現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > SUV好きのレーシングドライバーが選ぶ! 「悪路最強」のヨンク車とは?

ここから本文です

SUV好きのレーシングドライバーが選ぶ! 「悪路最強」のヨンク車とは?

掲載 更新 11
SUV好きのレーシングドライバーが選ぶ! 「悪路最強」のヨンク車とは?

 Gクラスは意外にも取り回しが良い

 ボクは、一昨年は「ジープ・ラングラー」に、そして昨年は「ランドローバー・ディフェンダー」にCOTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)で最高点を配してきた。国内外を問わず、世界各地で山岳地域のみならず市街地や整備された高速道路でさえも自然災害による道路環境の悪化で普通の車では走行不能に陥る場面が増えていて、悪路での走破性の高さも「命を守る選択」として、かつてエアバッグ装着車を積極的に選択した時代があったように重要であると考えたからだ。

背高でも凄い! レーシングドライバーが納得する「走り」をもつ現行SUV5選

 COTYは前年度の11月1日から当該年の10月末までに日本国内で発表・発売されたモデルに限定されるので、実際には「オフロード最強系SUV」を購入しようとするとほかにも選択肢はある。

 その筆頭に上げられるのはメルセデス・ベンツGクラスだ(以下Gクラス)。1979年の初代登場からすでに40年以上が経過しているが、一昨年にキープコンセプトのままフルモデルチェンジを受け、新世代の技術が取り入れられた。

 Gクラスはもっとも大きなメルセデス・ベンツという印象を持っている人が多いが、実際はそうではない。全長は5m以下で全幅も2mに及ばない。アルミニウム製の軽量ボディパーツやトランスミッションケースなども軽量化を図り、車両重量は旧モデルから166kgも軽くなった(G550)。

 悪路走破性を図る尺度として最低地上高があるが、Gクラスは241mm(G550)もある。加えて最大45度の傾斜角を登れる登坂性能に700mmという最大渡河水深性能を誇っている。実際、Gクラスは人が歩くのも困難な斜面や岩場も難なく走破する。にもかかわらず、高速道路など乾燥舗装路ではメルセデス・ベンツを名乗るのに相応しい快適性を身につけているのだ。ステアリングギア比はスポーツセダンなみにクイックになり、コーナーでの取り回しも楽になった。最大で約40度近く切れる大きな操舵角で最小回転半径は6.3mだ。

 GクラスにもAMGのハイパフォーマンスモデルがラインアップされており、エンジンのハイパワー化だけでなくサスペンションにアンチロールバーを追加していて高速走行安定性も圧倒的に高められている。200km/hオーバーの速度域を現実的に実用領域としているドイツ・アウトバーンで鍛えられ、通用する最強SUVとしてG 63 AMGに並ぶクルマは存在しないだろう。G63 AMGをベースに6輪化した「6×6」は走行性もさることながら約8000万円という価格面でも他を圧倒していた。

 パジェロがなくなったいま国産車から選ぶならランクル

 ディフェンダーと同じ英・ランドローバー社の最上級SUVモデルである「レンジローバー」も優れた悪路走破性を誇っている。ディフェンダーと同等以上の走破性を持ちつつ、高級な本革の内装や装備で質感を高め、「砂漠のロールス・ロイス」と呼ばれた時代もあった。だが近年では、その本家「ロールス・ロイス」からも「カリナン」と呼ばれるSUVがラインアップされていて、真の「砂漠のロールス」として君臨している。

 カリナンと並び称されるのは同じ英国の超高級ブランドであるベントレー社がリリースする「ベンテイガ」だ。カリナンが独BMW社製の6.7リッターV12気筒エンジンを搭載し571馬力の最高出力を発揮するのに対し、ベンテイガは独VW(フォルクスワーゲン)と共同開発した6リッターのW型12気筒ツインターボエンジンを搭載する。最高出力は608馬力! そんなハイパワーエンジンを搭載しながらも、両車とも悪路走破性、高速安定性、快適性も高く、もちろん安全性も申し分ない。

