トヨタのまったく新しいBEV(バッテリー式電気自動車)「bZ4X」のプロトタイプに小川フミオが試乗した(前編)。
FWDベースの理由
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トヨタ自動車がついにピュアEVを手がける。2022年2月にジャーナリスト向け試乗会が開催されたのがbZ4Xである。最長530km程度の航続距離を誇るいっぽう、都会的なスタイリングで、広い層にアピールしそうだ。運転も楽しい。
bZ4Xは、ご存知のかたも多いと思うけれど、トヨタがスバルと共同開発したモデルだ。2850mmと長めのホイールベースをもつEV専用プラットフォーム(e-TNGAと呼ばれる)を使い、フロントモーターの前輪駆動版と、リアにもうひとつモーター搭載の全輪駆動の2モデルでの商品展開になりそう。
フロントモーターの前輪駆動は、たとえばヒョンデの「IONIQ 5(アイオニック5)」がリアモーターの後輪駆動を基本とするのとは、対照的だ。
このレイアウトを選んだ理由は、「顧客が前輪駆動車の運動性に慣れているし、リアの荷室が大きくできるメリットを考えて」と、開発者に説明を受けた。
bZ4Xは、クラディングといって、黒いままの合成樹脂のパーツで、バンパーの一部やホイールハウスまわり、それにドア下部を覆い、ちょっと非日常な雰囲気を特徴とする。「RAV4」より少し長くて、少し低い。全長4690mm、全高1600mmのボディを、160mmも長いホイールベースのシャシーに載せる。
試乗の場所は、千葉「袖ケ浦フォレストレースウェイ」。アストンマーティンやポルシェでも走ったことのある1周2.4kmのショート・サーキットだ。しかもというか、「スピードを出しすぎないように」と、主催者側では、コースにパイロンを立てて、ドライバーが減速を早めに多めにするようにしていた。つまり、それだけbZ4Xは速いということだ。
気持ちのいい走り
じっさいに、そのとおりだった。71.4kWhのリチウムイオンバッテリーを床下に敷き詰め、システムを時にはあたため、ときには冷却することで、“効率”と“性能”を追求したという。前輪駆動版で150kW、全輪駆動だと前後あわせて160kWのパワーは、2t前後という車体でも充分すぎるほど。
私はまず“出足”がいいのに感心した。コースに入るとき、短いストレート部分でもおもしろいように速度が上がっていく。
「目線の移動が少なくなるよう心がけて設計した」と、チームの設計者がいうメーターで速度計の数字がクルクルと目まぐるしく増えていくを見ながら、1コーナーを抜けるときからアクセルペダルを強めに踏み込んでみると、加速感はスポーツカーのようだった。
もうひとつ感心したのが、ハンドリングのよさ。カーブを曲がっていくときの車体のロールは抑えぎみで、かつ、ステアリングホイールと車体とは、しっかりつながっている感覚がある。ようするに、気持ちがいいのだ。
アクセルペダルの微妙な動きにダイレクトに反応する加減速感覚という、電気自動車の特徴がある。
それを味わっていると、電気自動車は環境適合車かもしれないけれど、すぐれたシャシーと組み合わせれば、かぎりなくスポーツカーに近づいていくのだなぁと感心させられた(後編に続く)。
文・小川フミオ 写真・田村翔
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みんなのコメント
借りパクのトヨタの面目躍如っすな