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往年のアメ車フェイスに「顔面整形」! サーキットもイケる「どシャコタン」シルビア

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往年のアメ車フェイスに「顔面整形」! サーキットもイケる「どシャコタン」シルビア

オールジャンルミーティングで見かけた注目モデルを紹介

 10月某日、オールジャンルミーティング「C/PARK DEP」がスポーツランドSUGO(宮城県)のMパーク駐車場にて開催された。全国各地から400台を越えるカスタムフリークを集めた本イベントだが、そのなかでも本誌注目のオーナーカーを紹介しよう。

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快適装備を残した「走れるエアサス」仕様

 古き良き時代と聞いて真っ先に思い浮かべるモノ。それは音楽であったりファッションであったり人それぞれだと思うが、このS14シルビアを作り上げたSさんにとっては『クルマ』だという。いわゆる旧車に昔から強い憧れを抱くいっぽうで、故障や日常の使い勝手を考えると躊躇してしまい、愛車として迎え入れる踏ん切りが付かなかった。

 しかし5年前に転機が訪れる。昨今のオーバーフェンダーの流行を牽引する『ロケットバニー』から、S14用シルビアとして発表されたエアロキットにひと目惚れ。ほとんど衝動的にオーダーしてからベース車を購入したそうだ。

今じゃありえないリーズナブルな価格で「最高のオモチャ」をゲット

 現在でこそ同じ5速MT/ターボ/サンルーフなら200万円を軽く超えるS14、幸運なことにSさんが入手したのは価格が高騰する直前。約60万円という今じゃあり得ない値段で、最高のオモチャをゲットしたというワケだ。鈑金塗装業という自らのスキルを活かし、エアロの装着と併せてボディをオールペン。選んだのはアウディ純正のタンドブラウンで、クラシックなフォルムに華麗な変身を遂げたシルビアによく似合う。

 製作する際もうひとつのテーマに掲げたのは、快適装備は絶対に残して街乗りに使えること。代表といえるのがエアコンで、インタークーラーはバンパー内にさり気なく入れる予定だったが、エアコンのコンデンサーを外したくないので外側にレイアウトした。

 結果として見た目もワイルドになり大満足とのことだ。さらに足まわりにも相当なコダワリが詰まっている。当初はオーソドックスな車高調を使っていたが、より低くしたいがためエアサスに仕様変更。

走行性能とシャコタンを両立するためのエアサス

 とはいえ走るのが大好きなSさんだけに、サーキットだってこのクルマで楽しみたい。試行錯誤を繰り返した結果たどり着いたのは、ユニバーサルエアーのインナーチューブ付きエアサスと、326パワーのハイレートショック、強化スタビライザーという組み合わせだった。エアが少ないのでたわみにくいことに加え、収まりがよくサーキットでも十分に通用するという。

 ミーティング系のイベントではボタンひとつで地を這うローダウン、街乗りでは段差や輪止めを気にしないで済むくらいの車高と、シチュエーションに応じて自由自在にセッティングできるのが魅力だと話す。トラブルを起こさない秘訣はエンジンにも。シルビアのSR20エンジンは排気量アップやタービン交換といったメニューが星の数ほどあるものの、狙うパワーを300psと決めライトチューンに留めている。

 具体的には純正タービンのままブーストアップ、壊さないため燃料系には余裕を持たせた、ほどよく速く扱いやすさも兼ね備えた仕様だ。

内装は定番のカスタマイズで仕上げる

 インテリアは「シンプルなのが好き」とのことで、定番のナルディ・クラシックとレカロのバケットシート、後部には安全のためロールケージを入れた程度。

 追加メーターも普段は目に付かないよう、グローブボックス内に並べて収納している。Sさんによるとまだまだ製作の途中らしく、今後はエンジンルームやエアサスを搭載したトランクを、ドレスアップのイベントでも通用するようキレイに仕上げたいとか。

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