ザイリンクスは2月5日(中央ヨーロッパ時間)、IP(知的設計資産)コアのポートフォリオを拡充し、新たにHDMI 2.1 IPサブシステムを追加したことを発表した。
これにより、カメラ、ストリーミング メディア プレイヤー、業務用モニター、LEDウォール、プロジェクター、KVMなどの業務用AV機器や、8K映像を処理できるようアップグレードされたエンド ポイントおよびインフラストラクチャなどの放送機器にザイリンクスのデバイスを搭載することで、最大8K(7680×4320ピクセル)のUHD(超高精細)映像の送受信および処理が可能になる。
放送機器、業務用AV機器、車載機器、監視機器など、さまざまなアプリケーションにおいて、収益化とワークフロー向上のために機械学習を導入する顧客が増えている。HDMI2.1のデータレートは、高い信頼性を誇るザイリンクスの高速I/Oトランシーバーによって提供される。この高速I/OトランシーバーとHDMI2.1がサポートするネイティブ8Kインターフェイスを組み合わせることにより、複数のASSPや固定機能製品を置き換え、単一のザイリンクスデバイスだけで処理、圧縮から高品質な分析および意思決定までをサポートすることが可能である。
業務用AVおよびブロードキャストマーケット担当ディレクターを務めるラメシュ・アイヤー氏 (Ramesh Iyer) は、「映像の臨場感や没入感を高めるため、今日の業務用AVおよび放送市場では、高解像度、高フレームレート、高ダイナミックレンジへの要求が高まり続けています。このたび、ザイリンクスのお客様は、完全なHDMI 2.1インターフェイスをオンチップで実装し、8K映像処理をネイティブに実行できる高集積な設計を実現できるようになりました。また、この機能を8K over IPストリーミング用の8Kライトウェイトメザニンコーデックと組み合わせることで、設置面積、消費電力、BOMコストを削減することが可能になります」と述べている。
2月5日~8日にオランダ、アムステルダムのRAI Amsterdamで開催されるISE Integrated Systems Europe (ISE2019) において、ザイリンクスはこのHDMI 2.1 IPサブシステムのほか、圧縮、ビデオ処理、デジタルサイネージ分析用の幅広いコアを展示する。ブース番号は15-D240である。
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