現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 悪路なんて走らないしアウトドア趣味もない! それでも人気のSUVでしか得られないメリットを探したらけっこうあった!!

ここから本文です

悪路なんて走らないしアウトドア趣味もない! それでも人気のSUVでしか得られないメリットを探したらけっこうあった!!

掲載 14
悪路なんて走らないしアウトドア趣味もない! それでも人気のSUVでしか得られないメリットを探したらけっこうあった!!

 この記事をまとめると

■今や世界中でSUVは定番のスタイルとなり人気を博している

【今さら聞けない】アプローチ・デパーチャー・ランプブレークオーバーアングルって何?

■SUVユーザーの多くは悪路を走るようなことをしない

■SUVだからこそ受けられる恩恵を紹介する

 そもそもSUVに乗る意味はどこにある?

 世界中で大ブームとなってからすでに15年以上が経過し、今ではブームを超えて「定番」となったSUV。人気を支えているのは、オフロード重視の本格クロカンモデルよりも、どちらかといえばオンロード重視のクロスオーバーSUVたちです。

 そのため実際には4WDではなく2WDモデルのほうが販売比率の高いSUVが多かったり、購入してから一度もオフロードを走ったことがないというユーザーも珍しくない状況。SUVに乗ったことがない人からすると、「じゃあ、なんでSUVを買ったの?」と不思議に思うかもしれないですね。

 そこで今回は、「SUVじゃないと絶対に得られないものってなんだろう?」というところを考えてみました。軽自動車からランドクルーザーのような歴史あるモデルまで、ひとくちにSUVといってもさまざまな特徴があるので、必ずしもすべてのSUVに当てはまるとはいえないかもしれませんが、多くのSUVに当てはまるものを挙げてみましょう。

 まず1つめは、やはりSUVはコレ、というくらいの特徴となっている「最低地上高の高さ」です。オフロードでの走行性能を考えると、多少の凹凸は難なく乗り越えて走れることが必要となってくるので、地上から車体のフロア下辺までの高さを引き上げているのがSUV。たとえば同じプラットフォームで作られているコンパクトカーのトヨタ・ヤリスとクロスオーバーSUVのヤリスクロスを比べてみると、ヤリスの最低地上高は140mm(X)。ヤリスクロスの最低地上高は170mm(X)と30mmほど高くなっています。

 これがランドクルーザー300ともなると、最低地上高は225mm。もちろん悪路走破性を突き詰めているランクルだからこそ、でもありますが、これは市街地の舗装された道でも威力を発揮するシーンがあります。雪が降ったあとに、何台ものクルマが通過すると轍ができ、その中央だけが盛り上がってしまいますが、このときに最低地上高が低いクルマだとフロアを擦ってしまい、最悪の場合はつっかえて動けなくなってしまうことも。また大雨のあとの車道に大きな木の枝が落ちていたりしますが、これも最低地上高が高ければあまり心配せずに通過できます。

 SUVとアイポイントの高さが似ているクルマにはミニバンがありますが、たとえばトヨタ・ヴォクシーでは最低地上高が140mm(S-Z)とヤリスと同じなので、路面の凹凸はSUVのようには対処できません。こうした最低地上高の高さは、SUVだけのものといえると思います。

 ちょっと「違った人」なオーラも出せる!

 2つめは、それに付随するところもありますが、角度のきつい登り下りや大きな突起、障害物などを乗り越える際に重要な対地障害角が確保されていること。アプローチアングル、デパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングルという3つがあります。

 まずアプローチアングルとは、フロントタイヤの接地面からフロントバンパーの下を直線で結んだときの角度を示しており、その角度に相当する坂道や障害物に向かって進んでもバンパーが当たらないということになります。アプローチアングルはセダンだと一般的に15度程度といわれていますが、たとえば世界最小の本格クロカン四駆であるスズキ・ジムニーなら41度を誇ります。

 次にデパーチャーアングルは、リヤタイヤの接地面からリヤバンパーを直線で結んだ角度です。マフラーやリヤバンパーが障害物に当たらずに超えていける角度ということになります。こちらもジムニーなら51度とダントツです。

 もう1つのランプグレークオーバーアングルというのは、前輪と後輪の接地面から車体下中央部を結ぶ角度になりますが、これはモーグルのように大きな突起物が連続しているようなシーンで、乗り越えられるかどうかの判断基準となる数値。これらはシティ派SUVではそれほど重視されるものではありませんが、それでもセダンやミニバンなどと比べると高い数値を実現しているモデルも多くなっています。

 よく踏切などで凹凸が大きかったり、地下駐車場に入るスロープとフロアの継ぎ目でバンパーを擦りそうになるようなシーンもあると思いますが、そうした際に有利なのがSUVです。

 3つめは、人それぞれの感覚が異なるので一概にはいえませんが、デザインや上記のような特徴によって、「ファミリーカーとして乗っても生活感が出にくい」ところはSUVの魅力ではないでしょうか。一般的によく言われるのが、ミニバンに男性がひとりで乗っていても「パパが運転している」感が出ているのに対して、SUVに男性がひとりで乗っていると「多趣味な人」「アクティブな人」といった印象になるという違いがあるのです。

 やはりSUVがスポーツ・ユーティリティ・ビークルの頭文字ということで、ファミリーカーとして乗っていてもどこか清々しく、颯爽とした印象が強まるためなのではないかと思います。

