、高効率なガソリンエンジンを組み合わせる最新のプラグインハイブリッドシステムを搭載した、プリウス・シリーズのハイパフォーマンスモデルに位置している。

新型トヨタ・プリウスのハイブリッドモデルが発売。車両価格は275~392万円に設定

 肝心のパワートレインは、高効率の“ダイナミックフォースエンジン”のM20A-FXS型1986cc直列4気筒DOHC・D-4Sユニット(最高出力151ps/6000rpm、最大トルク19.2kg・m/4400~5200rpm)+1VM型フロントモーター(最高出力120kW、最大トルク208Nm)+電気式無段変速機(減速比3.605)+リチウムイオン電池(容量51.0Ah)で構成。システム最高出力は従来比で約2倍の164kW(223ps)、0→100km/h加速は6.7秒と、プリウスのハイパフォーマンスモデルにふさわしい圧倒的な動力性能を確保しながら、燃費性能はWLTCモードで19インチタイヤ装着車が26.0km/リットル、17インチタイヤ装着車が30.1km/リットルという低燃費を実現する。また、EVモードでの走行距離は日常のドライブのほぼすべてを電気だけで走行できる性能を確保。EV走行換算距離(等価EVレンジ)は19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車で従来比75%アップの105kmを達成した。さらに、山道などアクセル・ブレーキの踏み替え頻度が高い走行シーンで活躍する「回生ブースト(リジェネレーションブースト)」機能を採用。設定に応じてBレンジ以上に相当する強い回生ブレーキを発生させ、ペダルの踏み替え回数を減らしつつ、ドライバーの意のままの走りを実現する。EVとHVの切り替えは、AUTO EV/HVモードスイッチとEV/HVモード切替スイッチ(バッテリーチャージモード機能付)を設定。ECO/NORMAL/SPORT/CUSTOMが選択選択できるドライブモードも採用し、セレクトスイッチは専用のトグル式で仕立てた。

 PHEVならではの機能として、レジャーやアウトドアで役立つ、バッテリーに蓄えた電力を外部に給電できる「EV給電モード」に加えて、停電や災害などの非常時にクルマを電源として活用できる「HEV給電モード」を設定したこともトピックだ。HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から約5日分の電力を供給できる。また、給電用の装備として室内への虫などの侵入や雨天での雨水の侵入を防ぐ外部給電アタッチメントを標準で採用。ドアガラスを閉じたままでの外部給電を可能とした。さらに、付属のヴィークルパワーコネクターを充電インレットに差し込むことで100V/1500Wの外部給電コンセントとしても利用できる機能を導入している。

 一方、充電に関してはAC200V/7.5mの充電ケーブルを付属し、車両右後方に充電ポート(充電インレット照明&充電インジケーター付)を設置。200V/16Aの普通充電で満充電までを約4時間30分でこなす。また、太陽光を効率よく電力に変換し、1年間でEV走行1250km分に相当する電力を生み出す第2世代のソーラー充電システムをオプション(28万6000円)で設定。さらに、普通充電時にパワースイッチをONにすると外部電源の電力を利用してエアコンやオーディオの使用が可能となる「マイルームモード」を採用した。

 エクステリアに関しては、HEV車と同様、プリウス独自のアイコンである“モノフォルムシルエット”を継承しながら、第2世代TNGAプラットフォームによる低重心化や特徴的なハンマーヘッドモチーフをさらに際立たせて機能性とデザイン性を高次元で両立したフロントマスク、薄型一文字のコンビネーションランプやセンター配置の車両エンブレムなどによって存在感あふれる後ろ姿を創出したリアビュー、キャラクターラインを最小限に抑えたシンプルでありながら抑揚のあるボディ造形により“感性に響くエモーション”と“普遍的な美しさ”を表現したサイドセクションで構成。また、PHEV車独自のアレンジとして、艶ありブラック・金属調シルバー塗装のフロントロアグリルやグレースモークカラーのテールランプ、スポーティかつダイナミックな造形の切削光輝+ブラック6.5J×19アルミホイール(センターオーナメント付、タイヤは195/50R19サイズ)などを採用する。シューズは6.5J×17スチールホイール(樹脂フルキャップ[ダークグレーメタリック塗装]付、タイヤは195/60R17サイズ)も選択可能だ。ボディカラーはマスタード、アッシュ、エモーショナルレッドII、プラチナホワイトパールマイカ、アティチュードブラックマイカ、ダークブルーという6色をラインアップした。

 内包するインテリアは、HEV車と同じく“走りのワクワク感”と“上質さ”を融合させた新デザインや、「アイランドアーキテクチャー」による圧迫感のない広々とした空間、トップマウントメーターおよび7インチTFTカラーメーターやオルガンアクセルペダルなどを配したコクピットを採用したうえで、ヒートポンプシステム付きのオートエアコンやヴィークルパワーコネクター付きのアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付/センターコンソール後部1個・ラゲッジルーム左側1個)、高床タイプのラゲッジトレイなどを専用装備。また、12.3インチHDディスプレイを配したディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusと光ビーコンユニット付ETC2.0ユニット(VICS機能付)を標準で組み込む。一方、前席にはスポーティシート(運転席:8ウェイパワー機構、除電スタビライジングプラスシート)を、後席にはセンターアームレスト付き6対4分割可倒式シートを装着し、表皮には合成皮革を採用。内装色はグラディエントブラック(基調色:ブラック/ダークグレー、インパネ・シート加飾:ニュアンススティール、インパネイルミネーション:ブルー、インパネ助手席アッパー部:クラウドプリント、シフトノブ加飾:サテンメッキ、ステアリングホイールスイッチ:ブラック)を標準で、マチュアレッド(基調色:ブラック、インパネ・シート加飾:アナダイズドレッド、インパネイルミネーション:レッド、インパネ助手席アッパー部:クラウドプリント、シフトノブ加飾:アナダイズドレッド、ステアリングホイールスイッチ:レッド)をオプションで設定した。

 先進安全運転支援システムの充実ぶりも見逃せない。先進機能を付与し、同時に検知対象を拡大した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。アダプティブハイビームシステム[AHS]もPHEV車専用で組み込む。また、後方車両接近告知や周辺車両接近時サポート(録画機能・通報提案機能)、セカンダリーコリジョンブレーキ(停車中後突対応)といった機能も採用。さらに、高度運転支援システムのトヨタ チームメイト[アドバンストパーク](リモート機能付)+パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)を標準で装備した。

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