 ただし、ずれも3000万円を大幅に超える価格設定で庶民には到底手の届かない存在であるという位置づけは変わらない。

 コストパフォーマンスから見れば、一千万円を大きく下回る価格で購入できるジープ・ラングラーやディフェンダーの存在意義は大きい。

 一方、国産モデルはどうかというと、三菱自動車が「パジェロ」の製造販売から撤退してしまった現在はトヨタのランドクルーザー、ランドクルーザー・プラド、レクサスLXが選択肢と言える。ランドクルーザーは世界の道で鍛えられ、悪路走破性は世界一級。特にクロールコントロール/ターンアシストといった独自の電子制御技術は道幅の狭い山岳路、悪路での有用性が高い。

 こうした「オフロード最強系SUV」は、どれが最強かを比べることはできない。自分の手の届く範囲で最強系SUVを選択するということは、今の時代には重要だということだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
「これが売れなかったら四輪撤退…」→超ロングセラーに! 世界の「シビック」を生んだ“妙な納得感のある理論”とは
乗りものニュース
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
沼にハマる 『レトロモビル2025』でフランス車の魅力に迫る 高い技術力と芸術的デザインの融合
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
トヨタ「86」&スバル「BRZ」用クラッチは「歯打ち音」を低減!「ヤリス」用は半クラが扱いやすい…待望のアイテムが「小倉クラッチ」からリリース!
Auto Messe Web
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
帽子を焦がしたレーシングシャシー ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(1) バラバラからの再生
AUTOCAR JAPAN
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
先端の「クマ」も再現 ブガッティ・タイプ57 S コルシカ(2) 受賞多数のオープンボディ
AUTOCAR JAPAN
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
トヨタ勝田貴元、惜しくも優勝逃す2位フィニッシュ……3.8秒差で僚友エバンスに軍配|WRCラリー・スウェーデン
motorsport.com 日本版
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
スズキの超ハイルーフ「本格SUV」に期待大!「ジムニー」超える“悪路走破性”に「まるで軍用車!?」な斬新デザイン採用! 日常から“アウトドア”まで大活躍の「エックスヘッド」コンセプトがカッコイイ!
くるまのニュース
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
10トン超えのバッテリーを搭載して航続距離500km……ってホントにエコ? 大型トラックはBEVよりもFCVのほうが最適解
WEB CARTOP
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
被災3年…ついに架設スタート! 阿武隈川を渡る国道399号“軽くなる”新しい橋の姿は?
乗りものニュース
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
“ランクル250”をハードコアにカスタマイズ!? オフロードチューニングのスペシャリストが最新コンプリートカー「AT37」を発表!
VAGUE
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
FDJ2がMIDホイール一色に! 公式ワンメイク化でドリフトシーンに新時代到来!!…大阪オートメッセ2025
レスポンス
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
【特集】レッドブルの非情なドライバー育成……しかし彼ら以上にドライバー育成に注力してきた存在はゼロ
motorsport.com 日本版
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
前の車との「車間距離」めちゃ大事! でも運転中「どうやって」測る!? 「高速」や「一般道」で適切な車間を取る方法とは
くるまのニュース
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
まるでリアルRPG!? 目指せ鈴鹿8耐優勝! レーシングライダー石塚健が新チーム立ち上げを発表
バイクのニュース
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
デジタル装備が進化、走行性能もアップ!フリークも納得した新型「ゴルフ8.5 GTI」の高い実力
@DIME
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
【MotoGP】ホンダは思ったより大丈夫? アプリリアから加入のアルベシアーノ「革命は必要ない」
motorsport.com 日本版
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
「これが普段使い!?」メルセデスAMG A35が“異次元”サウンドマシンに進化 Pro Shop インストール・レビュー by レジェーラ 後編
レスポンス
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
スーパーフォーミュラの改革は話題づくりだけじゃない。さらなる発展に不可欠な“制度整備”……ハンドボールリーグ元事務局長が荒地を耕す
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

11件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

870.01560.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

325.02770.0万円

中古車を検索
Gクラス カブリオの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

870.01560.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

325.02770.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村