 ということで、まだまだ定番の座は揺るぎそうにないSUV。バリエーションも多彩なので、選ぶ楽しみがあるところも魅力ですね。

こんな記事も読まれています

クロカンSUVがもつもうひとつのシフトレバー! 副変速機って何? トランスファーと何が違う?
クロカンSUVがもつもうひとつのシフトレバー! 副変速機って何? トランスファーと何が違う?
WEB CARTOP
日産エクストレイルについて解説! VCターボエンジンと進化したプロパイロット搭載で話題のSUVとは
日産エクストレイルについて解説! VCターボエンジンと進化したプロパイロット搭載で話題のSUVとは
WEB CARTOP
クルマ好きが言う走りなら「ミッドシップ」って本当? そんなにいいのに採用車が少ないのはナゼ
クルマ好きが言う走りなら「ミッドシップ」って本当? そんなにいいのに採用車が少ないのはナゼ
WEB CARTOP
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
ミニバンやSUVの形は「クルマの原点」! ゆえにセダン人気が復活することはないが存在価値はある
WEB CARTOP
動かさずに室内保管……の「箱入り愛車」もシッカリ劣化する! しかも超久しぶりでいきなり乗るのは壊れる原因だった
動かさずに室内保管……の「箱入り愛車」もシッカリ劣化する! しかも超久しぶりでいきなり乗るのは壊れる原因だった
WEB CARTOP
CX-80 vs CX-8の軍配はどちらにあがる? マツダの新旧3列シートSUVをいまある情報で比べてみた
CX-80 vs CX-8の軍配はどちらにあがる? マツダの新旧3列シートSUVをいまある情報で比べてみた
WEB CARTOP
よく見るコイルスプリングだけじゃない! 板バネに空気バネなどクルマのサスペンションの「バネ」の種類と特徴
よく見るコイルスプリングだけじゃない! 板バネに空気バネなどクルマのサスペンションの「バネ」の種類と特徴
WEB CARTOP
軽には軽の流儀がある! 「軽デコトラ」をイケてる名車にするための三大奥義
軽には軽の流儀がある! 「軽デコトラ」をイケてる名車にするための三大奥義
WEB CARTOP
カクカクSUVな新型「タンク」登場!  豪華内装×オフ仕様!? 川も渡れる…「700」を中国で試乗
カクカクSUVな新型「タンク」登場! 豪華内装×オフ仕様!? 川も渡れる…「700」を中国で試乗
くるまのニュース
99%がリヤ駆動のなかで日野がFFのトラックを発売! 激レアなFFトラックはどこにメリットがあるのか?
99%がリヤ駆動のなかで日野がFFのトラックを発売! 激レアなFFトラックはどこにメリットがあるのか?
WEB CARTOP
CX-8より大幅レベルアップか!? 新型CX-80は超絶快適なハズ!! 長距離も全然イケる快適3列シートSUV7選
CX-8より大幅レベルアップか!? 新型CX-80は超絶快適なハズ!! 長距離も全然イケる快適3列シートSUV7選
ベストカーWeb
新型[フィット]はクラス超えを達成!! [スイフト]の新エンジンはさすがのデキ! 動力性能に不満なし!?
新型[フィット]はクラス超えを達成!! [スイフト]の新エンジンはさすがのデキ! 動力性能に不満なし!?
ベストカーWeb
スズキ製!? 斬新「ミニ Gクラス」登場!? 高級オフロードSUV風デザインだけど… 違和感“無さ過ぎ”な正体とは
スズキ製!? 斬新「ミニ Gクラス」登場!? 高級オフロードSUV風デザインだけど… 違和感“無さ過ぎ”な正体とは
くるまのニュース
なぜ人気なのか……? まだまだ続くの? いまさら聞けないSUVブーム!
なぜ人気なのか……? まだまだ続くの? いまさら聞けないSUVブーム!
LE VOLANT CARSMEET WEB
「気持ち」で買うクルマ フォルクスワーゲンID.バズ 長期テスト(最終) 今後のEVへ必要な個性と特徴
「気持ち」で買うクルマ フォルクスワーゲンID.バズ 長期テスト(最終) 今後のEVへ必要な個性と特徴
AUTOCAR JAPAN
【ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナ】人気ミニバン買うならどれがいい?実力モデルを老舗バイヤーズガイドが比較!
【ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナ】人気ミニバン買うならどれがいい?実力モデルを老舗バイヤーズガイドが比較!
月刊自家用車WEB
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
GQ JAPAN
いすゞ新型「7人乗りSUV」登場! スポーティ&タフな本格派「MU-X」の魅力とは! 人気の理由を「生産国」タイから解説!
いすゞ新型「7人乗りSUV」登場! スポーティ&タフな本格派「MU-X」の魅力とは! 人気の理由を「生産国」タイから解説!
くるまのニュース

みんなのコメント

14件
  • Ai
    雪国においで。SUV買って良かったと思えるから。
  • amb********
    乗り降りがしやすい。視点が高いので取り回しが楽。以上。でもコレってかなり重要。四駆とかアプローチアングルとかは普通の人には関係ない。コーナリング性能とか高速性能とかより普段使いで乗りやすいから売れるんだと思う。アウトドアとかワイルドとか関係なくいい車だ。というとらえ方だと思います。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村