もくじ
ー 英国内の31万2000台をリコール
ー 問題が注目を浴びた経緯
ー 英国以外の国の対応
BMW新大型SUV「X7」 プロトタイプに試乗 「大きなX5」以上の実力
英国内の31万2000台をリコール
BMWはAUTOCARに対し、電気系統の不具合で完全にパワーを失う恐れがあるとして、英国内の31万2000台をリコールすると述べた。
問題のクルマは、2007年3月から2011年9月に生産された1シリーズ、3シリーズ、Z4、X1のガソリンモデル及びディーゼルモデルである。
BMWによれば、これらのモデルでは「ワイヤー形状の設計により、クルマの振動を受けて、ディストリビューターのプラグが摩擦によって腐食する可能性がある」
かんたんに言えば、クルマのバッテリーとヒューズボックスの接続が切れて、電気の供給が完全になくなってしまうということだ。故障すると、ブレーキランプやハザードランプが点灯しなくなる。
BMWは当初、2009年12月から2011年8月までに生産された英国内の3万6410台が問題を抱えていると考えていたが、後になってさらに多くのクルマに問題があると発表し、リコールの範囲を拡大した。
スポークスマンによれば、広範囲のリコールはすでに英国の政府機関(DVSA)に通知されており、「問題のクルマのオーナーは約3週間後に送られてくる手紙を待つ必要がある」
これほど時間がかかるのは、DVSAのデータの提供に通常2週間程度かかるからである。
BMWは問題のパーツの交換を無料で行う。作業は2時間以内で終わる見込みだ。
問題が注目を浴びた経緯
この問題は、2016年のクリスマスに起こった人身事故との関連性が指摘され、最近になって注目を浴びた。
先週には、暗闇の中で故障して立ち往生していた無灯火のBMWを避けようとして、66歳の元整備士のナラヤン・グルングが運転するフォード・フィエスタが木と衝突し、死亡したという検死の結果が発表された。
BMWは、2011年には問題の電気系統の不具合に関する報告を受けていた。当時は約37万台に問題があるとされていたが、BMWが修理したのは保証期間中の5台のみだった。
2016年2月にはDVSAはBMWに対し、DVSAの筆頭技術者であるアンドリュー・チューダーの「われわれは、ひとの死を望まない」という主張とともに、同社のクルマの安全性について確認を求めた。
これに対し、BMWの部品に関する品質確保担当者のマーク・ヒルは当時を振り返り、故障が起こってもステアリングやブレーキは正常に働くため、この問題は「重大」ではないと考えていた、と話す。
ヒルは当時、次のように述べた。「大半のケースで、事前にユーザーに警告が発されており、安全上の欠陥とは言えない」
英国以外の国の対応
BMWは、2013年に米国で50万台をリコールし、オーストラリアやカナダ、南アメリカでは小規模なリコールが行われた。しかし、なぜグルングの事故が起こるまで英国が対象外とされたのかは疑問が残る。
BMWは英国ではこれ以上のリコールは行われないと語った。ハンドルの位置の違いからくる技術的な配置の違いと同様に、英国と他の市場向けのクルマでは技術的な違いがあるためである。
同社は、それぞれの地域の気候やその他の環境的なコンディションも考慮しつつ、それぞれのクルマのタイプで調査を進めていると述べた。
しかし、グルングの事故の担当弁護士は言う。
「DVSAのエンジニアは調査時に『死亡事故は望まない』と話していました。この問題が生命に関わる可能性があると認識していたと考えられます。もし高速道路やA級道路で電源を喪失した場合、ブレーキランプやハザードランプが作動せず、重大な事故が起きるでしょう。一番の問題はライトが点灯しないことです。ライトがなければ他のクルマから見えません」
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