現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型を出す意味ないんじゃ!? 超モデル末期でも旧型フリードが驚異的な売り上げを誇るワケ

ここから本文です

新型を出す意味ないんじゃ!? 超モデル末期でも旧型フリードが驚異的な売り上げを誇るワケ

掲載 29
新型を出す意味ないんじゃ!? 超モデル末期でも旧型フリードが驚異的な売り上げを誇るワケ

 この記事をまとめると

■新型が発表されたいまでもフリードの人気は衰えていない

ステップワゴンは「フルモデルチェンジ失敗」ではなかった! 発売から2年が経って急激に売れ行きを伸ばしているワケ

■そもそもライバルが少ない上にライバルにはないアドバンテージ要素が多いクルマだった

■在庫も豊富に揃えており値引きなども好条件だったことが人気を後押しした

 フリードの勢いは衰える気配なし!

 いま注目される新型車といえば、コンパクトミニバンのホンダ・フリードが筆頭に挙がる。2024年5月9日に概要が公開され、販売店では10日から価格を明らかにして予約受注を開始した。6月には正式発売される。

 従来型のフリードは2016年に登場した。新型の発売を控えた2023年から2024年の時点では、すでに7年から8年を経過しており、売れ行きが下がって当然であった。

 ところがフリードは、フルモデルチェンジを控えた時期でも、売れ行きをほとんど下げていない。2023年1~12月には、1カ月平均で6464台を登録して、国内で販売されるホンダの小型/普通車ではベストセラーになった。ホンダ車の国内販売1位は、国内市場全体の販売首位になるN-BOXで、これに続く2位が従来型フリードであった。直近の2024年3月も同様で、この月にはライバル車となるシエンタの登録台数も上まわった。

 それにしても発売されて7~8年を経過した従来型のフリードが、設計の新しいコンパクトカーのフィット、ミドルサイズミニバンのステップワゴンよりも多く売れていたのは不思議だ。

 この点を販売店に尋ねると以下のように返答された。

「フリードはもともと人気が高い。N-BOXやフィットのお客様が、さらに広い室内を求めて乗り替えたり、ステップワゴンからダウンサイジングされるケースもある。孫が生まれて、遊びに来たときのためにフリードを買われたお客様もいる。ミニバンが欲しいが、ステップワゴンでは大きすぎるお客様の間でフリードは注目されている」。

 装備面ではシエンタに見劣りするがミニバンとしての資質が高い

 このように、従来型フリードはアップサイジングとダウンサイジングを含めて、さまざまなユーザーが購入している。とくにいまのホンダには、トヨタのルーミーに相当する2列シートで背の高いコンパクトカーが用意されない。コンパクトカーは全高を1550mm以下に抑えたフィットのみだから、この需要も2列シートのフリードプラスを含めて、従来型フリードが受け持っていた。

 そしてコンパクトミニバンの市場は、実質的にフリードとトヨタ・シエンタのみだ。シエンタは薄型燃料タンクの採用で空間効率を向上させたが、全高は1700mmを下まわるから、ミニバンらしさは少し背の高いフリードが濃厚だ。

 人気の高い2列目がセパレートタイプになるキャプテンシートも、シエンタには用意されず、フリードでは選べる。従来型のフリードは、設計が古いためにハイブリッドシステムや安全装備では見劣りするが、ミニバンを所有する満足度はシエンタを上まわるところもあった。

 このほか販売店では、「従来型のフリードは、販売台数が多い車種だから、在庫も豊富にそろえていた。最近まで値引きなどの購入条件を向上させて販売していた」と述べている。豊富な在庫を好条件で売り切ったことも、好調な売れ行きを保った理由だ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
[車検]費用が増える? 2024年10月より車検での[OBD検査]を本格運用へ
ベストカーWeb
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web

みんなのコメント

29件
  • G.O.B
    新型出す意味ないんじゃ?

    ほんとにそう思ってるなら車の記事書く記者辞めな

    頭悪すぎだろ
  • 松風
    ハイブリッドモデルなら買う価値あるかもだけどガソリンモデルなら現行モデルで十分でしょう。コスパ悪いし
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0389.9万円

中古車を検索
フリードの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

250.8343.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1.0389.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村