■意外と正しい使い方が理解されていないアシストグリップ
クルマには、様々な装備があります。例えば、ドアガラスの上側ルーフ部にある取っ手のような形状のグリップにはどのような意味があるのでしょうか。
使い方にも色々とあるようです。
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このグリップは「アシストグリップ」と呼ばれ、多くのモデルでは全席に搭載されていますが、運転席だけには装備されていないクルマも存在します。
アシストグリップは、基本的に車内のルーフ付近に装着されていていますが、タクシーなどでは後部座席用に前席のヘッドレスト付近に取り付けられていることもあります。
本来のアシストグリップの目的は、クルマの乗り降りや走行時の揺れに対して体を安定させる目的で使用します。
また、メーカーごとにアシストグリップの役割が異なります。
トヨタのコンパクトカー「ヤリス」では、前後ともにアシストグリップは乗降時やシートから立ち上がるときなどに使用しないようにとマニュアルに記載されています。
また、同社ミニバンの「アルファード」も走行中のみの利用と限られており、破損を防ぐためにアシストグリップに重いものをかけたり、過度の負荷をかけないよう注意書きがされています。
なおアルファードにはBピラーに縦方向に備わるアシストグリップが備わり、こちらは乗降時に使用するものとなっているようです。
一方、ホンダではアシストグリップについて、広報部担当者は次のように話します。
「ホンダではアシストグリップは乗降用のグリップ(ピラー中央部等)を指します。
主に『ステップワゴン』や『N-BOX』などの背の高い車に設定されています。
また、着座時の頭上のグリップを『グラブレール』と呼んでおり、走行中の体を安定させるための装備になっています」
トヨタでは、アシストグリップはあくまでも走行中に体を支えるものとしていますが、ホンダでは、乗降用のアシストグリップ、走行中に使用するグラブレールとグリップによって使用目的が異なります。
また、アシストグリップは適切に使用しないと過度な体重がかかり破損するリスクがありますが、グリップにハンガーや荷物をかけてクローゼット代わりに利用することも危険な使い方です。
最近は、サイドカーテンエアバッグの搭載車両も増え、事故の際にエアバッグが作動したときに、アシストグリップ周りに荷物があると飛び出して二次災害の危険性があります。
■運転席でアシストグリップが必要なクルマは一部車種だけ
運転席にアシストグリップがされていない車種として、トヨタ「ルーミー」やホンダ「N-BOX」には装着されていません。
ほかにもスバル「BRZ」や日産「GT-R」には装着はもちろん、純正部品すらありません。
運転席にアシストグリップ(グラブレール)が装着されていない車種について、ホンダ広報部担当者は次のように話します。
「ドライバー席はハンドルで体を支えられるためグラブレールを設定していない車種もあります。
その他の席でもシートなど、グラブレール以外で走行中の体を安定させる事が出来るものは、グラブレールを設定していない車種もあります」
逆にトヨタ「ハイエース」などの商用バン、トラックなどの大型車はアシストグリップがないと乗降時に運転席への移動が困難になることもあって、装着されていることがほとんどです。
一方、アシストグリップが装着されていないクルマは、スポーツモデルが多いようですが何か理由があるのでしょうか。
アシストグリップが搭載されない車種について、トヨタ広報部担当者は以下のように話します。
「車種ごとの設定有無については、ボディタイプやクルマの形状にもよって決定しております。
例えば天井高が低いモデルでは、アシストグリップがあると乗降時の邪魔になってしまいます。
スポーツ走行が想定されるスポーツモデルでは急制動・急旋回時などに頭部に接触する可能性があるなどそれぞれの理由で設定有無を検討しております」
装着されない理由は、安全面での配慮とそもそも利用する機会がないというのが大きな理由のようです。
それでも、アシストグリップに必要性を感じたら、後付けすることはできるのでしょうか。
アシストグリップが取り付け可能かどうかは、ピラーやルーフにあるネジ穴で可否が決まります。
ネジ穴が化粧蓋で覆われているようなら、ネジ止めで取り付け可能ですがネジ穴すらないと取り付けは困難です。
※ ※ ※
アシストグリップはあると便利ですが、間違った使い方をすると事故やけがのもとになるため、正しい使い方を覚えておきましょう。
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みんなのコメント
運転席の真ん前にある謎の輪っかとかでしょうか…
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