発表から3年半経っても発売されなかったB9とe-4ORCE
これまで長らく販売を停止していた日産アリアが、ついに正式に販売再開される方針が明らかになった一方で、なんと120万円という大幅値上げを行なって販売が再開されるという、驚きの動向も判明しました。
日産が「アリア NISMO」を発表・発売に先駆け東京オートサロン2024で公開!
今回取り上げていきたいのが日産アリアです。このアリアについては、2020年の7月15日に初公開を迎えながら、2021年中旬に正式発売をスタートするとアナウンスされていたものの、2021年中旬に、初回生産限定グレードとしてLimitedの発表を行い、その発売が、2021年の冬にずれ込んでいました。
ところが、その2021年の冬の発売も後ろにずれ込んでしまい、結局Limitedの納車がスタートしたのが2022年の3月中旬のことでした。しかも、当初はエントリーグレードのB6しか納車されず、B9やe-4ORCEについては、さらに2022年の冬へと発売が追いやられてしまっていたわけで、結局、そのB9やe-4ORCEのLimitedの納車がスタートしたのが、2022年末のことでした。
さらにその上、一部のアリアユーザーに不満をもたらしていたのが、Limitedの納車が優先されるといいながら、じつはB6グレードのみ、通常グレードの発売を一時的に行なっていたという点です。その納車も、Limitedのすぐあとである2022年5月ごろから行われていたことで、Limited注文者からすれば、なぜLimitedよりも先に通常グレードの納車がスタートしているのかと、不満の声が多く聞かれていたわけです。
いずれにしても、通常グレードは数ヶ月間、B6のみが発売されていただけであり、B9やe-4ORCEグレードに至っては、3年半以上が経過してもなお、一度も発売すらされていないという状況だったわけです。
また、アリアのパフォーマンスグレードとしてNISMOを追加設定し、アリアの発売を再開する方針を表明してきたわけです。
日産アリアが販売再開予定も値上げを実施!?
そして今回、追加で判明してきたことというのが、そのアリアの発売再開後の値段設定という観点になります。
じつは当初から、アリアが販売再開された際は値上げされるのではないかという噂が飛び交っていました。とくにその噂に信憑性が帯び始めたのが、同じくEVとして長らく発売してきた、リーフの値段設定を大幅に引き上げてきたという点です。
現在、リーフの60kWhバッテリーを搭載したe+の場合、なんと525万円からのスタート。しかもこのエントリーグレードであるXグレードについては、レベル2自動運転支援であるプロパイロットすら搭載されていません。いずれにしても100万円レベルの大幅値上げが断行されていたわけです。
よって、アリアに関しても100万円レベルの大幅値上げは避けられないという見方が広がっていたのです。そして、複数の匿名ディーラーによる情報ソースから、3月中から販売再開されるアリアの値段設定が判明しました。
まず、Limitedグレードは当然廃止されているものの、NISMOグレードがB6とB9にそれぞれ追加設定されながら、さらにB9 e-4ORCEグレードに対して、プレミアグレードを追加設定してくる模様です。
このプレミアグレードについては、プロパイロット2.0などの装備内容が込み込みとなる上級グレードであり、もしかしたらLimitedのように専用のオプション設定が追加される可能性が高いとは思われます。
ところが問題は、その値段設定です。エントリーグレードであるB6については659万円からと、なんと発売停止前の539万円という値段設定と比較しても、衝撃の120万円もの大幅値上げを実施してきた格好となりました。
他方で、リーフで100万円級の値上げを実施していたということを考慮に入れると、ある程度予想されていた値段設定であるという見方も可能です。
また、NISMOグレードについては、とくに最上級パフォーマンスグレードとなる、B9 e -4ORCE NISMOについては944万円という、諸経費やオプション設定を含めるといよいよ大台の1000万円に到達するような値段設定となる模様です。
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