NSXは「進化するスポーツカー」の代表
NSXは1990年に生まれた。当時、ボクはニュルブルクリンクでNSXに試乗し熱い汗をかき、アウトバーンで270km/hの快感を味わった。そのときからもう5年の時間が経過した。
この5年をNSXは漫然と過ごしてきたわけではない。92年にリアルスポーツのタイプRを加え、93年にはレース参戦を開始。そして94年、45/40偏平タイヤと16/17インチアルミと強化ブレーキパッドを用意……といったように、ひとときも立ち止まることなく、前進を続けてきた。
「最新モデル試乗」独創のSH-AWDハイブリッド。ホンダNSXが提示するスーパースポーツの新世界!
95年3月、NSXは再び大きな進化を果たした。タルガトップの追加で新たな魅力を創出し、マニュアル感覚のセレクト機構を持つ新しいAT、Fマチックを採用したのである。
圧倒的な運動性能。走るほどに虜になる!
Fマチックと組み合わせる3リッター・V6(265ps/30kgm)はAT専用にチューニングしたユニットである。7500rpmにレッドラインを引くこのエンジンは、相変わらずストレスなく、一気にトップエンドまで回りきる。
FマチックのセレクターをMレンジにすると、ステアリングコラム上のスイッチで変速操作ができる。
ハンドリングは、基本的に適度なアンダーステアを高い限界までキープする。中高速コーナーの多いコースなら、Fマチックは十分に楽しめるし、同時に足回りの高い実力が存分に味わえる。3速全開から左足で全力のブレーキングをし、その間にシフトスイッチをちょんと下げて2速にシフトダウン。そして一瞬ブレーキとアクセルをオーバーラップさせるような感じで、一気に立ち上がっていく。
むろん、その間はステアリングから手を離すことはない。
遅いコーナーでは重く感じるパワーステアリングやブレーキは、速いコースになると、ドライビングのリズムにピタリと波長が合ってくる。タイヤの温度が上がるにつれて、コーナリング速度はぐんぐんと上昇し、高いアベレージを叩き出す。
NSXが確実に進化していることは、最新型に乗るとよくわかる。NSXは、「成長を続けるスポーツカー」である。
(カー・アンド・ドライバー 1995年5月10日号掲載)
ワンポイント名車購入ガイド
1st・NSX(NA1/2型)は1990年から2005年にかけて7394台が生産された。当初は全車3リッター・V6を搭載していたが、97年の改良でMTは3.2リッターに拡大。2001年に各部が大幅改良された。アルミボディなので、クラッシュ歴には注意が必要。現在の相場は600万~2000万円。ホンダはNSXのリフレッシュプランを行っており、新車当時のコンディションに戻せる。なお、21年3月現在リフレッシュプランは受け付けが1年待ちになっている。
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みんなのコメント
ベスモでもドライ路面なら必ず勝つと言っていいぐらい速かった
現行のNSXは…
ニュルのテスト中に炎上するわ
先代の持ち味の一つだったコーナリングが
おかしな挙動でプロのレーサーですら怖いと言わせる始末
ドラッグレース専用マシンとして開発したのかな?
NSXという名前を気軽に使って欲しくなかった
大草原ですな、大袈裟な。
普通のホンダ車ですよw